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しんどかった夕食会 [日記]

  浜辺の歌

                                作詞: 林   古渓
                                作曲: 成田 為三

           あした浜辺を さまよえば
           昔のことぞ しのばるる
           風の音よ 雲のさまよ
           よする波も かいの色も

           夕べ浜辺を もとおれば
           むかしの人ぞ  しのばるる
           よする波よ かえす波よ
           月の色も 星の影も

           はやちたちまち 波をふき
           あかものすそぞ 濡れひじし
           病みし我は すでに癒えて
           浜辺の真砂(まさご) まなごいまは


「浜辺の歌」はかなり有名な唱歌で、知っている人も多いと思いますが、Lobyの好きな歌の一つです。
昔の歌の中にはたいへんすばらしいものがたくさんありますね。
浜辺の歌とディナーにどんな関係があるのか、と言うと、ちょっと話しは先週の金曜日にまでタイムスリップする必要があります(つまり、先週のお話ということ^_^;)

今月の初め、会社で定例の会議が終わったあと、ある人が夕食会の招待券をくれました。
夕食会と言っても、通常の夕食会ではなく、慈善団体が催すもので招待券は有償、ドル換算で15ドル程度か。それも日本から来た女性歌手のNが歌を披露すると夕食会というのです。Nなんて女性歌手は聞いたこともありませんけど、まあ、一応歌手なのだから聞くに値する歌手なのでしょう。
一枚はただでもらったのだから、もう一枚買って奥さんを連れて行くことにしました。夕食が出て、プロの歌手(聞いたことない歌手だけど...)の歌を聞けるのならベリーグッドです(^.^)
その招待券をくれた人は、慈善団体に協力するつもりで買ったけど、何か他の用事があるのでいけないから...と訳を説明していました。

さて、いよいよその夕食会の当日になりましたが、夕食会が始まるのは夜の7時半だから、Lobyは会社から直接行くことにして、奥さんにはバスで夕方にサンパウロまで来てもらうことにしました。
さて、夕方の7時近くになって場所を知っている人に道を教えてもらって出かけました。着いたのは7時少し前か… 場所はH会館。地下の駐車場にクルマをとめてH会館に入るとレセプションで招待券を確認したあと、歌手NさんのCDを頂きました(*^-^)ニコ
一人分、15ドルの招待券の費用で歌手のCDをもらえたのだから、あとの夕食はオマケと考えてもいいくらいの儲けです(^-^)
適当なテーブルにつきましたが、会館の中はまだまばらです。正面にはまあまあの舞台があり、音響設備もまあまあのものを置いています。席についてしばらくすると、ウエイターたちがジュースとサウガジンニョ(塩味のオードブル)をテーブルに持ってきました。Lobyはビールをたのんで、オードブルを肴に冷たいビールをキュ~っと一杯。ウマイ!
そのうち、隣にも人が座り始めました。お互いに自己紹介し合って、害のない無駄話をしながらLobyはビールをぐいぐい飲み、彼はウィスキーを注文して飲み始めました。奥さんはもちろんジュース。
7時半になっても何も始まらず(こんなイベントはこんなものでしょう)、8時頃までにはオードブルを2皿空にして、ビール(大瓶)も二本目(^^;;
(早くメシか歌でも始まらないかな~)
と思っていたら、DJ(ディスクジョッキー)のおっさんがマイクを持ってしゃべり始めた。
(おっ、いよいよ始まるか!)
と思って固唾ならぬ(空腹のあまり?)生唾を飲んで何を話し出すか聞いていると、なんと歌手の紹介を始めた。それも長々と、彼女はン十年前に新人賞をとったとか… その時は、今では演歌の大御所とも呼ばれている歌手Iも同時に新人賞をとったとか。つまり、歌手Iが還暦近いのだから、Nさんが16歳で新人賞だか何かをとったとしても、やはり五十の半ばくらいの「おばさま」では?(^^;;
まあ、Lobyは十代のヤングではないので、別にNさんが四十でも五十でも六十でも構わないのですが(でもカワイイに越したことはない…)。

で、DJはダラダラとしゃべり続ける。。。
彼は歌手Nさんについて重要なことを(私だけが知っている)みたいな調子で話し続けるのです。いい加減、聞き飽きたと思った時は30分くらい経っていました(^^;;
それから例によって主催者や関係者の方々のスピーチ...σ(^_^;)アセアセ...
またこれが長いんですよね~。ようやく終わって、いよいよディナーになるかと思ったら、今度は「Nさんのサインをもらいたい人はどうぞ」と言い始めた。
当然のようにど~っとNの前に列が出来る…

それから延々とサイン会が始まりました。
仕方がないので(?)Lobyもその歌手のCDを持って列に並びました^_^;
Lobyは有名人とか芸能人とかにはあまり興味がないので、歌手のサインとかロナルジンニョのサインとか一つももってないんですけど、まあ、みんながサインもらっているのだからもらっておくか、くらいの軽い気持ちで並んだのです。

会場には250人近くの招待客(主催関係者の話)がいたそうですが、この歌手はブラジルにはすでに4回目ということで、かなりの人がもうサインをもらっているようです(推測)が、それでもサインを求める人の列は長い。当然のように時間がかかります。
そのころになって、DJのおじさんはショーや夕食の前に先にサインすることを許した失敗に気づいたらしく、「あの~、もうそろそろ夕食にしましょうね。みなさんお腹空いていますから...」とか言いはじめました(当たり前ですよね)。
サインはあと2、3人でLobyの番でしたから、LobyはDJを無視してサインをもらいました。
席について、あと数回DJがサインは一応終わりとか言っているのを見ていると、あと10数人ほどで終わり、ようやくディナーになりました。 時間は9時過ぎでした(^^;;

ディナーは、主に寿司、刺身、1メートル近くありそうな魚料理、煮物、その他でまあまあです(^_^)v
みんな空腹をかかえて今まで辛抱していたようで、まるで砂糖に群がるアリのように料理が並べられているテーブルにアタック! そう、セルフサービスのディナーなのです (゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン
Lobyと奥さんは、DJが「では今からディナーです」と言い終らない内に料理が並べられているテーブルに行ったのでさっさとめぼしいものを皿にとり自分のテーブルに戻り、遅すぎたディナーを食べ始めました。

40分ほどたって、まあほとんどの招待客がそれぞれ胃袋に何かをおさめ一安心したり、ご馳走を食べすぎて苦しくなったお腹をなでたりしているころ、またあのDJもどきのおじさんがマイクに向かって話し始めました。何かと思っていると、なんと今度は慈善団体の代表が歌手に記念品を贈呈するというのです。
慈善団体といっても一つではなく、4つか5つ...(^^;;
その他にも個人的に記念品だかなんだかを渡す人もいました。
そしてまた当然のようにそれぞれの人がスピーチを数分するわけです。
あ、そうだ、議員さんも2人ほど上がってしゃべりました。。。

それが終わって、ようやく歌手が歌い始めたのが10時!!!
さすがにプロだけあって歌はうまい。
レパートリーも広く、民謡から流行歌、それに唱歌も歌いました。
その中に最初に書いた「浜辺の歌」があったわけです。
「アベマリア」も歌ったけど、これは少々声量というか、肺活量不足みたいだった感じ(^^;)
ポルトガル語では「マイシュケ・ナーダ」を。 これはやはり発音がちょっと...
日本人にはポル語の歌は難しいんでしょうね。
あまり遅くなってので途中で船をこぐ人もいました(Lobyのお隣さん)

ショー&ディナーが終わったのは午前零時過ぎ(ーー;)
出るときにNさんにお礼を言って帰りました。
さすがに零時を過ぎると町の中も高速も空いているのでスイスイ♪
家に帰り着いたのは午前1時20分でした。

後日談。
歌手NをGoogleで探したけど、日本ではぜんぜんニュースにもHPでも書かれていません。
まったく忘れ去られた歌手みたい。。。
ブラジルの邦字紙みたいなのにちょっと載っていただけでした。





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