宇宙の壮絶なドラマ [宇宙のロマン]
今日はハッブル宇宙望遠鏡がとらえた宇宙の壮絶なドラマについてです。
宇宙といえば、誰でも子供の頃から星や月などの観測、または天の川などを見上げてその雄大さに見とれたことを思い出すと思いますが、天文学の知識が少しでもある者なら宇宙そのものは生まれた時(ビッグバン)から現在までひとときとして止まることなく想像を絶するエネルギーで活動(膨張)し続けていることをご存知だと思います。
スペースシャトル・アトランティス号から見たハッブル望遠鏡。 残念なことにスペースシャトルは年内に退役する予定となっている。
通称、天の川と呼ばれる太陽系を含むこの銀河(天の川銀河)の中でも常に新しい恒星や惑星が誕生、または死滅しており、銀河の中心部には光さえも飲み込んでしまうブラックホールがあると言われており、天の川銀河そのものは秒速600キロでうみへび座の方向へ向かっており、30億~40億年後くらいにはお隣のアンドロメダ銀河と衝突することが予想されています(アンドロメダ銀河は秒速300キロで天の川に接近している)。
天の川銀河の移動速度はなんと一年間で地球から冥王星までの距離の約4.5倍(189億キロ)です。
ちなみに太陽系の移動速度は秒速227キロで約2億2600万年で銀河系内を一周(公転)すると言われています。
なんともすごい速度ですね。引力がなかったら私たちもこの地球から放り出されてしまうくらいのスピードです。
このダイナミックな宇宙ではさまざまな事象が起こっていますが、今回、ハッブル望遠鏡が観測したのは”惑星が恒星に飲み込まれる”という、少々ショッキングなことです。
Credit: NASA/ESA/G. Bacon
この現象が起こっているのは、地球から60光年の距離にある”ぎょしゃ座”の「WASP-12b」という恒星(2008年に発見)で、飲み込まれつつある惑星はWASP-12bの周りを、地球から太陽までの距離の約50分の1に当たる半径約320万キロの軌道で公転しており、WASP-12b恒星との距離が近すぎるため惑星の表面温度は1500度に達し、大気が膨張し重力で恒星に引っぱられつつあるそうです。この惑星は木星型のガス惑星であるため、恒星の重力によって形もラグビーボール型になっているとか。
少々状況は違いますが、私たちの地球も将来、太陽がそのエネルギー源である(中心核の)水素を燃やし尽くしてしまい膨張が始まり、その結果、地球も飲み込まれてしまうとの予測が最近までありましたが、現在では研究では赤色巨星段階の初期に起こる質量放出によって惑星の公転軌道が外側に移動するため、地球が太陽に飲み込まれることはないだろうとされているそうです。
いずれにせよ、60億年後~70億年後という気の遠くなるようなスパンで起こるため、我々には直接関係のないことで、果たしてその時期まで人類が生き残っているかどうかも疑問ですが。
60億~70億年後には太陽は赤色巨星と化し、地球軌道あたりまで膨張すると予測されている
宇宙といえば、誰でも子供の頃から星や月などの観測、または天の川などを見上げてその雄大さに見とれたことを思い出すと思いますが、天文学の知識が少しでもある者なら宇宙そのものは生まれた時(ビッグバン)から現在までひとときとして止まることなく想像を絶するエネルギーで活動(膨張)し続けていることをご存知だと思います。
スペースシャトル・アトランティス号から見たハッブル望遠鏡。 残念なことにスペースシャトルは年内に退役する予定となっている。
通称、天の川と呼ばれる太陽系を含むこの銀河(天の川銀河)の中でも常に新しい恒星や惑星が誕生、または死滅しており、銀河の中心部には光さえも飲み込んでしまうブラックホールがあると言われており、天の川銀河そのものは秒速600キロでうみへび座の方向へ向かっており、30億~40億年後くらいにはお隣のアンドロメダ銀河と衝突することが予想されています(アンドロメダ銀河は秒速300キロで天の川に接近している)。
天の川銀河の移動速度はなんと一年間で地球から冥王星までの距離の約4.5倍(189億キロ)です。
ちなみに太陽系の移動速度は秒速227キロで約2億2600万年で銀河系内を一周(公転)すると言われています。
なんともすごい速度ですね。引力がなかったら私たちもこの地球から放り出されてしまうくらいのスピードです。
このダイナミックな宇宙ではさまざまな事象が起こっていますが、今回、ハッブル望遠鏡が観測したのは”惑星が恒星に飲み込まれる”という、少々ショッキングなことです。
太陽系外惑星WASP-12bの想像図
Credit: NASA/ESA/G. Bacon
この現象が起こっているのは、地球から60光年の距離にある”ぎょしゃ座”の「WASP-12b」という恒星(2008年に発見)で、飲み込まれつつある惑星はWASP-12bの周りを、地球から太陽までの距離の約50分の1に当たる半径約320万キロの軌道で公転しており、WASP-12b恒星との距離が近すぎるため惑星の表面温度は1500度に達し、大気が膨張し重力で恒星に引っぱられつつあるそうです。この惑星は木星型のガス惑星であるため、恒星の重力によって形もラグビーボール型になっているとか。
少々状況は違いますが、私たちの地球も将来、太陽がそのエネルギー源である(中心核の)水素を燃やし尽くしてしまい膨張が始まり、その結果、地球も飲み込まれてしまうとの予測が最近までありましたが、現在では研究では赤色巨星段階の初期に起こる質量放出によって惑星の公転軌道が外側に移動するため、地球が太陽に飲み込まれることはないだろうとされているそうです。
太陽のX線写真(科学衛星SOLAR-Aによる映像)
いずれにせよ、60億年後~70億年後という気の遠くなるようなスパンで起こるため、我々には直接関係のないことで、果たしてその時期まで人類が生き残っているかどうかも疑問ですが。
60億~70億年後には太陽は赤色巨星と化し、地球軌道あたりまで膨張すると予測されている
2010-05-25 10:31
あしあと(20)
コメント(5)
少なくとも、人類が自分の手で人類を消滅させる事は
避けないとダメですね。
by y-tanaka (2010-05-26 05:29)
≫y-tanakaさん、まったく仰るとおりです。
≫ひろきんさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫takumiさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫perseusさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫xml_xslさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫sorasoraさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫モッズパンツさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫momottyさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by Loby (2010-05-26 09:49)
Lobyさん
こんにちわ~(^^
♪写楽♪の【全日写連・月例会】日記へのコメントを
ありがとうございました~
冷たいビールには温かいゲソ揚げが
一番ですね~(●^□^●)アハッ
私はもっちろんホッピーのお代わりしっかりしました(笑)
また宜しくお願いしま~す。
by ♪写楽♪ (2010-05-27 12:19)
こんばんは。ご訪問、コメントありがとうございました。
宇宙のお話子どもの頃大好きでずっと図鑑を見たり、本を読んだり、その後SF大好き少女になったあんずーMですが、トシをとるとともにあんまりお空を見上げず足下ばかりを見てあるくおばさんになっちゃいましたね。
しばらくぶりの星のお話、きっと新しい研究がどんどんされているのでしょうね。天の川を見に行きたくなっちゃいましたよ!^_^
by あんず-M (2010-05-27 19:48)
≫♪写楽♪さん、ビールもお酒も肴次第で何杯もお代わりできますね^^b
飲み過ぎない限り酒は楽しいものです。
≫あんずーMさん、え~っあんずーMさんは”SF大好き少女”だった~!
Lobyも”SF大好き少年”でした。最近はSFも廃ってしまい、あまりいい本がないのが残念です(^^;
≫カオリンさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫今造ROWINGTEAMさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
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by Loby (2010-05-28 06:46)