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塩辛いタラ [日記]

 4月6日、つまり明日は「キリスト受難の日」。そして8日は「イースター」、つまり「復活祭」でカトリック国であるブラジルでは、どちらも重要な宗教祭日です。
それで、この「受難の日」から「復活祭」までの三日は、カトリック教徒であるブラジル人は肉を食べません。人間が生きるために食べる肉というか、肉を提供する動物たちに感謝するというのがその目的だと思います。
で、この肉を食べない期間は「聖週間」(敬虔なカトリック教徒は1週間肉を食べない)と呼ばれ、その期間中は魚を食べます。
まあ、結論として言えば、動物性たんぱく質を魚のたんぱく質に変えたというだけの話しなのですが、すべてを金儲けにつなげてしまう資本主義をベースに生活しているブラジル人は、この聖週間にもちゃっかりお金儲けをします。といっても当然すべてのブラジル人ではなく、魚屋さんと塩タラを売る商人だけしか、その旨みを受けないのですが、聖週間には1億8千万人のブラジル人が魚を食べる(ちょっと大げさ?)のですから、魚が飛ぶように売れ品薄になる。その結果、魚の値段が上がる… ということになりますが、実際のところは、最初から消費者の足元を見て魚の値段を上げるというのが真相のようです(^^;

         

それと塩鱈(タラ)は、ブラジルを発見し、植民地としたポルトガル人が本国で日常ふんだんに食べている魚で、これをブラジル人が見習って同じように食べ始めたということらしいのですが、塩鱈にもピンからキリまであって、昨日TVニュースで見た塩鱈の値段はなんとキロ当たり60ドル!!!
ブラジルの最低給料が200ドル足らず(最低給料という名前はあるけど、実際はこの給料では一家を養えない)ですから、その値段の高さが分かろうというものです。もちろんこのような高級塩鱈は輸入品で、ノルウェーからの輸入塩鱈が一番高いようです。

ポルトガル人がブラジルにもたらした塩鱈料理はたくさんありますけど、お酒というか、ビールの肴にベリーグーなのが、塩鱈のコロッケ。ブラジルではボリンヨ・デ・バカリャウと呼ばれますが、Lobyも大好きな塩鱈料理です。
それにしても、1キロ60ドルとは、塩辛い値段の塩鱈ですね...




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