ハプニング 其の四 [Loby家のエピソード]
四流SFまがいのろびぃ家のハプニング・レポート、
最終階までおつきあいいただき、有難うございます
さて、前回はろびぃのとうさまになりすましたエイリアンが、
地下水をくみ上げて異星に送っていたのではないか、
という疑惑が浮かび上がったところまで書きました。
面白くもないSFはこれくらいにして、今回のハプニングの真相解明と行きましょう
まず、状況を理解しやすいようにヘタなろびぃ家の地形断面図を描きましたので見てください。
断面図1
今回のハプニングが起こる前の状況です。
断面図2
先月初めころの状況。
ろびぃ家の裏にマンション建設が始まりました。
断面図3
そして造成工事が進み、裏の土手が削られました...
断面図4
その結果、がけ崩れが起こり、ろびぃの とうさま の家と塀が危うい状態になったのです
このように、事態はたいへん深刻でした。
ヘタをすると、とうさまの家は半壊する危険があったのです。
断面図5
原因究明と対策
どうしてこんな事態になったのか
それは、にマンションを建設している会社の作業員の人が2ヶ月ほどまえに、
ろびぃの家に 「お宅の家の裏から排水が漏れているようなので、修理させてください」
とお願いに来たことからはじまりました。
ろびぃも奥さんも、当初はあまり気にも留めませんでした。
それが先々週(図では先週となっている)のはじめに、がけ崩れが発生し、
建設会社の工事現場責任者が真っ青な顔をしてろびぃの家にやって来て、事情を説明してくれ、
大至急、家の倒壊を避ける対策を講じなければならなくなったわけです。
そして、その対策工事の一環として、最初にターゲットとなったのが貯水タンクと貯水塔。
ろびぃのとうさまの家には1000リットル入り貯水タンクが二つあります。
これだけで2000キロ以上の重量です。
そして鉄筋コンクリートの貯水塔。
これはたぶん3000キロを超すのでは
貯水タンクと貯水塔、合わせて5000キロ以上
それがくずれた崖のへりにあったため、大至急、取り除いて崖にかかる重さを軽減しようとしたわけです。
建設会社では、はじめは工事現場の方にバケット車を入れて、
そちら側から取り除き作業をする予定だったのが、すでにマンションの基礎工事をしていたために、
バケット車が入れないという理由から、狭いろびぃ家の中に入れるコンパクトなベケット車をもって来て
あんな作業をすることになったのです。
怪我の功名 ◇意味:失敗したと思ったことが、意外にもよい結果になること。
平穏無事な生活を送っている家族にとって、予想もしないハプニングに直面することは
たいへん戸惑うことも多いし、迷惑なことも多いわけですが、
今回のハプニングは結果的には、とてもよかったと思っています。
”厄を転じて福となす”
ではありませんが、今回のハプニング、建設会社の対応がとてもよかったのが印象的でした。
ふつう、こんな大問題が発生したら、知らんぷりを決め込む建設会社が多いのがブラジルです。
解決するためには、裁判所に訴えてから賠償命令(もし勝訴したらの話しですが...)が出るまでに
5、6年とか10年とかかかるのがフツーなのです
ところが、マンションを建てようとしている人(投資家)は日系人の元お医者さんとかで、
今回のハプニングが発生してからすぐにろびぃ家に来て、
「今回のトラブルでかかる費用はすべて私たちが支払いますのでご心配なく」
と誠意を見せてくれました。
(その後も三度ほど来ました)
ちなみに、今回のハプニングの結果、とうさまの家にどんな工事が必要となったかを挙げて見ると。
貯水塔は安全対策の意味からも、別の場所に造り直す必要がある。
太陽熱温水システムもすべて配管しなおす必要がある。
少々古くなっている温水タンクも新しいのに変える(かなり高価)必要がある。
水道・排水管の工事をやり直す
ガス管の配管しなおし
壊れたタイルなどを交換する
等々で、かなりの出費になります
サービスをしてもらっているついでに、ろびぃの庭で大きくなり過ぎつつある桜の木も奥の方へ植え替えてもらうことにしました
たぶん、来週あたりからとうさまの家の工事にとりかかると思いますが、
このような結末となるようで、本当によかったです
それにしても、以前書いたベッドタウンのさだめ、このようなハプニングが起こるとは神ならぬろびぃ、予想もしないことでした
最終階までおつきあいいただき、有難うございます
さて、前回はろびぃのとうさまになりすましたエイリアンが、
地下水をくみ上げて異星に送っていたのではないか、
という疑惑が浮かび上がったところまで書きました。
異星人ってどんな相形をしているのでしょうか
面白くもないSFはこれくらいにして、今回のハプニングの真相解明と行きましょう
まず、状況を理解しやすいようにヘタなろびぃ家の地形断面図を描きましたので見てください。
断面図1
今回のハプニングが起こる前の状況です。
断面図2
先月初めころの状況。
ろびぃ家の裏にマンション建設が始まりました。
断面図3
そして造成工事が進み、裏の土手が削られました...
断面図4
その結果、がけ崩れが起こり、ろびぃの とうさま の家と塀が危うい状態になったのです
このように、事態はたいへん深刻でした。
ヘタをすると、とうさまの家は半壊する危険があったのです。
断面図5
原因究明と対策
どうしてこんな事態になったのか
それは、にマンションを建設している会社の作業員の人が2ヶ月ほどまえに、
ろびぃの家に 「お宅の家の裏から排水が漏れているようなので、修理させてください」
とお願いに来たことからはじまりました。
ろびぃも奥さんも、当初はあまり気にも留めませんでした。
それが先々週(図では先週となっている)のはじめに、がけ崩れが発生し、
建設会社の工事現場責任者が真っ青な顔をしてろびぃの家にやって来て、事情を説明してくれ、
大至急、家の倒壊を避ける対策を講じなければならなくなったわけです。
そして、その対策工事の一環として、最初にターゲットとなったのが貯水タンクと貯水塔。
ろびぃのとうさまの家には1000リットル入り貯水タンクが二つあります。
これだけで2000キロ以上の重量です。
そして鉄筋コンクリートの貯水塔。
これはたぶん3000キロを超すのでは
貯水タンクと貯水塔、合わせて5000キロ以上
それがくずれた崖のへりにあったため、大至急、取り除いて崖にかかる重さを軽減しようとしたわけです。
建設会社では、はじめは工事現場の方にバケット車を入れて、
そちら側から取り除き作業をする予定だったのが、すでにマンションの基礎工事をしていたために、
バケット車が入れないという理由から、狭いろびぃ家の中に入れるコンパクトなベケット車をもって来て
あんな作業をすることになったのです。
怪我の功名 ◇意味:失敗したと思ったことが、意外にもよい結果になること。
平穏無事な生活を送っている家族にとって、予想もしないハプニングに直面することは
たいへん戸惑うことも多いし、迷惑なことも多いわけですが、
今回のハプニングは結果的には、とてもよかったと思っています。
(破壊?)作業を終え、撤収中のバケット車
その訳は、がけ崩れが起こったあとで工事の責任者(日系人の土木技師)がろびぃたちに
見せてくれたことなのですが、ろびぃの家の土地のあたりは、かなり前にどこかの土地造成の折に
余った土を運んで来て捨てた場所だとのこと。
下の図を見ればよく分かると思いますが、ろびぃのとうさま の家のあたりから
緩やかな傾斜であった上に、かなり大量の土が盛られたのだそうです。
通りに出ました
もう、すでに長い年月を経ているため、盛り土状になっているところもかなり固くしまっていたのですが、
とうさま の家を建てる時、排水管工事に手抜きがあったか、その後で排水管にトラブルがあったかで、
お風呂の排水が地下に少しづつ漏れはじめていて(そのために建設現場に排水が漏れ始めた)、
もし、そのまま気づかずにいたら、将来、とうさまの家の下の地下(盛り土のところ)に大きな穴が開き、
家が陥没するリスクがあったわけです
まあ、もしそんな事が起こるとしたら、たぶん、とうさまはすでにいなくなっていて
ろびぃの世代になっているでしょうけど、んでもない大問題になる可能性が高かった訳です、
”厄を転じて福となす”
ではありませんが、今回のハプニング、建設会社の対応がとてもよかったのが印象的でした。
ふつう、こんな大問題が発生したら、知らんぷりを決め込む建設会社が多いのがブラジルです。
解決するためには、裁判所に訴えてから賠償命令(もし勝訴したらの話しですが...)が出るまでに
5、6年とか10年とかかかるのがフツーなのです
運搬車に載せます
ところが、マンションを建てようとしている人(投資家)は日系人の元お医者さんとかで、
今回のハプニングが発生してからすぐにろびぃ家に来て、
「今回のトラブルでかかる費用はすべて私たちが支払いますのでご心配なく」
と誠意を見せてくれました。
(その後も三度ほど来ました)
ちなみに、今回のハプニングの結果、とうさまの家にどんな工事が必要となったかを挙げて見ると。
貯水塔は安全対策の意味からも、別の場所に造り直す必要がある。
太陽熱温水システムもすべて配管しなおす必要がある。
少々古くなっている温水タンクも新しいのに変える(かなり高価)必要がある。
水道・排水管の工事をやり直す
ガス管の配管しなおし
壊れたタイルなどを交換する
等々で、かなりの出費になります
サービスをしてもらっているついでに、ろびぃの庭で大きくなり過ぎつつある桜の木も奥の方へ植え替えてもらうことにしました
積み込み完了
たぶん、来週あたりからとうさまの家の工事にとりかかると思いますが、
このような結末となるようで、本当によかったです
しっかりベルトで固定して発進OK!
それにしても、以前書いたベッドタウンのさだめ、このようなハプニングが起こるとは神ならぬろびぃ、予想もしないことでした
2014-09-23 00:00
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それはとんでもなく大変なことが発生していたのですね!
エイリアンより大変ですよ、これは。
ですけど、悪かったところもわかったりと、そして対応のよい業者さんでよかったですね。
あとはことがうまく収まりますように。
by isoshijimi (2014-09-23 13:12)
崩れる前で良かったのと、対応の良い建設会社で良かったですね。。
住宅の手抜きは、結構多いですよ。。
見えないところをやりますからね。。
数十年経ってから問題が出ると、相手にしてくれませんから。。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2014-09-23 19:38)
大変でしたね。盛り土は地盤が軟らかいので、地震の時は弱いようですね。自己負担があるのは納得がいきませんね。
by Silvermac (2014-09-24 05:25)
す、凄い大事故につながるところだったのですね。。。
災い転じられたことと、良心的な責任者さんだったのが
良かったです(=´∀`)人(´∀`=)。
by すーさん (2014-09-24 06:48)
先ずは命拾いをしましたね…平素の行いが宜しかったのでしょう…厄を転じて福となす…正に宜しゅう御座いました
転ばぬ先の杖…事前の対処\(^O^)/
by 沈丁花 (2014-09-24 07:10)
マンションを建設している方が誠意ある方でよかったですね。
こういう事態ってなかなか解決しないことが多いですものね。
by mimimomo (2014-09-24 08:36)
うわー、相手方が誠意のある方で、何よりでしたね!
by 駅員3 (2014-09-24 11:45)
地下がそんなことになっていたとは、ビックリですね。
日本でも造成地は、大雨で崖崩れが起こるなどトラブルが多いです。
by ackylacky (2014-09-24 17:21)
もの凄い大事件だったんですね。
by ヨッシーパパ (2014-09-24 17:24)
大変な事になりましたが、
その事で、問題点が分かって良かったですね。
by youzi (2014-09-25 06:08)
>isoshijimiさん、本当に驚きました。
エイリアンどころではありません^^;
幸いだったのは、業者が真面目で責任のある会社だったことです。
あと一ヶ月もすれば、すべて後の語り草となることでしょう。
>なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん、本当にグッドタイミングでした。
これが乾季でなく雨季だったらとうに家が倒壊していたことでしょう。
建築の問題は、どこの国でも頭の痛い問題のようですね。
>Silvermacさん、地震はない国ですので、心配はありません。
また記事を読んで頂ければわかると思いますが、事故負担は一切ありません。
>すーさん、本当に大きな事故になるところでした。
間一髪、というところでしょうか。
良心的な業者さんで助かりました。
>沈丁花さん、本当に禍を福と転じることができて良かったです。
一方、こういう問題が起こらなければ、将来たいへんな事故が起こる可能性がありました。
>mimimomoさん、本当に良心的で誠意のある業者でよかったです。
こういう問題は泣き寝入りが多いですから。
>駅員3さん、本当に良かったです。
>ackylackyさん、まったく寝耳に水の話でした。
でも、今回の問題が起こったことで将来の大問題を未然に防ぐことができてよかったです。
>ヨッシーパパさん、本当に寝耳に水の大事件でした。
>youziさん、本当によい時に問題が起こりました。
これがこれから20年、30年先だとたいへんな問題となるところでした。
by Loby (2014-09-27 08:48)
こんばんは!!
ハプニング1から読ませて頂きました。
「災い転じて福となる」でしたネ・・・誠意有る施主様で良かったですネ。
造成地は過去にはどんな地形だったのか調べる事が大切だと...聞きますが
中々個人で調べ上げれませんものね。
by ちゃーちゃん (2014-10-03 19:10)
>ちゃーちゃんさん、どうも有難うございます。
最初は本当に心配しましたが、誠意ある施主で良かったです。
まあ、全てが落ち着くまでにはあと一ヶ月ほどかかるとは思いますが、いろいろな修復工事などで多少煩雑なこともありますが、最終的には以前よりよくなると確信しています^^b
by Loby (2014-10-03 23:03)