世界最大のカーニバル近づく! その③ [ブラジル雑学]
リオデジャネイロのカーニバル・パレードは世界最大で、たいへん情熱的、華麗、ダイナミックですが、サンパウロも負けてはいません。 こういった文化的なイベントで競争するというのは、我々にとってもたいへん楽しいことです
カーニバル・パレードで最高点を獲得したエスコーラ・デ・サンバに対する賞金額は実に1億円以上といいますから、どのエスコーラも必死になるわけです。また、当然、優勝したエスコーラは栄誉も獲得し、次の年のカーニバルに備えるためのスポンサーも獲得しやすくなるというわけです。
もっとも、いくら賞金が1億円以上でも、カーニバルの山車は製作するのに一台が千万円くらいかかるのを最低でも4、5台作らなければいけないし、また4000人くらいいるチーム全員の華麗な衣装も揃えなければいけない(一部は個人負担)ので、賞金額なんかは軽く吹っ飛んでしまいます。もっとも、それは優勝したらの話しなので、各エスコーラとも毎年、スポンサー探しに躍起となります。肝心のお金なしでは何事もできない... これはどの世界でも同じですね。
カーニバル・パレードのアトラクションは、華麗な衣装、豪華絢爛&アイデア抜群の山車、そして、その山車の上に乗って、サンバを踊りながら愛嬌をふりまくサンバ・ガールたちにあります。 このサンバ・ガールは審査員及び観衆の注目をあびることから、各サンバ学校も厳選した美女(モレーナ)を選び、エスコーラによっては有名な女優や美人のモデルなどに依頼(契約?)して出演してもらうことまでやっており、これらの美女たちが華麗な衣装で山車の上でサンバを踊るのは見ものです。
カーニバル・パレードを彩るサンバガールたち
また、山車の上だけでなくパレードの中にも美女(サンバを華麗にステップするパシスタ)たちはおり、TVカメラなどはこれらの美女をいつも“超”クローズアップで見せてくれます。 (それにしても、よくこれだけ美女がいるものだと思うくらい、次から次へと美女を見せます)
サンバガールたちの衣装は華麗ですが、この華麗さの反対を行くような衣装も最近流行っています。
スタイル抜群の美女たちが、体にボディ・ペンティングをしただけで、下の方はわいせつ罪に触れないように(?)肝心のところだけをかくすモノ(タパセ○○○スと呼ぶ。文字通りアソコを隠すもの)をつけただけでパレードに出てサンバを踊ることです! ひどい時は、あまり汗だらけになってサンバを踊るので、とちゅうで取れたり落ちたりする時もあるとか... エッ? (;゜⊿゜)ノ マジ?
まあ、こんな“モノ(?)”がまかり通るのもブラジルならではのことですね。
話しが少々脱線しましたが、話題をエスコーラ・デ・サンバにもどします。
リオおよびサンパウロのカーニバル・パレード出場できるのはスペシャル・グループ=(Escola Especial)と呼ばれるトップクラスのエスコーラ・デ・サンバ12チームとセカンドクラスのエスコーラ12、合計24校です。
スペシャルグループと呼ばれるのは質、量、技術ともに優秀なもので、言わばエスコーラ・デ・サンバ“一軍”です。 “二軍”であるセカンドクラスのエスコーラは、一軍に上れるように努力をしています。 パレードコンテストの結果、最下位の点数をとったスペシャル・グループのエスコーラは二軍へ落とされ、それに代わって二軍でもっともパレード成績の良かったエスコーラが昇級して一軍となります。
だから二軍のパレードも、それぞれ一軍昇級を目的とする必死なものですし、一軍のエスコーラは、とくに毎年1位、2位を争うトップクラスのエスコーラは目を見張るものがありますが、スペシャル・グループで下位の方で低迷しているエスコーラは二軍に転落しないように必死の努力をしなkればなりません。 かくしてエスコーラ同士の火花散る競演が、毎年、華やかに豪華に行われることになるわけです。
ところで、“なぜカーニバル・パレードに出場できる、エスコーラはスペシャルグループ12校とセカンドクラスの12校だけなのか?”とある時、私はカリオッカ(リオっ子)のタクシーの運転手さんに聞いたことがあります。
その運ちゃんいわく、“カーニバル・パレードに出場するエスコーラ・デ・サンバは、最低3000名という人員が決まっているので、どこの誰でもが好き勝手にパレードに出場できるわけではない”とのことでした。 つまり、3000人分の(高価な)カーニバル衣装を揃え、5台も6台もの華麗で豪華で千万円くらいする山車をそろえ、またサンバやパーカッションをする人間をそろえ、パーカッションなどの技術的なサポートしたりするのは誰でも出来るものではない、という訳です。
ちなみに、スペシャルグループの中でも大きなエスコーラ・デ・サンバのチーム員数は5000人近くだというから、もう驚愕するしかありません
このような巨大なサンバチームが一糸乱れずにサンバを踊り、パーカッションをリズムを乱さず一斉に叩き、華麗な衣装や山車で飾りつけサンボードロモで行進するには想像以上の金がかかるということですね。
リオ・デ・ジャネイロのカーニバル・パレード優勝チーム(エスコーラ・デ・サンバ)
年 エスコーラ名
1998 - マンゲイラ/ベイジャ・フロール(同点)
1999 - インペラトリス・レオポルジーナ
2000 - インペラトリス・レオポルジーナ
2001 - インペラトリス・レオポルジーナ
2002 - マンゲイラ
2003 - ベイジャ・フロール
2004 - ベイジャ・フロール
2005 - ベイジャ・フロール
2006 - ウニドス・ダ・ヴィラ・イザベル
2007 - ベイジャ・フロール
2008 - ベイジャ・フロール
2009 - アカデミコ・ド・サルゲイロ
サンパウロのカーニバル・パレード優勝チーム(エスコーラ・デ・サンバ)
年 エスコーラ名
1998 - ヴァイ・ヴァイ
1999 - ヴァイ・ヴァイ/ガヴィオンエス・ダ・フィエル(同点)
2000 - ヴァイ・ヴァイ/ X-9 パウリスタ (同点)
2001 - ヴァイ・ヴァイ/ネネ・デ・ヴィラ・マリア(同点)
2002 - ガヴィオンエス・ダ・フィエル
2003 - ガヴィオンエス・ダ・フィエル
2004 - モシダーデ・アレグレ
2005 - インペリオ・ダ・カーザ・ヴェルデ
2006 - インペリオ・ダ・カーザ・ヴェルデ
2007 - モシダーデ・アレグレ
2008 - ヴァイ・ヴァイ
2009 - モシダーデ・アレグレ
リオで各エスコーラ・デ・サンバが華麗さとサンバとドラムスを競い合うのサンボードロモ
リオのサンボードロモで華麗な行列を疲労するエスコーラ・デ・サンバ「ポルテラ」(2008年)
カーニバル・パレードで最高点を獲得したエスコーラ・デ・サンバに対する賞金額は実に1億円以上といいますから、どのエスコーラも必死になるわけです。また、当然、優勝したエスコーラは栄誉も獲得し、次の年のカーニバルに備えるためのスポンサーも獲得しやすくなるというわけです。
もっとも、いくら賞金が1億円以上でも、カーニバルの山車は製作するのに一台が千万円くらいかかるのを最低でも4、5台作らなければいけないし、また4000人くらいいるチーム全員の華麗な衣装も揃えなければいけない(一部は個人負担)ので、賞金額なんかは軽く吹っ飛んでしまいます。もっとも、それは優勝したらの話しなので、各エスコーラとも毎年、スポンサー探しに躍起となります。肝心のお金なしでは何事もできない... これはどの世界でも同じですね。
カーニバル・パレードのアトラクションは、華麗な衣装、豪華絢爛&アイデア抜群の山車、そして、その山車の上に乗って、サンバを踊りながら愛嬌をふりまくサンバ・ガールたちにあります。 このサンバ・ガールは審査員及び観衆の注目をあびることから、各サンバ学校も厳選した美女(モレーナ)を選び、エスコーラによっては有名な女優や美人のモデルなどに依頼(契約?)して出演してもらうことまでやっており、これらの美女たちが華麗な衣装で山車の上でサンバを踊るのは見ものです。
カーニバル・パレードを彩るサンバガールたち
また、山車の上だけでなくパレードの中にも美女(サンバを華麗にステップするパシスタ)たちはおり、TVカメラなどはこれらの美女をいつも“超”クローズアップで見せてくれます。 (それにしても、よくこれだけ美女がいるものだと思うくらい、次から次へと美女を見せます)
サンバガールたちの衣装は華麗ですが、この華麗さの反対を行くような衣装も最近流行っています。
スタイル抜群の美女たちが、体にボディ・ペンティングをしただけで、下の方はわいせつ罪に触れないように(?)肝心のところだけをかくすモノ(タパセ○○○スと呼ぶ。文字通りアソコを隠すもの)をつけただけでパレードに出てサンバを踊ることです! ひどい時は、あまり汗だらけになってサンバを踊るので、とちゅうで取れたり落ちたりする時もあるとか... エッ? (;゜⊿゜)ノ マジ?
まあ、こんな“モノ(?)”がまかり通るのもブラジルならではのことですね。
”タパセ○○○ス”をつけて踊るパシスタ (キワどいところは隠しましたのであしからず...)
”タパセ○○○ス”はこんなモノです
話しが少々脱線しましたが、話題をエスコーラ・デ・サンバにもどします。
リオおよびサンパウロのカーニバル・パレード出場できるのはスペシャル・グループ=(Escola Especial)と呼ばれるトップクラスのエスコーラ・デ・サンバ12チームとセカンドクラスのエスコーラ12、合計24校です。
スペシャルグループと呼ばれるのは質、量、技術ともに優秀なもので、言わばエスコーラ・デ・サンバ“一軍”です。 “二軍”であるセカンドクラスのエスコーラは、一軍に上れるように努力をしています。 パレードコンテストの結果、最下位の点数をとったスペシャル・グループのエスコーラは二軍へ落とされ、それに代わって二軍でもっともパレード成績の良かったエスコーラが昇級して一軍となります。
だから二軍のパレードも、それぞれ一軍昇級を目的とする必死なものですし、一軍のエスコーラは、とくに毎年1位、2位を争うトップクラスのエスコーラは目を見張るものがありますが、スペシャル・グループで下位の方で低迷しているエスコーラは二軍に転落しないように必死の努力をしなkればなりません。 かくしてエスコーラ同士の火花散る競演が、毎年、華やかに豪華に行われることになるわけです。
ところで、“なぜカーニバル・パレードに出場できる、エスコーラはスペシャルグループ12校とセカンドクラスの12校だけなのか?”とある時、私はカリオッカ(リオっ子)のタクシーの運転手さんに聞いたことがあります。
その運ちゃんいわく、“カーニバル・パレードに出場するエスコーラ・デ・サンバは、最低3000名という人員が決まっているので、どこの誰でもが好き勝手にパレードに出場できるわけではない”とのことでした。 つまり、3000人分の(高価な)カーニバル衣装を揃え、5台も6台もの華麗で豪華で千万円くらいする山車をそろえ、またサンバやパーカッションをする人間をそろえ、パーカッションなどの技術的なサポートしたりするのは誰でも出来るものではない、という訳です。
ちなみに、スペシャルグループの中でも大きなエスコーラ・デ・サンバのチーム員数は5000人近くだというから、もう驚愕するしかありません
このような巨大なサンバチームが一糸乱れずにサンバを踊り、パーカッションをリズムを乱さず一斉に叩き、華麗な衣装や山車で飾りつけサンボードロモで行進するには想像以上の金がかかるということですね。
リオ・デ・ジャネイロのカーニバル・パレード優勝チーム(エスコーラ・デ・サンバ)
年 エスコーラ名
1998 - マンゲイラ/ベイジャ・フロール(同点)
1999 - インペラトリス・レオポルジーナ
2000 - インペラトリス・レオポルジーナ
2001 - インペラトリス・レオポルジーナ
2002 - マンゲイラ
2003 - ベイジャ・フロール
2004 - ベイジャ・フロール
2005 - ベイジャ・フロール
2006 - ウニドス・ダ・ヴィラ・イザベル
2007 - ベイジャ・フロール
2008 - ベイジャ・フロール
2009 - アカデミコ・ド・サルゲイロ
サンパウロのカーニバル・パレード優勝チーム(エスコーラ・デ・サンバ)
年 エスコーラ名
1998 - ヴァイ・ヴァイ
1999 - ヴァイ・ヴァイ/ガヴィオンエス・ダ・フィエル(同点)
2000 - ヴァイ・ヴァイ/ X-9 パウリスタ (同点)
2001 - ヴァイ・ヴァイ/ネネ・デ・ヴィラ・マリア(同点)
2002 - ガヴィオンエス・ダ・フィエル
2003 - ガヴィオンエス・ダ・フィエル
2004 - モシダーデ・アレグレ
2005 - インペリオ・ダ・カーザ・ヴェルデ
2006 - インペリオ・ダ・カーザ・ヴェルデ
2007 - モシダーデ・アレグレ
2008 - ヴァイ・ヴァイ
2009 - モシダーデ・アレグレ
リオで各エスコーラ・デ・サンバが華麗さとサンバとドラムスを競い合うのサンボードロモ
リオのサンボードロモで華麗な行列を疲労するエスコーラ・デ・サンバ「ポルテラ」(2008年)
グロベレーザ(Globeleza)とよばれる民放TV局のカーニバル・ガール
これはカーニバルのTV実況放送を切り貼りしたような動画
2009年度のリオのカーニバルの様子
2009年度のサンパウロ・カーニバルの優勝チーム「モシダーデ・アレグレ」
2009年度のリオ・カーニバルの優勝チーム「サルゲイロ」
タグ:世界最大のカーニバル
2010-01-25 21:48
あしあと(14)
コメント(15)
“タパセ○○○ス” を見たら @@
どこだか族の男性が付けている筒!?を思い出しました。。。。。
なんで、美女がそんなきわどいことまでやらされるのでしょう。。。
可哀想…。。。と思っちゃいますが、本人は至って平気なのでしょうかね。。。
by おりおん星人18号 (2010-01-26 00:20)
おはようございます。
聞けば聞くほどすごいお祭りですね、
ますます見たくなりましたが無理ですね、
実写期待してますよ(パレードも美女も)。
by y-tanaka (2010-01-26 05:39)
≫おりおん星人さん、年中、世界旅行してまわっている人は目のつけどころが違いますね(どこ見て歩いているんですかぁ?)。
あ、こんなモノ、つけているご本人は大満足でいるようです(^^;
by Loby (2010-01-26 07:09)
≫y-tanakaさんも、ご定年になられたら、目の保養とカメラのレンズ保養(?)にために、是非ともカーニバル見物に来てください♪
by Loby (2010-01-26 07:10)
サンデー毎日の爺でも是非見たいものですね。
でもリオは遠すぎるよ。
by enosan (2010-01-26 10:31)
enosanさん、距離的には確かに遠いですね(^^;
衛星経由の実況放送があればいいんですけどね。
by Loby (2010-01-26 21:12)
≫okin02さん、ご訪問&nice!あrがとうございます。
≫xml_xslさん、ご訪問&nice!あrがとうございます。
≫kakasisannpoさん、ご訪問&nice!あrがとうございます。
≫ミスターピッチさん、ご訪問&nice!あrがとうございます。
by Loby (2010-01-26 21:15)
すご~い迫力ですね。サンバも。女性たちも!*^_^*
by あんず-M (2010-01-26 23:22)
神様はこんなにも沢山の美女を
ブラジルだけにおつかわしになったのは何故でしょう?と
考えたくなってしまいます。
ただただ感嘆するばかりですね。
by 青い鳥 (2010-01-26 23:57)
「ポルテラ」の装飾はme好みでとても素晴らしいです@@;
SACHIKO-KOBAYASHIも参考にした方がいいです!
by me-co (2010-01-27 00:16)
≫あんずーMさん、まったくすご~いど迫力&ボリューム(?)&エネルギーです(^^;
by Loby (2010-01-27 07:41)
≫青い鳥さん、ブラジルにも普通の女性はたくさんいます(^^;
けど、カーニバルはやはり観光の目玉でもあるので、飛び切りの美女をそろえるのでしょうね (゜ー゜;)(。_。;)(゜-゜;)(。_。;)ウンウン
by Loby (2010-01-27 07:45)
≫me-coさん、ではポルテーラにお願いして、来年のカーニバルにサンバガールとして特別出演させていただきましょうか?
Sachiko Kobayashiさんもカーニバルに来て見習った方がいいかも><
by Loby (2010-01-27 07:48)
日本では、前張り系?はちょっと無理かもしれませんが、下だけ着けて顔以外体中金粉というパフォーマンス系のチームは実績があるようです。w
(゜◎ヽWW/∩ ゜) サンバ・パレード! サンバ・パレード!
( ( ゚∀゚)彡 ) パシスタ! パシスタ!
`J( ⊂彡し´
| |
し ⌒J
by モッズパンツ (2010-01-28 23:17)
≫モッズパンツさん、日本でもやはりボデイペンテイング系は人気あるのですね^^b
by Loby (2010-01-29 02:49)