宇宙の拡張は止まる？-ブラジルの天文物理学者の新説♪

　今日はちょっと違う話題です(^-^)
新聞に、“宇宙の拡張は減速する”というテーマで興味深い記事が載っていましたので、それを紹介します。　と言うのも、Lobyはこういう（宇宙）テーマにかなり関心を持っているのですよね(゜ー゜)(。_。)ウンウン

　宇宙の拡張が加速を続けていることが1998年に確認されたそうですが、今回、ブラジルの天文物理学者たちが提唱しているのは、宇宙の加速は次第に減速し、これから60億年後には宇宙は穏やかな終焉（あまり穏やかではない？^_^;）をむかえる、と予測。　この新説は『Pyysical REview Letters誌』に発表されたもので、リオ国立天文台、サンパウロ市のＵＳＰ（サンパウロ大学）およびリオ・デ・ジャネイロ市のＵＥＲＮ（リオ・デ・ジャネイロ州立大学）の学者グループによる共同調査研究ののち提唱されたものです。

ブラジルの研究グループが新設のベースとしたのは、俗に“ダークマター（見えない物質）”と天文学者たちが呼んでいる、現在の観測機器では観測できない“一応の重力をもった物質”であり、宇宙内にある見える物質（惑星、恒星、銀河など）などの相互引力による集まる力、つまり“収縮する力・引っ張り合う力”を上回って宇宙が膨張（拡張）を続けているのは、このダークマターのせい、つまり宇宙にあるダークマターが重力と反対（反発・拡張）の作用をもたらしているからと言うのです。

これまで、天文学者たちは宇宙の膨張は果てしなく続くと考えていましたが、「もし、実際に拡張が限りなく続くと“事象の地平面”、もしくは“特異点”が生じ、その結果、宇宙の全ての法則が無意味となる」とブラジルの研究グループのコーデイネィターである、リオ天文台のＪａｉｓｏｎ Ａｌｃａｎｉｚ所員は述べています。　つまり、ブラックホールの中では重力と密度が無限大となるようなものだそうです。　物理学者の多くは、特異点の存在を信じてないそうで、その理由として先に述べたＡｌｃａｎｉｚさんが指摘したように、宇宙の法則が意味をなさなくなるからです。

　とくに、宇宙の構造をなんとかつじつまなく説明できるとして、現在、多くの天文物理学者の支持を得ている“宇宙のひも理論 （コズミック・ストリング）”も成り立たなくなり、ブッグリップとなって宇宙は終焉し、全ての銀河、恒星、原子までもが引き裂かれるそうです^_^;　（注：ブッグリップ理論＝宇宙は全ての物理的構造がバラバラになってしまうビッグリップ (big rip)によって終焉するという理論で2003年に提唱された）

　研究グループは、現在観測される“宇宙拡張の加速”に“スケールの場理論”を組み入れることで前述のジレンマを解消することを狙ったもので、スケールの場の特徴は、ダイナミックで、長大な空間および時間の経過とともに進化することだそうです。　この仮説によれば、現在の宇宙は過去において拡張スピードを減速しており、今から50億年前に拡張を始め、60億年後にふたたび拡張は緩やかになり、宇宙の物質が希薄となり、さらに温度が下がり、穏やかな終焉をむかえるそうです。

なお、同研究グループによれば、この仮説が真実であるか間違いかがわかるのは数年後と言ってますから、60億年生きて宇宙が終焉するかどうかを見る必要はないことになりますねσ(^_^;)アセアセ...

もとよりLobyは天文学者でもなければ物理学者でもありませんので、難しい質問はしないでくださいねm(--)m

コメント 2

なるほどー・・・
Lobyさんは宇宙に興味があるんだ～♪
おいらも小さい頃すごーく興味があってさ、毎週カールセーガンのコスモスって番組をTVに噛り付きで見てた♪

宇宙が終焉かー・・・
なくなっちゃうのかな？
それとも、新しい宇宙を生み出すのかなぁ？
見てみたい気がする～～～ヽ(^o^)丿
by ナイト (2006-09-16 21:04) 

ナイトさん、訪問＆コメントありがとう(^∇^)

世界にあるもの全てが生老病死のサイクルを繰り返しますからね。宇宙といえども例外ではないでしょう。

一説では、この世界には無数の宇宙があるとも言われています。
だから、ある宇宙は今生まれたばかり（ビッグバン？）、ある宇宙は我々の宇宙のようにすごいスピードで拡張しつつあり、ある宇宙は拡張し切って終焉をむかえているかも。

そうなると、今度はどこの宇宙に生まれて活躍（？）しようか、というようなことになるかもσ(^_^;)アセアセ...

　
by Loby (2006-09-20 21:50)