ラファールの支払いは石油で

　　昨日、日記で書いたブラジル空軍の次期戦闘機（FX）、とうとうフランスのラファールに決定したようです
まあ、それはそれでいいんですけど、ルーラ大統領さんは、この総額４０億ドルにもなる最先端技術のかたまりの戦闘機の支払いを最近ブラジル近海で発見された「プリサルト（海底塩層下）油田」からとれる石油でするようです。

　　　　　　　　　　　　　　　　【ブラジル空軍の次期戦闘機ラファール】
　　　　　　

このプリサルト油田というのは、推定埋蔵量が500億～800億バリルといわれる巨大なもので、ブラジルを一挙に石油大国の仲間入りにさせようかという大発見なのです。
　ブラジルでは来年に大統領選挙をひかえていることもあって、政府はこのプリサルト油田発見を必要以上に大きく取り上げて政府の宣伝材料に使おうとしていますけど、ブラジルは残念ながら海底の深い地層から石油を掘削する技術をもってないし、また６千億ドル以上に達すると予想される開発費もないので外国からの投資にたよらなければいけないんですよね。。。

　　　　　　【エレベスト山の高さとほぼ同じ深さの地層に眠っているプリサルト油田】
　　　　　　　　　

それに、石油燃料は地球温暖化の大きな原因の一つなので、近い将来、世界各国では石油を使わなくなる可能性も考えられます
また膨大な石油資源をもっているからって、必ずしも国民の生活が向上するわけでないのは、中東の石油資源国を見れば一目瞭然です（石油の恩恵を受けるのは少数だけ）。

だから、この採算がとれるかどうかもわからないプリサルト油田の発見を、まるで宝の山（海？）を発見したかのように大々的に宣伝して、それこそ「とらぬ狸の皮算用」で巨額の最新兵器などを買ったりして浪費していたらたいへんなことになりますよ、ルーラ大統領さん

　　　　　　　　【南北８００キロにわたって埋蔵されているプリサルト油田】
　　　　　　　　　　

コメント 3

ご訪問いただきましてありがとうございました。
最後の画像・・・油田の分布図？でしょうか？
日本地図に見えちゃったのはわたしだけ？(^^;
by ゆき (2009-09-09 08:03) 

ご訪問＆コメントありがとうございます。
なるほど。そういわれれば日本地図に似ていますね＾＾
プリサルト油田地帯は、地理的にはサンパウロ州と
リオデジャネイロ州の沖になります。
by Loby (2009-09-10 05:31) 

BRICKSのブラジルは、成長著しい新興国ですよね。投資先としても、これから本当に眼が離せません。ｗ　(＾ω＾)ｂ
バイオエタノールといい、深海油田といい、エネルギー大国ですね。すごいなー。ｗ　(´∀｀)ノ

(＾ー＾)ﾉｼ
by モッズパンツ (2009-09-13 23:51)