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ブラジル日本移住100年を迎えて ② [考えること]

 この時期は学校が夏休みで、サマーホリデーに行っている家族も多いのか、いつもは渋滞地獄のサンパウロ市も比較的空いています。 いつもなら、会社から出る前にインターネットでサンパウロ市内の渋滞状況を見るのですが、大体、夕方の6時半から8時頃までは渋滞が130Kmとか160Km恐ろしくなるような数字を見せますσ(^_^;)アセアセ...
これも市内の主要道路、それも一車線の渋滞距離(4車線で延長が30Kmの道路であれば、実際は30Kmx4=120Kmなんですよね)なのですからあとは推して知るべしです(^^;; 

ところがサマーホリデー期間中は、渋滞距離が30Kmとか50Kmとか、まるでウソのように減少するのです。おかげで行きも帰りもラクラクです(^_^)v

さて、ブラジル日本移民の話しにもどって、前日書いたように、最近のブラジルにおける日本文化ブームに刺激され、祖父や曾祖父の祖国の文化をふり返る日系人もかなり出て来ています。 また、漫画王国である日本の漫画を読みたい気持ちから、日本語を学び始めるブラジル人の若者も出始めています(^_^)v
それと冒頭に書いた、約30万人とも言われる日本で就労している日系ブラジル人の子供たちは、日本で教育を受けており、その一部は中学や高校まで学んだ後にブラジルに帰国し日本で学んだ日本語を生かせる職についたり、日本語学校の教師になったりして日本語の普及に貢献しています。まだこのような日系人の数は少ないけど、今後着実に増えると予想されています。

【 数多くの移民が南米へ渡航する前にしばし宿泊した神戸の移住センター 】
      

このようにブラジルの日系人の日本文化喪失現象も歯止めなく進んでいるわけではないようなので一縷の希望も持てそうですが、やはり大勢はブラジル化⇒同化に向かっているようです(結局何も変わらない?)
1970年代のように、日伯間の経済交流が大きければ日本語に対する需要も大きいので日本語学習熱も大きくなると思うのですが、日本企業は地理的に近い中国や東南アジアへなどへの投資ばかりを優先しているようなので奇跡でも起こらない限りブラジルへの投資ブームは最下位しないでしょう。

このような経済状況を背景として育ったブラジルの日系人子弟たちは、日本語を習うより英語を習うことを優先します。Lobyの友人の娘さんなんかは3世で日本語はほとんど理解できないので日本語を習えば、と普通なら考えそうなものですが、なんと中国語コースをやっています (・0・。) ほほーっ 親も別に何が何でも日本語を覚えなさい、なんて強制なんかしません。 ”ここはブラジルなんだからポルトガル語を覚えて立派なブラジル国民にならなきゃ”と考えるのでしょう。 立派なブラジル国民になることに異議はありませんが、でももう少し日本の文化を大切にして欲しいと思うのはやはりLobyが日本人だからでしょうね(^^;;

この日本文化喪失現象と同じように増加しているのが日系人の混血化です。
知る人ぞ知る、一般的に日本人はかなり人種差別をする国民なのですよね...
その強い差別感によって移民1世や2世の世代ころまでは、親たちは子供たちがブラジル人と結婚するのに猛反対をしましたが、世代が進むにしたがって差別感は薄らぎ、それとともに日系人の混血化は進み、このまま行けばあと数世代もすればほとんどのブラジル日系人が混血になるだろう、と悲観的予測をする人もいるくらいです(^^;;

まあ、Lobyは何も混血が悪いとか、日本人が特別優秀な民族だなんていう考えはもっていませんが、とにかく混血化が進んでいるのは事実です。
しかしながら、この現象もブラジルに住む他の国からの移民にはそれほど顕著ではないようです。日本人の同化現象は文化だけでなく、人種的レベルでも起こっているのです。

               【 ブラジル到着直後の日本人移民たち 】
          

               【 サンパウロ州奥地へと向かう日本人移民たち 】

          


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