世界最大のカーニバル(Part 2) 大人気のグロベレーザ♪ [ブラジル雑学]
カーニバルの時期になると
誰もが(とくに男性と読む)期待するのが、
ブラジル最大の民放TV局グローボ(TV Globo)で
同局がカーニバル実況放送をするのをPRする目的で制作するビデオ↓クリップです。
このビデオクリップ(プロモーションビデオとも呼ばれる)は、Globo社が1990年から毎年カーニバルの時期にTVで流す同TV局のカーニバル特集番組(パレードなどの実況放送)のPRが目的なのですが、このビデオクリップに出演するムラタ美女をグロベレーザ(Globeleza)と呼びます。
ムラタ(MULATA)とは白人と黒人の混血女性のことですが、グロベレーザとして情熱的にサンバを踊るMULATAは、それこそとびっきりの美女が選ばれます。
1990年から2005年までカーニバルを盛り上げてくれました。↓
その理由というのが、あまりにもシリコンを入れたり、脂肪吸引をしたりしすぎたためだそうです
ヴァレーリアさんとしては、理想的な体を維持して、できるだけ長い期間グロベレーザでいたかったようですが、TV局の考え(方針)としては、出来る限り”自然で健康な体の女性”、ということが前提だったとか。
こうして一世を風靡したヴァレーリア時代は幕を閉じました。
次にグロベレーザとして登場したのがジアネ・カルヴァーリョさん(2005年)。
なぜかこの美女の画像はインターネットではあまり見つかりません。(TV局の陰謀?)
しかし…
どこの世界でも楽してお金をかせげることなんてありませんね~ェ
”初代のヴァレーリアさんとそっくり、違うのは名前と顔だけだ…”
グロベレーザというのはオーディションで選ばれるわけですが、
当然、応募者&候補は何千人もいると思います。
その中からTV局の関係者が選ぶわけですが、
やはり長い期間にわたってブラジル人たちに親しまれた、
初代、ヴァレーリアさんの影響が現在まで後を引いているのでしょうか…
前置きが長くなりましたが、「カーニバルの歴史」の続きです
(前回の記事を見たい方はこちらから)
さて、前回はブラジルのカーニバルが上流階級を主に広がった仮装舞踏会風のカーニバルと、マスコミのキャンペーンによって、昔のベニスやローマのように、コンフェッテ(紙吹雪)などをおたがいに投げ合うエレガントなカーニバルへと変化した下流階級のカーニバルです。
こうして、歴史的にはブラジルのカーニバルはこの時代を境に二つの大きな流れに分かれることになりました。
ひ
とつは上流階層が劇場やホテルの大広間などで催す、高級シャンペンを飲み、花を投げあい、華麗な仮面舞踏会、仮装行列、華やかに飾りつけられた山車(カーロ・アレゴーリ
コ)などに代表されるハイレベルのカーニバルであり、もうひとつはマラカツ=maracatu(打楽器を打ち鳴らす行列)、コルドン=cordão(踊り
のグループ)、フレヴォ=frevo(テンポの早いカーニバルダンス)、トゥロサ=troça(どんちゃん騒ぎ)、そしてストリート・カーニバルやエス
コーラ・デ・サンバ(サンバチーム)などに代表される庶民的なカーニバルです。
ストリートでカーニバルを楽しむようになった庶民たち
つまり、ブラジルにおけるカーニバルの歴史は、普及し始めた時にすでに社会的格差を如実に示すイベントとなっていたわけです。
カーニバル音楽
さて、ブラジルにおけるカーニバル誕生までの歴史をざっと見たところで、今度はカーニバルとは切っても切れないカーニバル音楽について見てみましょう。
ブラジルのカーニバル音楽として有名なのは「マルシンニャ=marchinha」と呼ばれる、マーチ調の曲です。マルシンニャが生まれるまでは、エントゥルードにせよ、カーニバルの仮装舞踏会にせよ、ワルツ、ポルカ、タンゴ、マシシェ、チャールストンなどの外国の曲が使われていたのです。
初めて純ブラジル製のカーニバル向けの曲が作られたのは1899年で、シキンニャ・ゴンザガ=Chiquinha Gonzaga(1847―1935 作曲家、本名Francisca Edwiges Neves Gonzaga)が作曲したマルシンニャ『アブレ・アラス』(Abre Alas)で、この曲は記録的なな大ヒットとなり、3年連続でカーニバルで歌われました。〔注:アブレ・アラスとはカーニバル・パレードで各エスコーラ・デ・サンバの先頭に入場する10人程度のダンス・グループのこと〕。かくしてマルシンニャは1930年代から1950年代にかけて全盛時代を迎えることになります。
マリシンニャがダンスホールなどで誰でも参加できるカーニバルで使用される曲であり、ブラジル人の日々の生活に即した内容の歌であるのに対して、サンバ・エンヘードはカーニバル・パレードに出場する各エスコーラが、その年の各エスコーラのテーマに合わせて作詞作曲したものであり、これは”法令によって”ブラジルの歴史や自然などに限られた内容のサンバ曲であるということが義務付けられています。
ちなみに、enredoとはポルトガル語辞典を引くと『小説・戯曲の筋』とあります。つまり、サンバ・エンヘードとは”サンバで綴る物語”という意味になるわけですね。
なので、どのエスコーラ・デ・サンバも、かならずあるテーマにしたがった物語をエンヘードで歌います。
エスコーラ・デ・サンバで最初にサンバ・エンヘードを採用したのは、一説ではリオのポルテーラといわれています(1930年代)。
エスコーラ・デ・サンバ「デイシャ・ファラール」は、現在のエスコーラ・デ・サンバ「エスターシオ・デ・サー」の前身です。
この時期以降、リオデジャネイロ、サンパウロの両市でもって数多くのエスコーラ・デ・サンバが誕生し、それぞれ各市のエスコーラ・デ・サンバ連盟に属し、毎年華麗なカーニバル・パレードをくり広げることになるのです。
ここでもう少し”エスコーラ・デ・サンバ”について説明します。
リオではこのエスコーラ・デ・サンバのパレードはサンボドロームというサンバパレード用に作られた全長1000メートルのスタジアムで行われますが、ここで行われるサンバ・パレード・コンテストで、毎年、エスコーラ・デ・サンバがお互いに華麗なパレードを競いあい、審査員により、下記10項目について厳格に審査されるのです(各項目の最高点数は40点)
アルモニア=HARMONIA(リズムと歌と踊りのハーモニー)
サンバエンヘード=SAMBA-ENREDO(テーマ曲の歌詞と曲)
エヴォルソン=EVOLUCAO (踊り)
ファンタジア=FANTASIA (衣装)
エンヘード=ENREDO (パレードのテーマの物語内容)
コミッソン・デ・フレンテ=COMISSAO DE FRENTE(パレードを先導する10名程度の演出グループ)
アレゴリアス・エ・アデレソス=ALEGORIAS ADERECOS(山車と装飾)
メストレ・サラ&ポルタ・バンデイラ=MESTRE-SALA E PORTA-BANDEIRA(旗を持った女性とエスコートする男性の踊りと調和)
コンジュント=CONJUNTO(パレード全体の調和)
制限時間(60分プラスマイナス5分を超えないこと)
ポルタ・バンデイラ(旗手)とメストレ・サーラの優雅さが不可欠
女性もすばらしいですが山車もかっこいいですね。
by サンダーソニア (2012-02-07 08:07)
いや~ありがとうございました^^
何気に毎年楽しみにしてたりしますww
by akahara (2012-02-07 08:15)
>サンダーソニアさん、カーニバルは楽しめるものがたくさんあります^^b
>akaharaさん、いえいえ、どういたしまして。
今年もよろしくお願いします^^b
by Loby (2012-02-07 09:29)
おはようございます。
華やかな表舞台に立つ一方で、しっかりとした体の管理の
ための相当な努力もあるんですね。
だからこそのプロなんでしょうが^^
それにしても、すごいナイスバディと腹の割れ具合です(笑)
by perseus (2012-02-07 10:33)
凄く官能的ですね。でも、何かさらっとして明るくて
素晴らしいです。
by kiko1578 (2012-02-07 10:55)
パレードだけでも圧倒されそうです!
by kuwachan (2012-02-07 12:13)
すご~~~くナイスバディ。。。
自分を見て・・・・がっかりします。。
by ゆん (2012-02-07 15:22)
もの凄い熱気と迫力、華やかな美の祭典・・・素晴らしくたくましい女性軍団に圧倒されます・・・・・
by rabbit (2012-02-07 15:48)
ご訪問ありがとうございました。
素晴らしい本場のカーニバルを見せて戴き(^人^)感謝です!
by akanenosora (2012-02-07 15:57)
ご訪問&nice有難うございました(^^ゞ
私も、カーニバル好きで本場を見たいのですが・・・
毎年、地元にサンバチームがやってくるので
観戦しに行ってます(*^^)v
by DON (2012-02-07 16:08)
カーニバル、気が遠くなりそうな準備の末の催しですよね。
これを毎年行うのですから、そのエネルギーたるや・・・途方もない大きさですね。
by 青い鳥 (2012-02-07 16:43)
アリーネさんのビデオクリップに仰天しました。
すごい世界だ。
ダイエット中なので励みになります(`・ω・´)キリッ
by nana_hyr (2012-02-07 17:19)
ご訪問&niceをありがとうございました。
褐色の肌に趣向を凝らした衣装が良く似合い、素晴らしいですね。
カーニバルと言えば映画「黒いオルフェ」とサウンドトラックを思いだします。
by Crayon (2012-02-07 17:55)
>perseusさん、おはようございます。
そうですね、どの世界でも一流やプロは日頃から修練、自己鍛錬に絶えない努力をしていますね。
このモデルさんはボディラインだけでなく、サンバを踊る練習もしていますのでなおさらボディが引き締まりますね^^
>kiko1578さん、そうですね、やはりブラジルの国民性というのは楽天的で明るいですから、それが表れるのでしょうね^^
>kuwachanさん、圧倒的なパレードですね。
一つのサンバチームだけで3500~5000人くらい参加しており、それが12チームほど出場しますから圧巻です。
>ゆんさん、とくにカーニバルに出るサンバガールや、このTV局制作のビデオクリップのモデルさんは超ナイスバディです^^
>rabbitさん、カーニバルは女性軍のお祭りと言っても過言ではありませんね♪
>akanenosoraさん、ご訪問有難うございます。
まだ続きがありますので、またいらしてくださいね^^
>DONさん、ご訪問有難うございます。
おお、そうですか!毎年観戦&応援ありがとうございます^^b
>青い鳥さん、そうですね。カーニバルパレードの場合、カーニバルが終わって1、2ヶ月もすると次のカーニバルの準備にかかると言われていますから、そのスケールの大きさがうかがえますね。
by Loby (2012-02-07 20:44)
びっくり!
by さきしなのてるりん (2012-02-07 20:45)
おー、画面からサンバのリズムが溢れだしてきます!
行きたいなぁ
by 駅員3 (2012-02-07 20:45)
こんばんは、
グロベレーザというのは完璧にアスリートですね。
by Azumino_Kaku (2012-02-07 22:08)
ブラジルの女性はきれいですね~(*^^*)できればブラジルのイケメンもお願いします\(^-^)/
by リキマルコ (2012-02-07 23:09)
niceありがとうございました。
ものすごくパワフルな写真!
by あきら (2012-02-07 23:35)
心からのコメントを、ありがとうございました。
とても励みになっています。
今回の記事、
華やかなグロべレーザに選ばれること自体が名誉だけれど、
その地位を6年も守り続けていくのは、
たゆまぬ努力がその裏にあるのですね。
守り続けることの大変さ、
どこの世界でも共通しているなぁと感じます。
by mizuho (2012-02-08 00:01)
どこの国でも、華やかな世界の裏では、
物凄い苦労があるんですねぇ。。。
それにしても、しっかり目の保養をさせて頂きました^^
by 銀狼 (2012-02-08 01:23)
Lobyさん、こんばんは★
今回も読みごたえある記事、ありがとうございます。
それにしても、グロベレーザ。
すごいですね。(^_^;)
その映像を拝見するに、ボディペインティング?のみ?
いやぁ、あっぱれですね。
by yomogi (2012-02-08 02:29)
中々厳しく、細かい採点基準ですね。
by Silvermac (2012-02-08 05:50)
お腹の縦線腹筋に釘付けです!!
日頃の努力の賜物なんですね~☆
by oyatu55 (2012-02-08 06:48)
>さきしのてるりんさん、ご訪問&びっくり有難うございます^^b
>駅員3さん、カーニバルを見に来れたらいいですね♪
>Azumino_kakuさん、こんばんは。
まるで古代ギリシアの女神像のようなプロポーションですね^^
>リコマルコさん、鋭意、ブラジルのイケメンも載せるようにします^^;
>あきらさん、ご訪問有難うございます。
カーニバル&サンバはエネルギッシュですね^^
>mizuhoさん、そうですね。アーティストにせよ、スポーツマンにせよ、勝ち取ったステータスを維持するのには普段からの並ならぬ努力の積む重ねが必要ですね。
それがあって初めて一流と言えると思います^^
>銀浪さん、おっしゃる通りだと思います。
裏では死闘… に近い努力と苦労があると思います。
目の保養になってなによりです^^;
>yomogiさん、こんばんは。
雑文をお褒めにあずかって恐縮です。
グロベレーザはボディペインティングと最小限のモノをつけています^^; その秘密は次回にバラしちゃいます ゚(∀) ゚ エッ?
>Silvermacさん、そうなんですよ。
でも、パレードの採点時には僅差で優勝チームと2番が決まってしまうのですよ…^^;
by Loby (2012-02-08 06:49)
>ご訪問ありがとうございました!
華やかな映像に魅了されます。
カーニバルの華でありつづけるにはこんな
努力があったのですね。
by ゆうゆう (2012-02-08 07:44)
訪問・ナイスありがとうございます
ナイスバディー ですね 風邪ひきそう・・・
by もーもー (2012-02-08 08:26)
カーニバルは人々の歴史が積み重なったお祭りなんですね^^)
派手さだけに目が行きがちになりますが
今回のご解説で私でも少し理解できたような気がします(^w^)
by rtfk (2012-02-08 13:07)
圧巻の記事、堪能しました。
長い歴史には、様々な伝統が出来るのですね。
美男美女、そして華麗な衣装と山車...最高です。
by ナツパパ (2012-02-08 15:36)
>ゆうゆうさん、ご訪問有難うございます。
何事もトップである続けるためには不断の努力が必要ですね。これからもよろしくお願いします。
>もーもーさん、ご訪問有難うございます。
こちらは真夏ですので大丈夫だと思います^^b
>rtfkさん、どうもありがとうございます。
カーニバルは興味深い歴史がありますね。
私にもたいへん勉強になりました^^b
>ナツパパさん、どうもありがとうございます。
カーニバルにせよ、ほかのお祭りにせよ、それぞれ興味深い歴史がありますね。
by Loby (2012-02-08 20:32)
派手なカーニバルですが、お祭りはお祭り!
そこには歴史がありますよね!!
そして継承して行く努力が・・・
それにしても、いろんな意味で、かなりの努力が必要なようですね^^;
by カリメロ (2012-02-08 23:37)
>カリメロさん、そうですね、カーニバルは立派なお祭りです。サンバを踊ろうが踊るまいが、パレードしようが見物しようがお祭りはお祭りです^^
伝統を伝承していくのもたいへんな努力が必要ですね。
by Loby (2012-02-09 08:21)
堪能させていただきました。
完全に読み切れなかったので、印刷してしまいました。
訪問が空いております。恐縮です。
by 楽しく生きよう (2012-02-09 08:57)
>楽しく生きようさん、えっ、印刷して読まれた゚(∀) ゚ エッ?
どうも恐縮です… とともにたいへん励ましになります。
ありがとうございます。
by Loby (2012-02-09 09:10)
ご訪問ありがとうございます。
よろしくお願いします。
by イヴママ (2012-02-09 10:27)
いつもご訪問有難うございます。
ブラジルは、経済状態はともかくとして、明るくて陽気。
一度、訪れたことがあります。サン・パウロからリオ。イパネマの海岸に美人が一人もいないって、ジイサマは不機嫌?でしたけど。
国境越えて、ブエノスアイレスまで行ってしまいました。
今、着ているセーター(見えないでしょうけど)サン・パウロで買ったモノですよ。笑。
by okko (2012-02-09 10:54)
初めまして。
ご訪問とnice!ありがとうございます。
セクスィ〜ですね。
私もあと少し若ければ…ムリか?
by さくらこ (2012-02-09 14:47)
>さくらこさん、ご訪問有難うございます。
はい、カーニバル・ガールはセクスィ~の女性が
多いですね^^
by Loby (2012-02-09 20:13)
Lobyさんは見るだけですか?
by サンダーソニア (2012-02-09 21:41)
>サンダーソニアさん、私は見るだけです^^
踊るのはサンバガールやバイアーナたちに
まかせておきます♪
by Loby (2012-02-10 03:20)