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再生への道 [日記]

 南半球では21日から冬入りです。

21日は「冬至」でもあり、日照時間はたったの13時間19分だそうです。

ということで、ブラジルではではこれから本格的な寒さに入るわけですが、

気象庁の予想では今年は暖冬だとか。

寒さが苦手なLobyにとってはしのぎやすい冬となりそうです。


 さて、話変わって、先般”大量購入”(?)した本のうち、『日本人はなぜ存在するか』を読み終わり、次に手にしたのは『まぐだら屋のマリア』(原田マハ 著)。



さいはて

三日ほどで読み終わりましたが、クライマックスでは涙が出るほど感動しました
こんなに感動させてくれる小説って最近あまり読んでいませんね…

まぐだら屋のマリア  (原田 マハ 著)





簡単にストリーを紹介すると、

「尽果(つきはて)」というところに流れ着いた、この物語の主人公 紫紋(しもん)。
東京の老舗の料亭で板前になることを目指して働いていた紫紋は、ある事件に巻き込まれ、友人をなくし、恋人とも別れて、死に場所をもとめてこの辺鄙な漁村へやって来たのだ。
バス停で下りた紫紋は、崖っぷちに建っている、今にも海に転げ落ちそうな小屋を見つけた紫紋は、なぜか磁石に引きつけられるようにその小屋に向かい、そこでマリアと運命的な出会いをする。
今にも崖から落ちそうな古びた小屋はまぐだら屋という大衆食堂(あえてこんな言葉を使います)であり、近くの工場― 唯一の ― で働く工員たちに昼夜食を提供するところで、マリアはそれを一人で切り回していた。

 

こころあたたまる料理もこの小説の魅力

煮付け


持ち金を使い果たし、死に場所をもとめていた紫紋だったが、食堂で料理の匂いをかぐと猛烈に空腹を感じた紫紋だった。
マリアが出したあたたかい料理を平らげてしまった紫紋は、食事代を払うつもりでマリアの手伝いをすることになった。
明るく、まぐだら屋に来る工員や村民たちにも人気のマリア。しかし、彼女の左手には薬指が欠けていた。
そして、まぐだら屋のオーナーである女将の存在。
女将は年老いた老婆で、病持ちらしく家から出ることはないが、マリアを”悪魔”と呼び、増悪していた。この二人の間には想像もできないような秘密があるようだったが、マリアも女将もそのことに関しては一切ふれない。
まぐだら屋マリアを手伝って働くうちに再び生きる希望をもちはじめた紫紋は、次第に彼女に惹かれていく…
そんな楽園のような日々を過ごしていた紫紋の前に、ある日、突然現れたのが丸弧(まるこ)という青年だった。
彼もまた、ある事件に巻き込まれ、死に場所をもとめて「尽果(つきはて)」にやって来たのだ。

まぐだら屋とさいはての人々は、人生で傷ついた人たちを優しく受入れてくれる。しかし、誰でも自分の抱える運命にいつの日か正面から向き合い、真実の命の救済を成し遂げなければならない。
紫紋は、マリアは丸弧は、はたして再生の道を歩けるのか…



この『まぐだら屋のマリア』、新刊ではありません。
2011年に初版が発行されているので、すでに読まれた方もいるかも知れませんね。
Lobyは原田マハさんの著書は読んだことがなかったのですが、この本を読んだあとでほかの本も読みたくなりました。
ともかく、オススメできる一書です。






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今日もご訪問有難うございます♪

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コメント 6

トモミ

なんともまぁキャッチーなタイトルに気を取られたまま結局読むことなく今日に。是非、手に取ってみたいと思います!御紹介、有難うございました。
by トモミ (2015-06-22 15:20) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

PCの調子が悪いので押し逃げです。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2015-06-23 22:17) 

isoshijimi

素敵な小説に出会えるっていいですよね。
涙がでるくらい感動する本・・・最近は出会っていないです。
by isoshijimi (2015-06-24 08:13) 

youzi

最近、本を読んでいないので、持っている本を読んでみようと思いました。
数年前に中国で人気があった本をお土産にもらっていたけど。
どこにしまってしまったんだろう?
by youzi (2015-06-25 08:21) 

kuwachan

本、スッカリご無沙汰になっていますf^_^;
by kuwachan (2015-06-25 21:07) 

Loby

>トモミさんはもう購入されていたのですね。
 日本は本がたくさんあるし、何冊もまとめて買う人は積読(?)していたりするかも? 一読の価値ありますよ♪

>なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん、PCの調子悪いのですか?
 困りますね。はやくなおればいいですね。

>isoshijimiさん、”泣ける小説”ってあまりないですよね。
 昔読んだフランダースの犬は感動モノでしたけど…

>youziさん、中国では日本の小説が大人気だそうですね。
 中国中の町の本屋で日本の本が山積みで販売されているそうです。

>kuwachanさん、本はいいですよ。
 私は昔は”本の虫”でした。




by Loby (2015-06-25 23:19) 

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