SSブログ

今、真田丸が面白い! [日記]

 今、大河ドラマ『真田丸』が面白い。


真田信繁6

去年放映した『花燃ゆ』は、まったく面白くなく、半年もしないうちに見るのをやめてしまいました。

(N◯Kは女性視聴者を狙って、イケメン男優ばかりそろえたそうだけど、そんなの男性視聴者にはカンケーないのですよ

『真田丸』は、上田城攻防戦や大阪夏の陣の「真田丸」などで有名な智将であり、去年の中ころから大いに期待していました。

主役の真田信繁(幸村)をやっている堺雅人は『半沢直樹』など(Lobyはこのドラマしか知らない)で一躍注目を浴びた演技派俳優です。

いまのところ、(男性視聴者にとって感心のある?)唯一の美女は、信繁の幼なじみ きり役の長澤まさみだけです

長澤まさみ



しかし、前の大河のようにイケメン俳優こそそろえてないものの、実力派の俳優がワンサといます。

まず、真田信繁の父親・真田昌幸役が草刈正雄。

とぼけて、飄々としたような外見とは裏腹に、すごい知恵をもつ策略家。

真田昌幸



その真田昌幸を支えるのが信繁、信幸(これはあまりあてにならない)などの息子や兄妹、家臣団です。

真田家



真田の家臣団

真田家臣団



真田家が仕えていたのが、武田勝頼。

平岳大(平たけひろ)が、素晴らしい演技をしていましたね。

出演が2回だけなのが惜しいくらいでした。



武田勝頼



そして、実際にはどうだったか知らないが、このドラマの中ではとても臆病者として描かれている徳川家康。

織田信長におべんちゃらばかり使うよう家康(内野聖陽 うちの まさあき)だが、やはりしっかりした家来たちに支えられている。

臆病者の徳川家康


ちなみに、ちょっと調べたところ、徳川家康というのは決して臆病者ではなく、たいへん慎重で、忍耐強いな男であったことがわかる。だから、あの戦国時代を息抜き、最後の幕府を260年間も続かせることができたのだろう。



徳川家



第4回の織田信長との会見     織田信忠との会話(昌幸が上杉景勝に出したという偽返書をめぐっての問答)、それに徳川家康との丁々発止のやりあい


oda_nobutada.jpg




織田信長との会見



oda_nobunaga.jpg



織田信長、第4回だけの出演でしたが、吉田鋼太郎さん、Lobyがもっていたイメージとはかなり違うもの、すごい適役だと思いました。(もっと出演してほしかったですね)



oda_nobu_sanada_masayuki_kaiken.jpg



そして、まだあまり出番はないが、これから期待できるのが、遠藤憲一が演じる上杉景勝。

Lobyは個人的に、この俳優さんが好きです。なんといっても渋いです。



上杉景勝



第6回目は、織田信長が「本能寺の変」で死んだあと、勢いをかって織田信長の一族および重臣たちを滅ぼそう(これをしないと天下はとれない)と動く中、のんびりと京都見物に来ていた徳川家康は異変を知り、命の危険さを感じて「伊賀越え」をするのですが、この時、案内役を務めたのが服部半蔵。


家康の伊賀越えを助けた服部半蔵 たぶん、家康は一生、この時の恩を忘れなかったことだろう

hanzou.jpg



命からがらの逃避行。この時、無事に生き延びたことが、のちに”天下どり”を可能とすることになる。

(それにしても、「三方ヶ原の戦い」と言い、この「伊賀越え」と言い、家康って強運の持ち主だったことがわかりますね)

命からがら逃げるieyasu


服部半蔵が最初から家康に仕えていたとは知らなかったので、Wikiさんでちょっと調べたところ、この時、家康の案内役をしたのは2代目 服部半蔵正成という人物らしいです。

ちなみに、初代・服部半蔵(半三)保長は、室町幕府12代将軍足利義晴に、続いて三河にて松平清康(徳川家康の祖父)に仕えたそうですから、徳川家との主従の関係はこのころから始まっていたのですね。

時代劇は背景を知ると、さらに興味深く・面白くなりますね


さて、明智光秀の反乱で織田勢が総崩れとなったため、真田昌幸は織田を見限り、上杉景勝の配下になろうと画策します。

そして、その名代として真田信尹(さなだ のぶただ)を送り、交渉をさせますが、この時に直江兼続(村上新悟)が初登場。

「愛」(正しくは、愛の字雲前立六十二間筋兜)で女性などにファンの多い戦国武将だそうです。



naoe_kagetugu.jpg



N〇Kさんも、そこのところはよくご存じのようで、かなりイケメンの俳優を直江兼続役として出場させています。

(男性から見ると、イケメンなんて当然関係なく、”役を見事に演じているか、どうか”が肝心なんですけどね…



閑話休題


この世の中、”定説”と呼ばれているものの中には、信憑性の低いものが多々あります。
とくに、中世ヨーロッパや戦国時代の名家(名だたる王家とか貴族)や武将たちの伝記などのたぐいにそれが顕著です。
たとえば、川中島での武田信玄と上杉謙信の一騎打ちとか、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)の一夜城(墨俣城 )などです。

大河ドラマ『真田丸』でも、当然のように、明智光秀は、織田信長から屈辱を受けた仕返しに反乱を起こしたと描かれていますが、サーチしてみると、興味深い話も出てきます。

たとえば、明智光秀のご子孫(まだいたのですね~!)が書かれた本では、「信長は、徳川家康を本能寺に呼び寄せ、光秀に討ち取らせるつもりだった。ところが、この計画を聞いた光秀は、ゆくゆくは明智一族も滅ぼされると思い、家康と織田家打倒を決意。家康との談合の末に、信長と息子の信忠の間隙を縫って決起したのが本能寺の変だった」と結論づけているのです





明智光秀(岩下尚史)

aketi.png

もし、これが真実ならば、徳川家康は明智軍に追われるなんてエピソードはありえないわけですよね。
真実の歴史の中には奇奇怪怪なものが多いし、戦国時代に名を馳せた武将たちは、それぞれ自分に都合のよい伝記しか残していませんからねェ… 
(それに、庶民も「川中島の一騎打ち」とか、「明智光秀謀反説」なんていう、分かりやすく、ワクワクする物語を好む、という傾向があります)
明智光秀+徳川家康の陰謀説については、こちらのサイトでご覧ください。



激怒し、光秀の頭を欄干に打ち付ける信長



gekidosuru_nobu.jpg

 

ところで、このドラマのタイトルである『真田丸』は、言わば要塞のようなもので、真田幸村が大阪城を守る目的で構築させたものですが、下の図をみてもわかるように、どうにも攻めようがないほどの不落の要塞です。



真田丸想像図

                (参照サイト



真田丸断面図



これからが、さらに楽しみな『真田丸』です。

 

おまけ

真田家の旗印、六文銭について

sanadamaruv.gif

 
六文銭は正確には六連銭(これは六道銭からきている)と言われる。
六道とは、仏教において地獄(道)・餓鬼(道)・畜生(道)・修羅(道)・人間(道)・天(道)の6つの世界(道)のことを言う。

あの世とこの世を行き来できる唯一の存在として地蔵菩薩がいます。
この地蔵信仰が平安~鎌倉期に流行ります。昔の人々の間には死後の最初の行き先であろう六道に対する意識が非常に強く、これが「死者に六道の数にあった銭を持たせれば清く成仏できる」という考え方に発展し、「六道銭」ができたようです。

ちなみに、真田氏は信濃の名族滋野氏の流れの海野氏の支流です。
真田の六連銭が有名ですが海野氏が使用していますので、真田独自の紋ではありません。
三途の川は地獄道・畜生道・餓鬼道を表し、六道銭を持たせれば戻る場合も安心との感情があったと考えられます。(参照サイト

 


あしあと(36)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

あしあと 36

コメント 12

himanaoyaji

大河ドラマは見ないんですよね、そして大河ドラマ以外もドラマはほとんど見ないので役者の名前もあまり知らないです。 (-_-;)。
by himanaoyaji (2016-02-09 06:35) 

ちょんまげ侍金四郎

私も今回の真田丸にはまっております。
特に草刈正雄さん演じる真田昌幸が秀逸です。
本当に何考えているのか分かりません(笑)
by ちょんまげ侍金四郎 (2016-02-09 06:42) 

isoshijimi

この時代の歴史って人気ありますよね。
そして面白いと思います。
いろいろな説があって良いのでしょうね。
それを勝手に想像して楽しむのもまたよしということで(*^^*)
by isoshijimi (2016-02-09 06:45) 

コンブ

最近ドラマを全然見てないんです。これも見ていないです。
周りにはハマっている人がかなり多いです。
by コンブ (2016-02-09 09:16) 

ちんぐるま

大河ドラマ・・・ 私も久々に観てますよ♪
by ちんぐるま (2016-02-09 09:17) 

tsun

私も今回は見続けています(笑)
「真田太平記」の丹波哲郎さんに負けず劣らずの草刈正雄さんが良いですね。
光秀の子孫が書いた本は読みましたが、?でしたよ。
真相は闇の中ですね。
by tsun (2016-02-09 12:04) 

トモミ

大変読み応えのある記事を有難うございます!個人的に歴史はとても好きなのですが、大河ドラマは最近はあまり見ていませんでした。「真田丸」は単純に三谷幸喜作品ということで見始めましたが、充分楽しめています。今後にも期待大ですね!!
by トモミ (2016-02-09 15:16) 

kuwachan

私も珍しく見ています^ ^
「真田太平記」も見ていました。
池波正太郎の小説も読んで、
かなり前ですが、上田城も行ったことがあります。
by kuwachan (2016-02-09 17:57) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

残念ながら大河ドラマは,今まで見たことありません。
チャンネルを取られています。
朝の連ドラは見てますけど・・。
大河ドラマのファンは多いですね。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2016-02-09 20:24) 

SIBA-dog

たしかに『花燃ゆ』は面白くなかったですね。井上真央ちゃんは
かわいかったんですけどねぇ。大河ドラマは年々視聴率が
下がっています。起死回生?のため必死みたいです。
それにしてもLobyさんの博識に脱帽です。専門家並みですよ。
by SIBA-dog (2016-02-11 15:31) 

opas10

自分もハマってます、真田丸。軍師官兵衛は、元々黒田官兵衛ファンだったので食い入るように見てましたが、真田丸はあまり期待していなかった分、余計に面白いです。草刈正雄の演技が秀逸ですね。
by opas10 (2016-02-21 19:50) 

Loby

>himanaoyajiさん、それは残念!
 時代劇は、小説を読んでも面白いですけど、よく作られているドラマも面白いですよ。

>ちょんまげ侍金四郎さんもハマっているんですね~♪ 
 草刈さん、本当に名演技です。
 ちょっととぼけた感じだけど、腹の中では別のことを考えて、
 それでいて、迷うところも多々あったり。
 本当に面白い役ですね。

>isoshijimiさん、戦国時代って、本当に歴史的にも興味深いですね。
 わからないところも多いので、そこに想像が入り、さらに面白くさせますね。

>コンブさんもドラマを見ていられないんですね。
 お忙しいのでしょうね。

>ちんぐるまさんは見ておられるのですね!
 久々に面白いドラマですね。

>tsunさんも、お忙しい中を縫って、大河を見ておられるんですね!
 まあ、録画という手段もあるので、そうすれば好きな時間に見れますね。
 光秀の子孫が書かれた本を読まれたんですね。
 歴史には定説とか、異説とかいろいろありますね。

>トモミさんも歴史がお好きなんですね。
 最近の大河は面白くなかったですからね…
 ウケばかりを狙って制作するとロクなものできませんよね。
 真田丸、今後さらに面白くなりそうですね。

>kuwachanさんも見ておられるのですね。
 今回は結構見ている方が多いようですね。
 上田城にもいかれたことがあるんですか?
 スゴイですね!!

>なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん、え~っ、裏番組とか録画できるんじゃないですか?
 前の大河は全然面白くなかったけれど、今回のは面白いですよ。

>SIBA-dogさん、『花燃ゆ』は残念な大河でしたね。
 私は早々に見切って見ませんでした。
 いえいえ、私は博識ではありませんよ。
 ちょっと調べたことを書いただけです。

>opas10さんもハマっているんですね。
 N〇Kも高視聴率で安堵していることでしょう(^_-)-☆
 草刈さんは、主役(?)の堺雅人を食ってしまいそうですね(;'∀')



by Loby (2016-02-22 23:39) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。