アマゾンの思い出 ① ベレーンの街 [ブラジル雑学]
パラー州はブラジル北部、いわゆるアマゾン地域に属する州で、州都はベレーン。
面積は 125万平方キロメートル。日本の本州の面積が約22万8千平方キロメートルですから、本州が5個入る計算です。人工は850万人。
アマゾンは熱帯雨林気候なので、湿度は高く、平均気温最高は30度以上(最高気温42度)、最低気温(冬季)でも24度程度とかなり暑いです。
ピラルクーを食べてみよう♪ [ブラジル雑学]
ピラルクーは鱗のある淡水魚としては世界最大の魚であり、成魚は体長5メートル、重さ300Kgにも達すると言われています。また、ピラルクーは世界最古の淡水魚としても有名で、1億年以上もその姿を変えずに生き続けているため、淡水のシーラカンスとも言われています。
世界最大のカーニバル(Part 3) 男だけだったアラ・ダス・バイアーナス [ブラジル雑学]
カーニバル・パレードで、女王(ハインニャ・ダ・バテリア)やカーロ・アレゴーリコ(山車)ほどの
派手さや注目を引くことはないけど、パレードに花を添えるという意味でも欠けてはならないものはアラ・ダス・バイアーナス(Ala das Baianas)です。
カーニバル・パレードに華やかさをもたらすアラ・ダス・バイアーナス
アラ・ダス・バイアーナスは、エスコーラ・デ・サンバ(サンバチーム)の中でバイアーナ(バイア州出身の女性のこと)の伝統的衣装を着たダンスグループのことで、ふつう、このアラ・ダス・バイアーナスと呼ばれる、パレードでクルクル回って踊るグループの構成員はごらんの通りオバさんたちがほとんどなのですが、カーニバルの歴史をひもといてみると興味深いことに、当初は男性だけで構成されたものだったという時代があったようです。
世界最大のカーニバル(Part 2) 大人気のグロベレーザ♪ [ブラジル雑学]
カーニバルの時期になると
誰もが(とくに男性と読む)期待するのが、
ブラジル最大の民放TV局グローボ(TV Globo)で
同局がカーニバル実況放送をするのをPRする目的で制作するビデオ↓クリップです。
世界最大のカーニバル Part 1 [ブラジル雑学]
ブラジルは世界最大のCarnaval ― カーニバルの国
そのブラジルのカーニバルが近づくにつれて、外国のマスコミでもカーニバルの特集をし始めました。
今日も日本の公共TV局N◯Kでもレシフェのカーニバルの特集をやっていましたが、知識不足か、それともカーニバルのことをあまりよく知らない人がN◯Kのレポーターに説明をしたのか知りませんが、おかしな説明をしていました。
たとえば、レシフェのカーニバルについて、何回も何回も「レシフェのカーニバルのパレード」と言っていました。でも、これは間違っています。カーニバルのパレードがあるのは、(主要なものは)リオ・デ・ジャネイロ市とサンパウロ市でサンボードロモでサンバチーム同士がお互いにサンバ、華麗さ、リズム、ダイナミックさなどをパレードで競うものです。
リオ・デ・ジャネイロのサンボードロモ(サンバパレード会場)
もう少し南十字星の話し [ブラジル雑学]
コーヒーの話し [ブラジル雑学]
世界最大のカーニバル近づく! その④ [ブラジル雑学]
”世界最大のカーニバル”今回が最終章です。
リオデジャネイロやサンパウロで行われる華やかなカーニバル・パレード(ちなみに、カーニバル・パレードのことをブラジルでは”デスフィーレ・デ・カルナヴァル=Desfile de carnaval”と言います)は、実際はパレードをする側=エスコーラ・デ・サンバとパレードを観る側=観衆に分かれていて、観衆は大いに声援を送り、エスコーラのパレードが抜きん出ている場合は総立ちでその素晴らしさを称えますが、あくまでも受動的に観るだけという立場は変わりません。
その意味では、町の通りで誰もが参加できるカーニバルの方がカーニバル本来の精神を受け継いでいる言えるでしょう。
ということで、豪華絢爛なカーニバル・パレードの次は、伝統的なカーニバル、つまり庶民のカーニバルを見てみましょう。
世界最大のカーニバル近づく! その③ [ブラジル雑学]
カーニバル・パレードで最高点を獲得したエスコーラ・デ・サンバに対する賞金額は実に1億円以上といいますから、どのエスコーラも必死になるわけです。また、当然、優勝したエスコーラは栄誉も獲得し、次の年のカーニバルに備えるためのスポンサーも獲得しやすくなるというわけです。
もっとも、いくら賞金が1億円以上でも、カーニバルの山車は製作するのに一台が千万円くらいかかるのを最低でも4、5台作らなければいけないし、また4000人くらいいるチーム全員の華麗な衣装も揃えなければいけない(一部は個人負担)ので、賞金額なんかは軽く吹っ飛んでしまいます。もっとも、それは優勝したらの話しなので、各エスコーラとも毎年、スポンサー探しに躍起となります。肝心のお金なしでは何事もできない... これはどの世界でも同じですね。
カーニバル・パレードのアトラクションは、華麗な衣装、豪華絢爛&アイデア抜群の山車、そして、その山車の上に乗って、サンバを踊りながら愛嬌をふりまくサンバ・ガールたちにあります。 このサンバ・ガールは審査員及び観衆の注目をあびることから、各サンバ学校も厳選した美女(モレーナ)を選び、エスコーラによっては有名な女優や美人のモデルなどに依頼(契約?)して出演してもらうことまでやっており、これらの美女たちが華麗な衣装で山車の上でサンバを踊るのは見ものです。
カーニバル・パレードを彩るサンバガールたち
世界最大のカーニバル近づく! その② [ブラジル雑学]
歴史的には、ブラジルのカーニバルはこの時代を境に二つの流れに分かれることになります。
ひとつは上流階層が劇場やホテルの大広間などで催す、高級シャンペンを飲み、花を投げあい、華麗な仮面舞踏会、仮装行列、華やかに飾りつけられた山車(カーロ・アレゴーリコ)などに代表されるハイレベルのカーニバルであり、もうひとつはマラカツ=maracatu(打楽器を打ち鳴らす行列)、コルドン=cordão(踊りのグループ)、フレヴォ=frevo(テンポの早いカーニバルダンス)、トゥロサ=troça(どんちゃん騒ぎ)、そしてストリート・カーニバルやエスコーラ・デ・サンバなどに代表される庶民的なカーニバルです。つまり、ブラジルにおけるカーニバルの歴史は、普及し始めた時にすでに社会的格差を如実に示すイベントとなっていたわけです。
カーニバル・パレードで先頭に入場するコミッソン・デ・フレンテの見事な演出は見ものです