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なぜ、日本の地震予知は当たらない? [日記]

 4月14日未明に発生した熊本大地震。

その後の余震などを含め出た被害はたいへん大きなもので、日本の反対側にあるブラジルでも連日、N○KのTVニュースを見ながら心を痛めています。

それにしても、以前から”地震大国”とまで言われている日本で、なぜ地震予知技術が進まないのか…
という疑問をもっていました。

Earthquakestoday公式サイトに記載された熊本・大分地方の地震
earthquakestoday_kumamoto.jpg

 

私がほぼ毎日見ているMSN Japanのサイトに、”地震予知を相次いで的中させている台湾の地震預測(予測)研究所(林湧森所長)が、3月6日に「20日以内に日本でM7以上の大地震の可能性」と予測していた…”という記事が載っていました。(該当記事はこちら


ちなみに、この台湾地震予測研究所は、3月6日に発生した台湾南部地震も二日前に予測し的中しています。(関連記事
一方、日本に数ある地震予測研究所などからは、今回の熊本大地震に関する予測は一切出ていません。
今回の大地震を機に、日本の自尊予測の現状を私なりに調べてみました。



「できもしない地震予知」

というタイトルで、以下、日本の地震研究機関(大学や研究所など)の実態を晒しているサイトの記事引用です。

 「日本の地震予知計画は1965年から始まった。これまでの予算は1000億円を超えた。
現在約500人のスタッフがいる」しかし、「成果はなかった」。にもかかわらず、「予知推進派は、予算獲得の方便として利用し、特定の研究者による談合で
研究費を配分し、従来通りの研究を続けようとしている」「できもしない地震予知に取り組むよりも基礎研究と防災対策を充実させた方がよい」「国民に非現実
的な期待を抱かせるのは許されない」。
 以上は、阪神・淡路大震災が起こる約3ヶ月前の1994年10月23日付け毎日新聞の1ページ分を使った「日曜論争」という大きな記事で、当時、東京大学理学部助教授だったロバート・ゲラ-氏が主張していた内容の抜粋だ。
 この記事は、1994年10月4日に、釧路市などを中心に大きな被害をもたらした北海道東方沖地震を受けたものだった。

この論争のもう一方の、地震予知究の推進側の研究者は、「まずは、最も喫緊の課題である東海地震の予知に取り組むことが重要」という旨の主張を展開し譲らなかった。
 そして、その翌年の1月17日に、震度7を記録した兵庫県南部地震が起こったのである。
 その後も2004年の新潟県中越地震、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)、と震度7の地震は続き、大きな被害が繰り返されている。
 阪神・淡路大震災によって、地震予知計画の意味が疑問視され、見直しを迫られた政府は、「地震予知のための新たな観測研究計画」と名称を変えて、さらに予算を増やしてきた。
(引用サイトはこちらです)


こちらは2010年代の論文だと思いますが、サーチすると”地震予知の第一人者”と出ている東海大の長尾年恭教授は、「それまでは年間110億円だった地震予知研究費(政府からの予算)は、2012年からは年間400億円となっており、「予知」を研究している大学は19ある」と述べています。(PDFファイル

冒頭にあげた台湾地震予測研究所の予算がいくらなのかは知りませんが、たぶん、年間10億円もないでしょう。
日本の場合は、長尾教授の説明から計算すると、年間400億円÷19=(各研究機関あたり)20億円強となります。

日本の地震予知研究機関は、この際、頭を下げて台湾地震予測研究所と提携をして、もっと的中率の大きい予測技術を導入した方がいいのではないか、いうのがLobyの率直な考えです。
最後になりましたが

今回の大地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りさせていただきます。

また、被災者の方々にくじけないで頑張って!

と励ましのエールを地球の反対側の国から送らせていただきます。



地震予知関連書籍

東日本大震災が発生して以来、多くの人は次なる巨大地震の襲来に不安を抱いている一方、近い将来、地震予知はできるとのかすかな期待を抱いている。約半世紀にわたって巨額の国家予算が投入されてきた日本の地震予知研究であるが、残念ながら今まで一度も地震の予兆すら捉えたことがない。それはなぜか? そしてもう暫くすれば地震予知は本当に実現できるようになるのだろうか?地震学一筋35年の東大現役教授が告発する、大震災と地震予知の危ない真実。






将来、日本列島に必ず起きる大型地震。果たして、その予知はできるのか? 日本の地震学者たちはなぜ、3・1 1を予知できなかったのか? 「現状の科学レベルではとても困難」「そもそも予知が可能とは言ってない」── 学者らの本音とは逆に、来るべき大型地震に備え、政府や国民の予知への期待は膨らむ。災害大国でもあるわが国の地震対策は、どこでボタンを掛け間違えたのか。地震学、混迷の現状を追う。






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