アマゾンー自然と生命が調和する時 [日記]
前回はブラジル北部(パラー州)の古都、ベレーンの魅力について書きました。
今回はもう少しパラー州についてご紹介したいと思います。
アマゾン流域の重要な河川の一つであるパラー川
普通、アマゾンというと南米のアマゾン川が流れている地帯と思っている方が多いようですが、実際はブラジル、ボリビア、ペルー、エクアドル、ベネズエラ、ギアナ、スルナム、仏領ギアナの8カ国に、またがって広がる熱帯林地域であり、そのうち、ブラジル領内のアマゾン地域(Legal Amazon)ではパラー州、アマゾン州、アクレ州、アマパ州、ロンドニア州、ロライマ州、トカンチンス州、マット・グロッソ州とマラニョン州の9州、面積にして実に5.026.552 km² という広大なものです。日本の総面積が377,835km² と言われていますから、日本が13個すっぽり入ってまだあまる計算になります!
また、アマゾン地域はブラジルの総面積の59パーセントを占め、世界の熱帯林の67パーセントがアマゾンにあります。
パラー州は、世界一長いアマゾン川が大西洋にその膨大な水をそそぐ河口があるところで、地図で見るとこの河口にある世界最大の中洲、マラジョー島(面積5万Km2 で九州と同じくらいの大きさ)の左側にある川がアマゾン川で、マラジョー島の下のやや右寄りにあるのがパラー川です。
まあ、ブラジル地理の勉強はこれくらいにして、なぜこのようにくどくどと前置きを書いたかというと、今回のテーマにたどり着くためです。
前回にも書きましたが、私は以前、仕事で数回パラー州に行ったことがあります。
仕事は主に州都ベレーンとベレーンから西の方へ一時間ほど車で行ったところにあるバルカレナ(Barcarena)という小さな田舎町でしましたので、当然、宿泊施設もそれぞれの町にあるホテルを利用しました。
ベレーンではHホテルを利用し、バルカレナでは町から少し離れたところにあるSホテルを利用しましたが、このSホテルはパラー川のそばにあり、いわゆるリバーサイドホテル(う~ん...井上揚水のリバーサイドホテルを思い出しますね)とでも呼べるものでシンプルなホテルです。
まあ、こんな片田舎だから五つ星ホテルなんてあるわけないんですけど、このSホテル、最初はバンガロー小屋風な質素なアパートメントを20軒くらい建て、週末に自然を堪能したいナチュラリスト向けに商売を始めたようなんですけど、ブラジル政府のアマゾン開発プロジェクトにしたがって近くに大きな工場いくつもが建設され、多くの人たちがあるいはビジネスで、あるいは観光でやってくるようになって満足なホテルらしいものがない田舎なのでバンガローホテルも結構繁盛し始め、やがて道路が整備されるとクルマで来て宿泊する人が増え始めると、モーテルスタイルのアパートメントを建て、さらに利用客が増えると、今度はもう少しホテルらしい棟を次々に増築し、あっという間に立派なリゾートホテルに変貌していました
「機を見るに敏」というのは商売の繁盛に不可欠な要素ですが、それを地で行ったのがこのホテルオーナーですね。
バンガロー小屋からモテル風アパートメントへ...
そして今ではシャレたアパートメントをもつ立派なリゾートホテルへと変身
まあ、ただの宿泊ならなにも贅沢な五つ星ホテルでなくてもにクーラーとシャワーとベッドがあればそれで足りるのですが、このSホテルは、オーナーの意向もあって、アパートメントやレストランなどにふんだんにウッドを使っており、普通の都会のホテルにはない自然さをかもしだしており、あたらしいアパートメントではなんだかこれらのウッド家具の匂いがするようで気が休まります。
このホテルに宿泊するときは毎朝、仕事をはじめる前に運動をかねて川辺を歩くことを日課にしていました。
朝の7時頃、まだ誰もいない砂浜を歩くのは気持ちのいいものです。
なによりも空気はオゾンたっぷりだし、雄大な空の下、数千万年の歴史を秘め悠々と流れる川と接していると、自然の神々しさとでもいえるものをかいま見る感じがします。
このような風景を見ると、アマゾンの大自然の中で、自分が決して宇宙の調和の中からはみだした存在ではなく、その調和の一部であると感じちゃいます。
普段、都会で生活しているとそんなことはあまり感じないのですよね。あまりにもあくせくしすぎ、いつも時間に追われ、時間を気にして、仕事に追われ、仕事を気にして、ストレスの渦の中でただ溺れないように泳ぎつづけているから、そのようなゆとりというものを作り出せないのだと思います。
さて、心理学的、哲学的講釈はこれくらいにして、Lobyが大自然との調和を感じた瞬間のショットのご紹介です。
神々しさを感じさせるアマゾンの夜明け
以下はリバーサイドホテルとその付近のショットです。
パラー川の砂浜から見えるリバーサイドホテル施設
リバーサイドホテルのキオスクから見たパラー川
ベレーンからの自動車用ルート(青線)。フェリーでも行けますけど時間的にはあまり変わりなし
大きな地図で見る
バルカレナへ向かうフェリーから見たパラー川の夕日
今回はもう少しパラー州についてご紹介したいと思います。
アマゾン流域の重要な河川の一つであるパラー川
普通、アマゾンというと南米のアマゾン川が流れている地帯と思っている方が多いようですが、実際はブラジル、ボリビア、ペルー、エクアドル、ベネズエラ、ギアナ、スルナム、仏領ギアナの8カ国に、またがって広がる熱帯林地域であり、そのうち、ブラジル領内のアマゾン地域(Legal Amazon)ではパラー州、アマゾン州、アクレ州、アマパ州、ロンドニア州、ロライマ州、トカンチンス州、マット・グロッソ州とマラニョン州の9州、面積にして実に5.026.552 km² という広大なものです。日本の総面積が377,835km² と言われていますから、日本が13個すっぽり入ってまだあまる計算になります!
また、アマゾン地域はブラジルの総面積の59パーセントを占め、世界の熱帯林の67パーセントがアマゾンにあります。
パラー州は、世界一長いアマゾン川が大西洋にその膨大な水をそそぐ河口があるところで、地図で見るとこの河口にある世界最大の中洲、マラジョー島(面積5万Km2 で九州と同じくらいの大きさ)の左側にある川がアマゾン川で、マラジョー島の下のやや右寄りにあるのがパラー川です。
まあ、ブラジル地理の勉強はこれくらいにして、なぜこのようにくどくどと前置きを書いたかというと、今回のテーマにたどり着くためです。
前回にも書きましたが、私は以前、仕事で数回パラー州に行ったことがあります。
仕事は主に州都ベレーンとベレーンから西の方へ一時間ほど車で行ったところにあるバルカレナ(Barcarena)という小さな田舎町でしましたので、当然、宿泊施設もそれぞれの町にあるホテルを利用しました。
ベレーンではHホテルを利用し、バルカレナでは町から少し離れたところにあるSホテルを利用しましたが、このSホテルはパラー川のそばにあり、いわゆるリバーサイドホテル(う~ん...井上揚水のリバーサイドホテルを思い出しますね)とでも呼べるものでシンプルなホテルです。
まあ、こんな片田舎だから五つ星ホテルなんてあるわけないんですけど、このSホテル、最初はバンガロー小屋風な質素なアパートメントを20軒くらい建て、週末に自然を堪能したいナチュラリスト向けに商売を始めたようなんですけど、ブラジル政府のアマゾン開発プロジェクトにしたがって近くに大きな工場いくつもが建設され、多くの人たちがあるいはビジネスで、あるいは観光でやってくるようになって満足なホテルらしいものがない田舎なのでバンガローホテルも結構繁盛し始め、やがて道路が整備されるとクルマで来て宿泊する人が増え始めると、モーテルスタイルのアパートメントを建て、さらに利用客が増えると、今度はもう少しホテルらしい棟を次々に増築し、あっという間に立派なリゾートホテルに変貌していました
「機を見るに敏」というのは商売の繁盛に不可欠な要素ですが、それを地で行ったのがこのホテルオーナーですね。
バンガロー小屋からモテル風アパートメントへ...
そして今ではシャレたアパートメントをもつ立派なリゾートホテルへと変身
まあ、ただの宿泊ならなにも贅沢な五つ星ホテルでなくてもにクーラーとシャワーとベッドがあればそれで足りるのですが、このSホテルは、オーナーの意向もあって、アパートメントやレストランなどにふんだんにウッドを使っており、普通の都会のホテルにはない自然さをかもしだしており、あたらしいアパートメントではなんだかこれらのウッド家具の匂いがするようで気が休まります。
このホテルに宿泊するときは毎朝、仕事をはじめる前に運動をかねて川辺を歩くことを日課にしていました。
朝の7時頃、まだ誰もいない砂浜を歩くのは気持ちのいいものです。
なによりも空気はオゾンたっぷりだし、雄大な空の下、数千万年の歴史を秘め悠々と流れる川と接していると、自然の神々しさとでもいえるものをかいま見る感じがします。
このような風景を見ると、アマゾンの大自然の中で、自分が決して宇宙の調和の中からはみだした存在ではなく、その調和の一部であると感じちゃいます。
普段、都会で生活しているとそんなことはあまり感じないのですよね。あまりにもあくせくしすぎ、いつも時間に追われ、時間を気にして、仕事に追われ、仕事を気にして、ストレスの渦の中でただ溺れないように泳ぎつづけているから、そのようなゆとりというものを作り出せないのだと思います。
さて、心理学的、哲学的講釈はこれくらいにして、Lobyが大自然との調和を感じた瞬間のショットのご紹介です。
神々しさを感じさせるアマゾンの夜明け
以下はリバーサイドホテルとその付近のショットです。
パラー川の砂浜から見えるリバーサイドホテル施設
リバーサイドホテルのキオスクから見たパラー川
ベレーンからの自動車用ルート(青線)。フェリーでも行けますけど時間的にはあまり変わりなし
大きな地図で見る
バルカレナへ向かうフェリーから見たパラー川の夕日
2009-10-19 07:21
あしあと(13)
コメント(16)
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もう川というよりも、海みたいな感じですねー。w (^ω^)b
このホテルはアマゾン開発が進むに連れて、もっともっと凄いホテルになるのでしょうね。w
エネルギー政策によるアマゾンの農地開発は、一方で、森林破壊による温暖化の問題もありますから、なかなか難しい問題ですよね。w
そういえば、今年の冬頃(北半球)に、アマゾンの原住民を新たに発見したというニュースがありましたね。保護団体のヘリコプターに弓を向けている写真が配信されておりました。これ以上彼らを追い詰めて良いものかどうかとか、保護団体に利用されているのでは、とか。その後どうなったか、ちょっと気になります。w (´∀`)ノ
(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2009-10-20 01:24)
モッズパンツさん
nice&コメントありがとうございます。
私の行ったところは未開のアマゾンではないのですが、工場の進出による森林破壊より、農牧業による森林破壊の方が数百倍、数千倍大きいというのが実情です。
ブラジル政府も手をこまねいていると、原住民ならぬ世界中の市民たちから批判の矢を浴びることになるかも...><
(ご指摘のニュースについては、”未コンタクトでそっとしておこう”となっているようです)
by Loby (2009-10-20 02:19)
北部と言うと寒いのか?
とゆーイメージがありますが、ブラジルだとアマゾンなんですねー
素敵なところです^^
by me-co (2009-10-20 07:43)
お早うございます、と言うより
そちら時刻では「こんばんは」ですね。
アマゾン川が多くの国を通って流れているのは知っていましたが、
アマゾンの認識に欠けていた部分がありました。
お教えいただき有難うございます。
アマゾンの夜明け、パラー川の夕日、
どちらも海の感じがしてしまいます。
それほど広大なのですよね。
井上陽水、お好きですか?
私も大好きです。
リバーサイドホテル、歌も素敵ですが、
この写真のホテルも素敵ですね。
by 青い鳥 (2009-10-20 08:13)
Lobyさん、Bom dia!
ホテルも素晴らしいですが、それを取り巻く自然は言い表せないくらい素晴らしいですね。
久しぶりにアマゾンの素晴らしい自然環境を見せていただきました。ありがとうございます。
Pato no Tucupiを思い出して、食べたくなりました~♪
また遊びに来させてくださいね~
Tenha um maravilhoso dia!
by MSじゃっきぃ (2009-10-20 08:59)
me-coさん
nice&コメントありがとうございます。
北部といっても赤道近くだからとても暑いんですよ><
でも、雄大な自然とともにくらしているのでみんなのんびり
しています^^b
せっかちなのは都会から来る私のような人間だけ(^^;;
by Loby (2009-10-20 09:00)
青い鳥さん
こんばんは♪
アマゾン川については、ブラジル人でもよく知っているものっていないくらいなので「灯台下暗し」です。
私もブログを書くにあたっていろいろ調査しますので勉強になります(゜ー゜)(。_。)ウンウン
井上揚水の歌ってあまり知らないんですけど、リバーサイドホテルは好きです^^
by Loby (2009-10-20 09:31)
y-tanakaさん
ご訪問&niceありがとうございます。
by Loby (2009-10-20 09:33)
MSじゃっきいさん
Bom dia, tudo bem?
ご訪問&コメントありがとうございます。
アマゾンといえばすぐに連想するのがパット・ノ・ツクピー料理ですね^^
私も長いこと食べていません。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。
サンパウロあたりにパット・ノ・ツクピーを食べさせるレストランないかな...
by Loby (2009-10-20 09:38)
すてきなホテルですね♪
by ゆき (2009-10-20 09:45)
空が割れるかのようなアマゾンの夜明け。
神々しくも美しくて見惚れますね。
どの景色も開放感があって美しいです。
光る水面と、雲の影になった部分の分け目が魅力的です。
by ゆか (2009-10-20 11:07)
ブラジル、大きい!!
そんなに広いとはあらためてびっくりしました@@
アマゾン川の写真…ステキです。
私も行ってみたいなぁ…。
自然の中に身を置きたい!
by おりおん星人18号 (2009-10-20 11:51)
ゆきさん
ご訪問&niceありがとうございます。
たいへんリラックスできるホテルです^^b
by Loby (2009-10-20 21:09)
ゆかさん
ヘボアマ写真家の作品をお褒めいただきありがとうございます<(_ _)>
アマゾンで暮らしていたら毎日あのような光景が見られるのかも知れませんけど、数回しか行ったことにない私にとってはまさしく千年に一度のシャッターチャンスだったと思います(゜ー゜)(。_。)ウンウン
by Loby (2009-10-20 21:13)
おりおん星人18号さん
どうもありがとうございます。
日本であれ、カナダであれ、アマゾンであれ自然っていいですね~♪
本当に自分らしさを感じ、取り戻せるところですね^^
by Loby (2009-10-20 21:16)
krauseさん、ご訪問&niceありがとうございます。
encoさん、ご訪問&niceありがとうございます。
by Loby (2009-10-20 21:26)