バカリャウ逸話 [ブラジル雑学]
バカリャウ(bacalhau)とは鱈のことで、鱈料理はブラジルではかなり普及しています。鱈料理はブラジルを発見し植民地化したポルトガル人たちによってもたされたようですが、普通、鱈料理で使われるのは塩鱈です。
鱈というか、塩鱈にもピンからキリまであって、最高級品がノルウェー産の塩鱈。日本あたりでは輸入食料品店などでしか目にしないかも知れませんが、このノルウェー産の塩鱈は頭の部分を除いた長さが1メートル以上もあります。
ノルウェー産の塩鱈は、1キロが50ドル以上しています。
ブラジルの最低給料が200ドル程度ですから、メチャ高いということは分かりますね(^^;)
当然、庶民はこのような値段を見るだけで目から火が出るような高級塩鱈は買いません。せいぜい1キロ30ドルかそれ以下のもの。
もっと安いのもあります。これは普通カソンと呼ばれ値段は1キロが20ドルくらいかな?もっともこれは鱈ではなく、鮫(サメ)なんです(^^;)
まあ、塩鱈のように塩漬けされた魚で味もまあまあだからよく皆さんバカリャウ料理に使っているようです。
バカリャウといえば、面白い逸話(エピソード)がいくつかあります。
ここで代表的なものを紹介しますね。
【一度食べたら病み付きになる、鱈のコロッケ、ボリンニョ・デ・バカリャウ】
一つは日本人移民に関するもの。
昔、といっても来年はブラジルに初めて日本人移民がやって来てちょうど100年になるので、そのころのことでしょうね。
で、昔、ある日本人が週末に町の雑貨屋に行って、カウンターの後ろに塩鱈がつるされているのを見て雑貨屋のオヤジに
「その塩鱈をください」と(当然ながら)日本語で言った。
(雑貨屋のおやじ)「???」
(日本人)「その塩鱈だよ!」
(雑貨屋のおやじ)「オケ(何だ)?オケ ヴォセ ケール(何がお前は欲しいんだ)?」
(日本人)「その塩鱈だと言っているだろうが!!」
(雑貨屋のおやじ)「ノン エストウ エンテンデンド オケ ジャポネース エスター ファランド(この日本人が何を言っているんだか分からん)!」
こんな問答がしばらく続いて、ついに堪忍袋の緒を切らした(現代風に言えば切れた?)日本人は、 「バカヤロウ!」と怒鳴った。
(雑貨屋のおやじ)「オゥ、バカリャウ♪」
ということで塩鱈を売った雑貨屋のオヤジもバカリャウを買えた日本人も満足しました。
【 塩 鱈 】
二つ目は同じくブラジルに移民してきた中国人の話し。
節約が上手で有名な中国人が、おいしいバカリャウのコロッケ(Bolinho de Bacalhau)を安くで売って店がとても繁盛しました。
なぜ高い塩鱈(本場のノルウェー製は高級品)を使って安く出来たか?
それは、スーパーなどに行って、ノルウェー産の塩鱈が入ってくる木箱をただでもらって、それをドラム缶に入れて水でゆでダシをとり、そのだし汁(?)を使ってバカリャウのコロッケ作ったからです ≧(´▽`)≦アハハハ
本当かどうかわからないけど、ありそうな話し(^^;)
まあ、どちらも本当かどうか分からないけど実際にあってもおかしくない話しですね
【 さまざまなバカリャウ料理 】
あー、すごく勉強になりました。
ビジュアルで見るとイメージがはっきりしますねぇ…
Lobyさんからtresにリクエストの入った
ボリンニョ・デ・バカリャウ…
ほんとにメニューに載る日がくるといいなぁ
taffy
by cafetres (2007-11-24 11:26)