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世界最大のカーニバル近づく! [ブラジル雑学]

今年もCarnaval ― カーニバルが近づいてきました。
って、ブラジルでは正月過ぎたらカーニバルのことしか言わないんですよね。
ということで、今回はカーニバルについての話題です。
まずは、カーニバルの歴史から。


カーニバルの歴史

 カーニバルの起源(ルーツ)は、春の儀式を行なっていた古代ローマ人とギリシア人に遡ります。 一説によれば、カーニバルの語源は“carnem levare=肉を絶つ”であり、それが時代を経て11世紀から12世紀に“carne vale=肉よさらば”と変わり、四旬節(ブラジルではクヮレズマ=Quaresmaと呼ばれる)、つまり肉食が禁じられた時期に入ったことを示す言葉となったようです。
興味深いのは、中世においてカトリック教会は全ての異教徒を抑圧しようとしましたが、この儀式のためにうまくいかなかったそうです。 それ故、神への感謝の行事として、カトリック教はカーニバルの儀式を教会暦に取り入れるようになりました。 カトリック教会が異端の宗教のスタイルとか祝日を取り入れるということは別段目新しいものではなく、外国の風景をみればイスラム教風のドーム式屋根をもつカトリック教会が見えますし、クリスマスも異教の祭日にキリストの生誕日を合わせたことは周知の事実です。
カトリック教会は、カーニバルを暦に導入するにあたって、厳しい断食、または肉食が禁じられる「四旬節」の期間を迎える前に”代償的”に楽しめるイベントを大衆にあたえようと考えて導入したそうです。


ポルトガル王家一族はナポレオンの侵略から逃れ、1808年に植民地であったブラジルに移った

王家のリオ着.jpg


リオデジャネイロに到着したポルトガル王家の人々

王家のリオ着2.jpg


ヨーロッパの国々、特にフランス、スペイン、ポルトガルは、パーティを催したり、仮装をしたり、通りで踊ったりしてこの儀式を祝いました。 これらの国々は植民地大国であったので、この伝統は「新世界」へともたらされていきました。
ブラジルの場合は幾分異なり、ブラジルを発見し植民地化したポルトガル人自身がお祭り騒ぎを好んでいたこともあり、彼らは「エントゥルード(Entrudo)」というお祭をブラジルにもたらしました。 とくに黒人奴隷たちは顔に小麦粉を塗りつけ、農園主から古いかつらやボロボロになったシャツを借りて、水や小麦粉やおしろいなどをお互いの顔めがけて投げあい三日間ドンチャン騒ぎに興じたのです。 農園主の多くは、この間、奴隷たちが自由に行動することを許し、祭を楽しむことを認めたのです。それは、一年に一度、日ごろのフラストレーションを晴らす機会をあたえ、それでもって奴隷が重労働で働かせられる農園から逃げだすことを食い止める手段になったからだそうです。
一説では、ブラジルでカーニバルらしいものが始まったのは、1808年にポルトガル王家がナポレオンから逃れてブラジルに到着した時、ブラジルに住んでいたポルトガル人たちが仮面をかぶり派手な衣装をつけ音楽を鳴らして町中を練り歩き歓迎したことが始まりだとする説もあります。

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蛙(かえる)路地 [ブラジル雑学]

 今朝は息子のクルマを運転してVWのディラーまで。
先月買ったばかりのGolの新車だけど、先週だったか、ちょっと運転したときに運転席のダッシュボードが路面の悪い道などを走るときにキシキシ音を立てるので、そのことを息子に言うと、彼は知らなかったようで少々驚いていた。
で、週末に運転して、彼もその音に気がついたようで、「お父さん、週末明けにちょっと僕のクルマをディラーに持っていって見てもらってくれない?」と頼まれたので二つ返事で引き受けた次第。

8時過ぎに家を出て、ちょっと用事をしてからディラーに持っていって事情を話すと、係りの人がすぐ私といっしょにテスト・ドライブしてやはり音が出るのを確認。
調べて直す(ネジ締め付け?)のに1日か2日程度かかるというので、クルマを置いて散歩代わりに徒歩で帰ることに。
ディラーから家までは4キロ半くらいの道程だけど、9時20分だというのに日差しはかなり暑いε-(´o`;A アチィ
おまけに道は起伏がかなりあるので、上ったり下ったりでかなりの運動になります ε-(;ーωーA フゥ…
結局、家に帰り着いたのは10時。40分で4キロ半だからまあまあの徒歩速度です。
けっこう汗をかきました。
天気予報によると、今日は33度程度にまで気温が上がるそうです。


        【ベコ・ド・サッポ(Beco do Sapo) Loby撮影】
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バカリャウ逸話 [ブラジル雑学]

バカリャウ(bacalhau)とは鱈のことで、鱈料理はブラジルではかなり普及しています。鱈料理はブラジルを発見し植民地化したポルトガル人たちによってもたされたようですが、普通、鱈料理で使われるのは塩鱈です。

鱈というか、塩鱈にもピンからキリまであって、最高級品がノルウェー産の塩鱈。日本あたりでは輸入食料品店などでしか目にしないかも知れませんが、このノルウェー産の塩鱈は頭の部分を除いた長さが1メートル以上もあります。
ノルウェー産の塩鱈は、1キロが50ドル以上しています。
ブラジルの最低給料が200ドル程度ですから、メチャ高いということは分かりますね(^^;)
当然、庶民はこのような値段を見るだけで目から火が出るような高級塩鱈は買いません。せいぜい1キロ30ドルかそれ以下のもの。
もっと安いのもあります。これは普通カソンと呼ばれ値段は1キロが20ドルくらいかな?もっともこれは鱈ではなく、鮫(サメ)なんです(^^;)
まあ、塩鱈のように塩漬けされた魚で味もまあまあだからよく皆さんバカリャウ料理に使っているようです。

バカリャウといえば、面白い逸話(エピソード)がいくつかあります。
ここで代表的なものを紹介しますね。

      【一度食べたら病み付きになる、鱈のコロッケ、ボリンニョ・デ・バカリャウ】
        

       
               

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ブラジル人気質 [ブラジル雑学]

ブラジルは、熱帯および亜熱帯に属するせいか、一般的国民気質は楽天的、おおらかであり、またとても友好的である。だから、いったん、つきあいを始めると 長~い良好的なつきあいになってしまう。それは特に、俗に庶民といわれるクラスに顕著なようで、中流とかそれ以上になると、エリート意識というか、金持ち意識とでもいうものが出てきて、残念ながら、このすばらしい気質を覆い隠してしまうようである。もちろん例外もあるが。

このブラジル人気質は、一つにはブラジルが広大で、気候的にもたいへん恵まれており、そのおかげで、ほとんど一年中果物が豊富にとれ、また主食となるト ウモロコシやタピオカなどもふんだんに収穫できたということが大きな原因の一つであると思う。つまり、一年中気候が暖かいため冬でも凍死などはないし、食べ物も豊富なので餓死する恐れもない。これらの条件がブラジル人をして楽天的で大らかにしたのだと思う。それに、南米大陸発見後、ポルトガル、スペインが それぞれ南米大陸を仲良く(?)分け合ったあとは、ヨーロッパやアジアのように、領土拡大を狙って侵略してくる国もなかったことも影響しているかも知れない。(実際は、フランスなどは一時期ブラジルの北東部の一部を占領して植民地を建設しかかったのだが追い払われてしまったという史実がある)

ちなみに、南米大陸発見後は、ブラジルのみがポルトガルの植民地となり、それ以外(現在のアルゼンチン、パラグアイ、チリ、ボリビア、コロンビア、ペルー、エクアドル、ウルグアイなど)は全てスペインの植民地となった。現在の国の数だけを数えると、ブラジルだけを植民地としたポルトガルはずいぶん損をしたようだが、政治的地理学にみれば、そうではないことはすぐ分かる。なにせ、ブラジルだけで南米大陸の面積の半分くらいあり、そのほとんどの地域が人間の住めるところなのだから。 また、ブラジル人が友好的なのは、第一に、この国が多くの移民を受け入れてきたことに大きな原因があると思われる。文化、言語、習慣、宗教などの違う外国人たちが、一つの国で 仲良く暮らすためには、おたがいの差を尊重しあうと同時に、積極的に関係を深めた方がメリットが大きいからである。それに、ブラジルに最初にやってきたの はポルトガル人だが、ポルトガル人の男たちは根っからの好色というか女好きというべきか、アフリカから連れて来た黒人の奴隷の女であろうが、インディオ(ブラジル原住民)の女であろうが、手当たり次第に手をつけ、多くの混血が生まれたことも人種間(この場合は白人と黒人ならびインディオの関係)の 差を減らす大きな原因になったと思われる。これらの混血たちは、自分たち自身が混血であるので、その後、近代になって大勢やってきたヨーロッパやアジア (特に日本人)からの移民を特別差別することもなく友好的に受け入れたものと考えられる。

また、アメリカ大陸を発見したコロンブスなども書いたように、本来、これらの新大陸や島(タイチ島など)の原住民は、人なつこく、大らかで友好的だったの だ。それは、ブラジルの場合も例外でなく、ブラジル原住民(インディオ)も、たいへん友好的で、大らかであったのだ。そして、この善意の原住民を文明の名 の下に蹂躙してきたのは当時の文明先進国の人間(白人)たちであった。 面白いことに、ブラジルを除く、他の南米諸国では、ブラジルほどスケールの大きい人種のミックスというか、人種間の交配(こんな言葉を使うとまるで動物学 の話しをしているようだが)は起こってない。これは、これらの国々ではブラジルにように大量の黒人奴隷を入れなかったということで、ブラジル以外の南米の 国々では、植民地時代からの主な産業は牧畜などがメーンであり、ブラジルのようにコーヒー、サトウキビ、綿などのように大量の人手を必要とする農業が少な かったことによると思う。 私の友人(ブラジル人)は、スペイン人の(男は)ポルトガル人ほど黒人奴隷やインディオの女たちに手をつけなかったからだ、と言っており、その理由としてス ペイン人はポルトガル人より白人優越感をもっていたので、奴隷やインディオの女などと寝なかったのだ、といい、同じような例として、アメリカを挙げた。たしかに、アメリカもブラジルのように綿などの農業の人手用に大量の黒人奴隷を入れているが、ブラジルのように大量の混血は作っていないし、インデアンと白 人の混血なども極めて少ない。そんなことを考えると、彼の説はかなり当たっているのかも知れない。

それから、もう一つ、個人的に大きな影響があったのではないか、と思うのは、ブラジルがスペインではなく、ポルトガルの植民地となったことである。昔か ら、スペイン人は熱血的といわれており、闘牛を観て血を騒がせるのはスペイン人であるし、情熱的なフラメンゴもやはりスペインが本場なのだ。それは、決してポルトガル人が熱血的でなく、大らかだとか楽天的であるということでもなく、ポルトガル人もかなり喧嘩好き、つまりスペイン人ほどではなくとも多少は熱血的ではあったが、少なくともスペイン人ほどではなかったということであり、これも多少は影響していると考える。  前述の友人は、ポルトガル人もスペイン人も大して変わらないと言っていたが、ブラジル人は一般的に欧米人に対して良い感情を持っていないから、 このような意見は少し割り引いて聞く必要がある。でも、面白いというか、有難いというか、ブラジル人はほとんど日本人に対して好感情を持っているのだ。それは、一つには日本人(移民)が少数でありながら、勤勉でマジメ、子供の教育に大変力をいれ、ブラジルの農業および社会の発展に大きな貢献をしてきたことへの影響が大きいと思うし、また、その善悪は別として、あんな小さな国が第二次世界大戦でアメリカのような大国を相手に堂々と戦ったこと、そして、戦争に 負け、荒廃の中から奇跡的ともいえる経済発展を成し遂げ、世界第二位の工業国になったことに対する、ブラジル人の尊敬と賛嘆の気持ちがその根底にあるためであろうと思われる。というわけで、ブラジルでは日本人は大変歓迎され、尊敬され、モテるのである。

話しがかなり脱線したが、ブラジル人がどれだけ楽天的でおとなしい国民であるかは、南米の近代史というものを見ても、その一端が分かる。南米大陸の国々で はしょっちゅう血なまぐさい反乱とか革命とかクーデーターとかが頻繁に起きているが、ブラジルに限っては、最後のクーデーターは1964年に起きたきりであ る。クーデーターに限らず、ブラジルという国は、ポルトガルから独立したときもアメリカのような独立戦争は起こしていないし、王政から共和制に変わったと きも戦争は起きてないし、奴隷解放にしても、アメリカのような南北戦争は起こしていない。すべては鶴の一声ならぬ、上の一声で、“独立宣言”、“共和制宣 言”“奴隷解放宣言”というようなものを宣言して解決している。先にのべたクーデータにしても、一応、クーデーターだから軍隊が出動してはいるが、戦いというか、ドンパチは全然起きていない、無血革命だったのである(そのかわり、その後20年間ほど厳しい軍政が続いたが)。こう書くと、まるでブラジル人はたいへん理性的であり、先見があり、おとなしく分別のある国民のようだが、決してそうではなく、このように無血で大事を成し遂げ得たのは、それなりの理由がある からからだが、その説明は別の機会におくとしよう。 こうした様々な条件、要因が重なって、ブラジル人は大らかで、楽天的、友好的になったのであり、このブラジル人気質は、近代になってヨーロッパやアジアなどから移民が大勢やってきたときも暖かく迎え入れ、これら移民がブラジル社会へ同化するのに大変ポジチブな影響というか働きをもたらしたのである。 ブラジル人の、このたいへんすばらしい気質も、文明が先端を行っているというか、生活レベルが高い人間が密集しているメトロポリスなどでは残念ながら薄れ つつあるようである。まぁ、こんな現象はブラジルだけでなく、世界中で共通のものであるが、ブラジルに住む我々外国人としては、このすばらしいブラジル気 質をいつまでも保ってほしいと切に願うものである。

【本稿は2002年6月にHPに掲載したものを再掲したものです】

   


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ブラジルの正月 [ブラジル雑学]

いよいよ新年ですね。

このブログも、今年の7月28日のスタート以来、おかげさまで2万アクセスを突破しました。現時点で21448アクセスとなっています。
これも、Lobyのブログをあきずに訪問してくださるフレンド&ビジターの方々のおかげです。 心よりお礼を述べさせていただきます。

正月にちなんで、以前、LobyがHPで『ブラジル雑学』として書いたものを再びここで紹介したいと思います。おそらく読んでない方がいると思いますので。

                    ∞∞∞∞∞

           

 ブラジルの正月は、午前零時の花火から始まります。
リオ(リオ・デ・ジャネイロ市)では、世界的に有名なレヴェイヨン(Reveillon)の一つが、コパカバーナ・ビーチで行われ、この時の花火が打ち上げられ、これを見るためにコパカバーナ・ビーチへ行く人は200万人以上だそうす。もちろん、クルマなどでは行けません(乗り入れ禁止)。みんな地下鉄かバス、あるいは徒歩で見に行きます。 

コパカバーナ・ビーチ沿いにある高級ホテルは、おもに外国からの観光客などで超満員となり、コパカバーナ・ビーチ沿いにマンションやアパートを持っている人たちは一晩何千ドルという値段で、この花火を見たい人たちにに貸すくらいです。 花火は午前零時ちょうどに始まり、約20分ほどコパカバーナの夜空を華麗に彩ります。 花火が終わったあと、ブラジル人は砂浜でシャンペンで乾杯し、新しい年を祝います。 また、新年の海に入り、新しい年が良い年であるように、幸福な年であるように祈る人も多いようです(いわゆるイエマンジャーで、イエマンジャーとは海の母であり、アフリカ系のカンドンブレ教の崇拝対象の一つ。信者は全身白づくめの衣装で海に入り祈りと願いをする)。

            【リオのレヴェイヨンで打ち上げられる花火】
           

サンパウロ市では、アヴェニーダ・パウリスタ(サンパウロ市でもっとも有名な大通りで有名企業本社や支店、大手銀行本店や日本の商社支店、それに日本領事館などがある)で人気歌手やバンドを招待して大通に舞台を作りミュージック・ショーをやるのが恒例になっており、これもやはり200万人(今日の新聞の予想)以上が見につめかけます。大通りに200万人というのですから、NYのセントラル・パークで有名なアーチストなどが開くコンサート以上の観客ですね(⌒▽⌒;) オッドロキー

 私の住んでいる町では、午前零時から、やはりみんな花火を打ち上げます。まあ、この花火打ち上げはどこの町でもやっていることですが、ドーン、ドーン、バーン、ババーンと話しも聞き取れないほど、みんな盛んに花火を打ち上げ新年を祝います。 Loby家の場合は、晦日の夜に年越しそばをいただいたあと、テレビを見たり、話しをしたりして午前零時になる(つまり新年)のを待ち、午前零時になると同時に家族そろって新年最初のお祈りをします。 その後、休んで、朝一番には恒例のお雑煮を食べることから始まります。 正月は、雑煮と餅がないとやはり正月らしい気分がでませんね。(゜ー゜)(。_。)ウンウン

幸い、Lobyの住んでいる町は日本人が多いので、餅でも何でもあります。ただ、あまり見ないのはカズノコで、見たことはない。まあ、カズノコは日本でも超高価品だし、正直な話、それほどおいしいものではないので、おそらくブラジルの日系社会でも正月料理”から外してしてしまったのでしょうね。 
雑煮を食べたあとは、シュラスコ(バーベキュー)の用意です。 以前は牛肉5~6キロ買って(肉のパーツで買う)、いつもLobyがバーベキュー用に適当な大きさに切ってから味付けをしていましたけど、3年ほど前から知り合いの肉屋さんに注文して、手ごろな大きさに切って味付けした肉を串刺しにしたのを買うようになりました。この方がすっと楽です(゜ー゜)(。_。)ウンウン

牛肉の他には、鶏肉2~3キロ、腸詰豚肉ソーセージ3キロほどを買います。もちろん、肉類だけでなく、その他、巻き寿司、まぜご飯(奥さんが作るもので毎年好評)、煮しめ、それにサラダなどなどあります。 このLoby家の正月シュラスコ(バーベキュー)には家族、親族、友人など合わせて約20人ほどが集まり、昼ころから食べ始めます。 

当日、シュラスコ(バーベキュー)を炭火で焼くのは、これも以前は私の役目だったのですが、数年前からは、その役目を他の人にバトンタッチすることにしました(助かった!?)。で、みんなでビールやジュースを飲み、わいわい楽しく話しながらバーべキューに舌鼓をうちます。 これがLoby家の伝統正月行事なのです。(^_^)v

                    ∞∞∞∞∞

 さて、そろそろ正月シュラスコ(バーベキュー)の用意に取り掛かることにします。 ボン・アペチッテ(Bom Apetite! =たっぷり召し上がれ)! (^_^)v


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吸血魚カンジール [ブラジル雑学]

サンパウロ市での仕事のため、ブログ更新が困難になりつつありますので、以前、HPで紹介していた「ブラジル雑学」の中から面白そうな話題を探して再掲することにしましたσ(^_^;)アセアセ...
二番煎じ的なテーマですが、読んだことのない方にはめずらしいはずです(読んだことのある方にはゴメンなさいです^_^;)

カンジールというのは、アマゾン地域の河川に住む吸血魚で、体長4~5センチ、直径4ミリほどの魚ですが、この魚は水浴している人間とか動物の穴に侵入して血を吸います。 穴といっても、普通襲われるのは尿道とか膣腔なので、早とちりの人はすぐ、“女性の大敵”と思うが、このいやらしい魚は女性だけでなく、男性も襲います。 男性の場合はペニスの先端から尿道に飛び込むそうです^_^;

この魚、頭は細く、背びれ、腹びれ、尻びれがまとまって身体の後部についているので、小さな穴にも全然問題なくもぐり込める体型になっていて、口の上顎部には手カギのような内側に曲がった長い5本の歯があり、これで動物の胎内を食い破って行くそうです。 このカンジルーにもぐりこまれた者は、男でも女でも例外なく悲鳴を上げてこの魚を引っ張り出そうとしますが、いくら引っ張ってもカンジルーは抜けません。

というのは、カンジルーはエラの両側に、釣針のもどしのようなトゲを5本ずつ持っていて、前方に進む分には問題ないのですが、後ろ向きに引っ張り出そうとすると膣腔なり尿道にこの10本のトゲが逆立ってしまうので裂けてしまい大怪我をすることになります。

中隅哲郎氏の“ブラジル観察学”(無明舎刊)によれば、中隅氏が一度、アマゾン地域にある日系の製材所を訪問したおり、カンジルーが尿道にもぐり込んだ作業者(ブラジル人)を見たそうです。 製材所には丸太なんかを浮かべておくプールみたいなものがあり、この現地人の作業員は、そこに入って作業していたところ、突然悲鳴をあげて前を押さえプールから飛び出してきたそうです。回りの連中は、すぐカンジルーだと気がついて(あのあたりでは日常茶飯事のことだそうです)、彼をすぐ医務室へつれて行き、作業員のペニスをアルコールの入った洗面器につけて数分すると、さすがのカンジルーもアルコールには参って、クンニャリ酔っぱらっていとも簡単に引き出すことが出来たそうです。 まったくうそのような話しですが実際の事でしょう。

原住民(インディオ)の女性たちは、生理期間中はぜったいにカンジルーのいる川に入らないそうですが、どうしても入らなければいけない時は、カンジルーの進入から大事なところを守るために、土器製のプロテクター、タンガ(三角褌)をはめて入るそうです。 このタンガは、個人の体型に合わせてきっちり隙がないように作られたオーダーメイド製品とか。 ブラジルでセパレートタイプの女性用水着の、極めて小さいパンツのことをタンガというのはここから来ているようですね。

ところで、昔、アルコールを知らなかった土人たちは、どうやってカンジルーを引っ張り出したと思います?、それはアマゾンあたりに自生しているジリパッポという猛烈にすっぱい果の汁をカンジルーの入った穴に注ぎ込んでカンジルーを出したそうです。 みなさん、アマゾン川で水浴する時は、しっかり栓をしたり、ヒモでしばったりして大事なところを守ってからにしましょうね。 えっ、そんな怖いところでは水には入らない? 考えてみればそれが最善かも知れませんね...

後記: 最近になって、カンジルーに関する文献をサイトで見つけたので補足します。 カンジルーはナマズ科の魚で南米大陸北部のアマゾン地域や、アマゾンから少し南に下がったところにあるパラナ川などに見られる。カランジルーは数種類あり、その中でもカランジルー・アスーと呼ばれる種類は体長15~30センチあり、ピラニアのように血の匂いに敏感で傷から血を流している動物などがカランジルー・アスーの群れのいる川に入ったりすれば、ピラニアのように数分間で食い尽くしてしまうという。動物の穴に入って血を吸うカンジルーは、体長4~5センチ、直径4ミリほどであり、脊椎動物の中では吸血コウモリとならんで唯一、動物の血を主食とする動物である。カンジルーは通常、鰓(エラ)動脈を好んで吸いつくが、これは鰓動脈には酸素と栄養の豊富な血が流れているからである。カンジルーは獲物の鰓の位置を知るため、鰓から出される微量のアンモニアをキャッチして鰓動脈に食いつくと考えられている(マリオ・デ・ピナ‐サンパウロ大学生物科学教授の説明)。これで、なぜカンジルーが尿道めがけて突進してくるかの説明がつく。つまり、ご存知のように尿にはアンモニアが含まれているからだ。だから、カンジルーのいる川で水浴をしながら尿などしたらテキメンにカンジルーの目標となってしまう。 http://marcelle.br.tripod.com/candiru.htm

               【 吸血魚カンジルー 】
            


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ブラジルの子供の日 [ブラジル雑学]

 10月12日は、ブラジルでは『子供の日』です。
この日は、子供の日であると同時に、ブラジルの(国家)守護神『ノッサ・セニョーラ・デ・アパレシーダの祭日』でもあります。

     

今年の10月12日は木曜日になったので、ほとんどの会社や役所は金曜も含めて4連休としたため、サンパウロ市からは、なんと150万台のクルマが海や山やレジャー施設などを目指して郊外にくりだしたたため、昨日の夕方から主要道路はかなり渋滞のようです。こちらでは、主要交通機関はバスとクルマなので、連休ともなると道路はクルマで一杯になるのです^_^;
でも、昨日こそ天気は少し良くなったものの、今日はもう曇っています^_^;
予報ではこの連休中の天気はあまり良くないそうです。 つまり、雨が降るということですね。

先に述べたノッサ・セニョーラ・デ・アパレシーダは聖母マリアの像で、サンパウロ市から東に173キロの距離のところにある、アパレシーダ・ド・ノルテ市の教会に祭られていています。 このマリア像、伝わる話しでは、1717年に3人の漁師が高さ39センチの黒い聖母像を見つけたことから始まり、のちにこのマリア像を祭るための教会が建てられましたが、現在の大聖堂は1955年から建設が開始され、1980年に故教皇ヨハネ・パウロ二世によって認められています。聖母マリアを祭ったものとしては世界最大規模の聖堂だそうですが、いまだ未完成で、信者の寄付によって少しずつ建設が進められています。 最近のニュースでは、新法王ベネディクト16世は来年の5月にブラジル訪問を予定しているため、アパレシーダの大聖堂ではその受け入れ準備おわらわのようです。

 (写真はノッサ・セニョーラ・デ・アパレシーダの大聖堂。なぜかこんな古い写真しか見つかりませんでした^_^;)
  

ベネディクト16世がブラジル訪問を計画したのは、ブラジルは世界最大のカトリック国であるからです。 ブラジルの人口は約1億8000万人ですが、その70パーセント程度がカトリック信徒と推定して、約1億3000万人くらいの信徒がいることになりますから、ローマ法王庁としてもこれだけの敬虔な信徒を抱えるブラジルを大事にしないといけないわけです。 ちなみに、この連休の期間中にアパレシーダ大聖堂に詣でるカトリック信徒数は約30万人と予定されているそうで、この数字を見るだけでも、いかに敬虔な信徒が多いか想像がつくというものです。

そういえば、以前、本か何かでカトリック今日を国教とする国(旧教国)とプロテスタントを国教とする国(新教国)の発展比較を読んだことがあります。詳しい内容は忘れましたけど、アメリカ、イギリスとか北ヨーロッパの国々などの新教国が、スペイン、ポルトガルなどの旧教国と比べて大いに発展したのは、伝統を維持し、旧習にしばられる旧教国の国民に対して、新教国の国民は新進の息吹、開拓、革新の意欲にあふれていたため、現在見るような差が出たというわけですが、その説が正しいかどうかは歴史学者、社会学者の方たちにおまかせするとして、Lobyは今日の子供の日を祝うことにします。

          


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ブラジル式バーべキュー 『シュラスコ』 [ブラジル雑学]

  今回は前回の“フェイジョアーダ”に続いて、シュラスコの話しです。

シュラスコとはバーベキューのことですが、ブラジルのシュラスコには、シュラスカリア(シュラスコ専門店)と一般家庭で食べるシュラスコがあり、どちらも焼肉であることは変わりませんが、焼く肉の大きさに違いがあります。

 churra.jpg

シュラスカリアでは牛肉、羊肉、豚肉、鶏の心臓、腸詰などを金串で刺し、炭火で焼いたものを出しますけど、これらの焼肉は日本や米国あたりのバーベキューとはかなり違い、日本のように薄く切った(スライスのような?)肉片を焼くのではなく、牛肉の場合は肉塊、つまり1キロかまたはそれ以上の牛肉のパーツを粗塩だけで味付けして金串(50~60センチくらいの長さのもの)で刺し、炭火で焼いたものをウエイターがお客さんのテーブルに持って来て、各自食べやすい大きさに切って皿に入れてくれるのです。 

大概のシュラスカリアではテーブルにスタート/ストップと書いた小さな目印があって、“スタート”を示すと、次から次へと、それこそノンストップでウエイターが美味しそうに焼けてジュウジュウ肉汁が流れている焼肉(牛肉、羊肉、豚肉)、鶏の心臓、腸詰など(サーモンを焼いたのを出すところもある)を次から次へとテーブルに持って来ます。 

もちろん、客は持ってくるものを全て食べなければならないということではなく、好きなものを好きなだけとって食べればいいのです。 あるていど食べて小休憩したかったら、例の標識を“STOP”にすればシュラスコを持ってくるのがストップする、というわけです。


       

このシュラスコ・コースには、豊富なサラダ類、ご飯、サラミ・ソーセージ、各種ハム、チーズ、シーフード、色々な種類の野菜料理、その他のいかにも美味しそうな料理も多数含まれていて、結構バランスのとれた食事ができるようになっています。

それに最近は寿司、寿司刺身の世界的流行を反映してか、ほとんどのシュラスカリアでも鮨、刺身を提供しています。もちろん、醤油とワサビ付きです。 ただし、特別高級なシュラスカリアなどを除いて、ふつうのシュラスカリアの鮨、刺身はお世辞にもあまり上等な材料を使っていませんけど、ブラジル人たちはスシ、サシミがダイエット・フードと知っているからか、競うようにして食べます^_^; 

これらのサラダやサラミ&チーズなどの嗜好品、野菜料理や寿司、刺身などは、シュラスカリアの一ヶ所にまとめて(豪華な飾りつけをして)置いてあるので、各自自由に好きなだけとることができます。これらの食べ物の料金はシュラスコ・コース代金に含まれているので、別途支払う必要はありません。

(サラダ、サラミ、チーズ、ハムなどの嗜好品、それに寿司、刺身、野菜料理などが豪華に飾り付けられて置かれてあります)


  

そして、これらを全て含めた料金は一律、“お一人様いくら”で食べ放題、料金はドルに換算して安いシュラスカリアで一人前10ドルくらい。高いシュラスカリアで20ドル程度です。ただし、ジュースやビールなどのドリンク、それにデザートは別勘定となっています。

シュラスカリアで上手に美味しい肉(特に牛肉)を食べる秘訣は、まず最初にサラダなどを軽くとって胃袋をスタンバイの状態にしておきます。 まず、最初のころウエィターが持って来る牛肉は、よほどの場合(特にこの肉が好きだとかいう個人的好み)を除いてあまり食べないこと。なぜなら、あとになればなるほどピカンニャ(牛モモの最も味のある部分)などの高級な肉をもって来るからです(シュラスカリアも伊達で商売をやってない?)。 これを知らない人は、最初からはりきって安い肉を食べ、高級な肉が来る頃はもう満腹でございま~す、とホールドアップの状態になります^_^; 

  日本人や栄養のバランスに気をつける若い女性や肥満を気にする人などは、野菜やご飯などもほどよく食べますけど、シュラスカリアに来て肉以外のものを食べるのは損だと思う(?)ブラジル人もかなりいて、彼等は気に入った肉だけを狙って、ドンドン注文して馬のようにばかばか食べます。それも早メシが得意な日本人なんかと違って、延々と2~3時間くらいかけて、ビールを飲みつつ、おしゃべりをしながら、ゆっくりと時間をかけてシュラスコを堪能するのです。

 一般家庭のシュラスコも、基本的にはシュラスカリアのシュラスコと同じで、違うのはほとんどの場合、大きな肉塊を焼かずに、ビーフくらいの大きさに切って網の上に載せて炭火で焼くのが多いですね。これだと火の通りが早いので早く焼けるというわけですけど、、本格的シュラスコが好きな人は、やはりシュラスカリアのように、かなりピカンニャ(牛モモの最も味のある部分)や3~4キロはある骨付きあばら肉などの大きな肉をやはり粗塩だけで味付けし(焼きながら塩を上からふったり、粗塩を肉の表面にふるなどの方法あり)、じっくり時間をかけて炭火で焼き、ほどよく焼けたところをナイフでそいで食べます。 

家庭でする場合は、牛肉、腸詰、それに鶏の羽などが良く使われるますね(これは結構おいしいです)。 それと、ブラジル人は、家庭シュラスコをする時、よくフランスパンを買います。 このパンを縦半分に切って、中にシュラスコの牛肉をはさんで食べるのです。まあ、一種のサンドイッチですね。 日本人というか、日系人がシュラスコをする場合は、やはり日本人らしく、テーブルには必ずといって良いほどおにぎりとか、サラダとかが出てきます。そして面白いことに、シュラスコにはこのあっさりしたおにぎり(白ご飯のおにぎりです)の味がピッタリ合うのです(^∇^)  

 だから、日系人のシュラスコに呼ばれたブラジル人たちも、そのことを知っていておにぎりを美味しそうにシュラスコといっしょに食べるのです。シュラスコにおにぎりがなかったりすれば、「あの美味しいお米のダンゴはないの?」と聞かれるくらいお握りは好評なのである。 シュラスコでこうしてふんだんに牛肉を食べれるのは、ブラジルなどでは牛肉が安いからでしょうね、高級な牛肉でも1キロ5ドル程度なので、日本のように「三切れ下さい」とか「400グラム下さい」などと少量買わなくてすみます。 

ほとんどのブラジル人は牛肉を買う場合、1キロはふつうで、家族の多い家庭などは2、3キロ買うのがふつうです。 これが、シュラスコをする時は、シュラスコのメーンである牛肉は一人あたり300~400グラムをメドに買います。 したがって、20人集まる予定なら少なくとも20x300=6キロくらいの牛肉が必要ということになります。 実際には、鶏肉とか腸詰などがあるので、少しくらいは減らしてもいいですけど、これが1日中のシュラスコとなったら、やはり多めに買わないと不足してしまいます^_^;  それに、ビールやジュースもたくさん買わないと足りなくなります、当然のことですけど。 塩気のあるシュラスコを食べていれば、必然的に喉が乾くので飲み物が必要になるというわけですね。 こうして、思う存分肉を食べ、ビールを飲み、騒いで楽しむのがブラジル流バーベキュー、すなわちシュラスコというわけです。


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ブラジルの伝統料理:フェイジョアーダ [ブラジル雑学]

 

ブラジルとくれば、アマゾン、サンバにカーニバルが有名ですが、では食べ物では何が代表的か、と聞かれたらやはりシュラスコ(ブラジル式バーベキュー)とフェイジョアーダでしょうね。
フェイジョアーダとは、ブラジルでフェイジョンと呼ばれる豆(菜豆)の料理で、このフェイジョンは数十種類あるけど、フェイジョアーダに使われるのは黒いフェイジョン。 これををラード(豚の脂肪分)と豚の塩漬け肉、馬の塩漬け肉、腸詰、などとごった煮したものです。

豚の塩漬け肉は、耳、尻尾、鼻(これは今ではちょっと入手難しい)、骨付きのあばら肉やなどですが、馬(実際はロバなども多いそうです^_^;)の塩漬け肉は、普通の安い肉の塩漬けしたものを使います。 これらをグッタラ、グッタラ数時間かけて鍋で煮こんだものを、カレーのようにご飯の上にたっぷりかけ(人によってはフェイジョアーダを先に皿にとり、その上のご飯を乗せるものもあり)、ファリンニャ(マンジオッカやトウモロコシの粉)やコウヴェ・マンテイガ(キャベツの一種を細く刻んだものをニンニクとともに油でさっと炒めたもの)などと一緒にご飯と食べるのですが、見ただけでも分かるようにたいへんなスタミナ食であり、かなり“重い食事”です^_^;

フェイジョアーダは、一説によれば、昔、農場の黒人奴隷たちが主人たちが食べないで捨てた、豚の肉(つまり、耳や鼻や尻尾)などを利用して、過酷な労働に耐え、腹持ちのするスタミナ食を考案したが始まり、と言われていますが、ブラジルの歴史研究者たちは、フェイジョアーダは決して黒人奴隷だけの食事でなく、農場主たちも食べていた食事だと主張しています。

その理由の一つは、農場主の食事は黒人奴隷の女性たちが作っていたからだそうです。 私も、フェイジョアーダは農場主も食べていたと思いますね。だってとてもおいしい料理ですからね。
  ただし、農場主のフェイジョアーダは具も調味料もはるかに黒人たちが食べるフェイジョアーダより良いものを使っていたのではないかと考えます(当たり前?)。 

ちなみに、フェイジョアーダは現在でもブラジル全国で食べられていますが、奥地の低収入の、いわゆる、貧乏なブラジル人などが食べるフェイジョアーダは、フェイジョンに少々塩肉が入ったのをファリンニャと混ぜて食べるだけです(つまり、ご飯なしで豆が主食ということ)。
サンパウロあたりでは、毎週、水曜と土曜が“フェイジョアーダの日”となっていて、ブラジル食レストランでは、土器にたっぷり入ったフェイジョアーダとご飯とファリンニャを出します。これをお皿にとり、ヴィナグレッチという、玉ねぎとサウサ(ブラジル・パセリ)を刻んだものを酸で調味したドレッシングと赤い唐辛子をたっぷりかけて食べるのです。

フェイジョアーダはたいへん美味しいので、ブラジルに来た外国人もよく食べるようですが、注意しなければいけないのは、これはたいへん“腹持ちのするスタミナ食”だということです。 
なにせ、酷熱の下で過酷な肉体労働をしていた黒人奴隷や一日中広大な農園を走りまわって農作業を指揮していた農園主などが食べていたものだから、肉体労働をしない、ふつうの我々がこれをガツガツ食べたら胃もたれを起こすことは確実。 胃もたれを起こさないまでも、フェイジョアーダを食べた後は6~7時間は空腹を感じない。だから、ブラジル人がフェイジョアーダを滅多に夕食にはとらず、ほとんど昼食にとります。
 
胃の弱い方は少量でガマンした方が無難ということですね。 TVなどでよく胃もたれや胃炎用のクスリのCMがありますが、これらのCMでも「フェイジョアーダを食べた後の胃もたれにはXXXをどうぞ」と宣伝しているくらいですから、フェイジョアーダを食べて胃もたれや胃炎を起こすのは、不慣れな外国人や我々のような日本人だけではないということがよく分かるというものです。

 フェイジョアーダと似たもので、サンパウロあたりの一般家庭で食べる、通常、豆の名前をとってフェイジョン呼ばれる、パウリスタ風フェイジョアーダがあります(パウリスタとは“サンパウロの”と言う意味)。

ちなみにサンパウロ市生まれのブラジル人もパウリスタと呼ぶ)これは、大豆みたいな色のフェイジョンを圧力鍋で煮て、それを少量の油(この場合はふつうの植物油を使う)を入れたフライパンでにんにくや玉ねぎを刻んだものと炒め、その後、圧力鍋に戻し、水を加え、塩肉や腸詰やベーコンを入れ煮た後、調味料や塩で味付けをして仕上げます。
これは、オリジナル・フェイジョアーダよりずっと軽く、カロリーも少ないので、サンパウロの普通のブラジル人家庭では、昼夕食に毎回これをご飯にかけて食べています。もちろん、彼等はこのパウリスタ・フェイジョアーダとともに、サラダやビーフなどを食べるので、かなり栄養学的にもバランスのとれた食事となります。

ちなみに、我が家でも、週に2、3回はこのフェイジョン料理が食卓に出ます(^∇^)

【 フェイジョアーダには欠かせないカイピリンニャ(ブラジル風 焼酎カクテル)】


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ヤミツキになるモルタデーラのサンドイッチ [ブラジル雑学]

先週はロタウイルス(下痢)にやられて4日間寝込んでしまいました^_^;
もうなおりましたけど、一家全員次々とかかっちゃってたいへんでした^_^; 
かからなかったのは、犬とカナリアだけσ(^_^;)アセアセ...
なおったあとは、ライオンのような食欲で、自分でも驚く程食べました。
おそらく体力を補充するために旺盛な食欲が出たのでしょうけど、まるで腸の中の微生物が自分たちのフローラを元通りにしようと一生懸命食べさせたのではないか、と思います(^∇^)

だって、人間(他の動物も似たりよったり)の腸の中には何百億もの微生物が住んでいて、宿主である人間と一種のシンビオーズ(共生)システムを形成し、お互いに助け合って生きているというのですから、侵入者(ロタウイルス)によって、この共生系を崩された微生物たちは、サバイバルのため一生懸命宿主である Lobyに馬のようにじゃない、ライオンのように食べて腸内微生物を再び増加するのを手伝え、じゃないとお前(Loby)もサバイバルできないぞ!と働きかけたのだと思いますね。まあ、おかげさまで回復は早く、5日目には家の中を動き回るには問題ないくらいになり、6日目にはクルマでスーパーまで食料を買出しに行けるほどになりました。

ロタウイルス性下痢の特徴は、ひっきりなしの下痢、胸(胃腸)の不快感、それと人によっては嘔吐ですが、幸いなことに熱は出ないし、腹痛も起きない。ただし、この胸の不快感はかなりひどいもので、Lobyは2日ほど苦しみました。
病気になって初めて健康のありがたさが分かりますね。

    

あ、話がテーマから大きくそれましたが、今日の話題はブラジルのハムサンド。
写真は一度食べたら病みつきになる、こちらのハムサンド。
ハムサンドなんて書くと、“なんだ、そんなものか!”と思う方もいるでしょうが、“シンプル・イズ・グッド”のことわざ通り、“手軽に出来て、安くて美味い♪”ブラジルのモルタデーラ・サンドは、ヤミツキになる食べ物なのです。

材料は、長さ10センチ程のフランスパンとモルタデーラ(ハムの一種)だけ。
フランスパンというのは、ブラジルではごく一般に食べられているパンで、日本の食パンの感覚。値段も日本円にして一個10円以下。
モルタデーラ(MORTADELA)はハムの一種で、ちなみに辞書では、《イタリアのボローニア地方産の太いサラミソーセージ》と書かれていますので、普通、日本でみなさん(子供?)が食べているハムとはかなり違うようです。モルタデーラもピンからキリまでありますけど、もちろん美味しいモルタデーラ・サンドを作ろうと思ったら、ちょっといいモルタデーラを買わなければいけませんが、これはこちらではパン屋さんでも結構いいものを売っているので入手には問題はありません。 これは値段は100グラムが日本円にして50円くらいですね。


       (モルタデーラ)


       (ふらんすパン)

フランスパンを縦に切って中にスライスされたモルタデーラを2、3枚ほど入れるだけ。好みによっては、レタスとかトマトを薄く切ったものを入れてもいい。
簡単に出来て、美味しい。だから誰でも好んで食べるんですよね。
ブラジルのモルタデーラ(ハム)

Loby、病み上がりの朝食には、これを2つペロリと平らげました。
いや、実際はLobyじゃなく、Lobyの腸内微生物が食べたのでしょうね(^∇^)

  


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