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地球温暖化は飢餓をもたらし、全生物種の30%が絶滅する [環境問題]

          

 アルゼンチンの方から、少し寒さがやってきたらしく、3日ほど前から気温が少し下がり30度を切っています。
今日の最高気温は26度とか。 これでもかなり暑いけど、ここ、Lobyの住む町はサンパウロ市のような大都会と違って、まだまだ緑も多いので(田舎?^_^;)かなり涼しく感じます。 現在、午前8時前で室内温度は20度。少々肌寒く感じる気温です。

昨日からメディアで大きく報道されているニュースで、IPCC (〝気候変動に関する政府間パネル”最下段に詳細説明)が6日承認し、近々発表される予定のレポート(第4次報告書)では、気象変更とあいまって人間の森林伐採等による環境破壊は、エコシステム(生態系)が回復(気温調整)できない変化、気温上昇をもたらし、その結果、アフリカやブラジルの北部などの赤道に近い地域、それにヨーロッパは深刻な水不足となり、バングラデシュなどのアジアの大デルタ地域は水害増加。 アンデス山脈、エベレスト、K2を含むヒマラヤ山脈などの雪や氷河は全て溶け(今後15年以内!)、北極も大量の氷をなくすというもので、これらの大変化の結果、2020年頃にはアフリカでは2億5千万人の人々に飲料水が不足することになり、2080年頃には世界中で20億人以上の人々が海面上昇により住んでいる家が水没、あるいは海水の浸入で住めなくなると言うものです。

 

なんともショッキングなレポートですが、IPCCという機関は「気候変動に関する政府間パネル」と訳されているのを見ても分かるように、各国代表数名による科学者が主体となって①気候システム及び気候変動の関する科学的知見を評価(第一作業部会ーWGⅠ)したり、②気候変動に対する社会経済システムや生態系の脆弱性と気候変動の影響及び適応策を評価(第二作業部会ーWGⅡ)したり、③温室効果ガスの排出抑制及び気候変動の緩和策をそれぞれ評価(第三作業部会ーWGⅢ)するわけですが、やはり各国政府の思惑(利害と読む)がからむため、今回のレポートもまとめるまでにかなり時間がかかったようですが、それでもレポートのインパクトは強大です。

メディアの報道でも強調され、関係者がもっとも警告しているのは、これらの大変動が実際に起こった場合(われわれ&各国政府が抜本的な対策をとらずに手をこまねいていれば確実に起きます)、一番被害を受けるのはアジアやアフリカの貧民たちであり、対応するすべを知らない動植物(全生物種の30%)だということです。

《参考》
IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)とは、気候変動に関する政府間パネル(政府間機構)のことであり、現在は地球温暖化に関する最新の知見の評価を行っている。本来は、WMO (the World Meteorological Organization:世界気象機構)の一機関であり、国際連合の気候変動枠組条約とは直接関係のない組織であったが、条約の交渉に同組織がまとめた報告書が活用されたこと、また、条約の実施にあたり科学的調査を行う専門機関の設立が遅れたことから、IPCCが当面の作業を代行することとなり現在に至っている。IPCC自体が、各国への政策提言等は行うことはないが、国際的な地球温暖化問題への対応策を科学的に裏付ける組織として、間接的に大きな影響力を持つ。今回の気候変動予測レポート作成には世界中の2500人の科学者が参加している。http://www.gispri.or.jp/kankyo/index.html  http://ja.wikipedia.org/wiki/IPCC http://www.jamstec.go.jp/ipccwg1/

            


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