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ブラジルの子供の日 [ブラジル雑学]

 10月12日は、ブラジルでは『子供の日』です。
この日は、子供の日であると同時に、ブラジルの(国家)守護神『ノッサ・セニョーラ・デ・アパレシーダの祭日』でもあります。

     

今年の10月12日は木曜日になったので、ほとんどの会社や役所は金曜も含めて4連休としたため、サンパウロ市からは、なんと150万台のクルマが海や山やレジャー施設などを目指して郊外にくりだしたたため、昨日の夕方から主要道路はかなり渋滞のようです。こちらでは、主要交通機関はバスとクルマなので、連休ともなると道路はクルマで一杯になるのです^_^;
でも、昨日こそ天気は少し良くなったものの、今日はもう曇っています^_^;
予報ではこの連休中の天気はあまり良くないそうです。 つまり、雨が降るということですね。

先に述べたノッサ・セニョーラ・デ・アパレシーダは聖母マリアの像で、サンパウロ市から東に173キロの距離のところにある、アパレシーダ・ド・ノルテ市の教会に祭られていています。 このマリア像、伝わる話しでは、1717年に3人の漁師が高さ39センチの黒い聖母像を見つけたことから始まり、のちにこのマリア像を祭るための教会が建てられましたが、現在の大聖堂は1955年から建設が開始され、1980年に故教皇ヨハネ・パウロ二世によって認められています。聖母マリアを祭ったものとしては世界最大規模の聖堂だそうですが、いまだ未完成で、信者の寄付によって少しずつ建設が進められています。 最近のニュースでは、新法王ベネディクト16世は来年の5月にブラジル訪問を予定しているため、アパレシーダの大聖堂ではその受け入れ準備おわらわのようです。

 (写真はノッサ・セニョーラ・デ・アパレシーダの大聖堂。なぜかこんな古い写真しか見つかりませんでした^_^;)
  

ベネディクト16世がブラジル訪問を計画したのは、ブラジルは世界最大のカトリック国であるからです。 ブラジルの人口は約1億8000万人ですが、その70パーセント程度がカトリック信徒と推定して、約1億3000万人くらいの信徒がいることになりますから、ローマ法王庁としてもこれだけの敬虔な信徒を抱えるブラジルを大事にしないといけないわけです。 ちなみに、この連休の期間中にアパレシーダ大聖堂に詣でるカトリック信徒数は約30万人と予定されているそうで、この数字を見るだけでも、いかに敬虔な信徒が多いか想像がつくというものです。

そういえば、以前、本か何かでカトリック今日を国教とする国(旧教国)とプロテスタントを国教とする国(新教国)の発展比較を読んだことがあります。詳しい内容は忘れましたけど、アメリカ、イギリスとか北ヨーロッパの国々などの新教国が、スペイン、ポルトガルなどの旧教国と比べて大いに発展したのは、伝統を維持し、旧習にしばられる旧教国の国民に対して、新教国の国民は新進の息吹、開拓、革新の意欲にあふれていたため、現在見るような差が出たというわけですが、その説が正しいかどうかは歴史学者、社会学者の方たちにおまかせするとして、Lobyは今日の子供の日を祝うことにします。

          


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