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ダーウィン先生の進化論の実証? [好奇心&ニュース]

 日曜日は、少々ゆっくり新聞や雑誌などを読む時間をもてます。
で、ブログにも面白くない日記だけでなく、新しいこと、つまりニュースなどを紹介することができます(^_^)v

今週の週刊誌には、例のラクトーズ(乳酸)不耐性問題についての新発見の記事が出ていました。少々面白そうなのと、Loby自身も関心があるため、その内容をここで紹介します。

乳糖不耐性という問題は、北欧人を除いて、世界人口の65パーセント、中国人の99パーセント(ということは、日本人もこれに近い数字ということでしょう)、ブラジル人の50パーセントがもっているもので、牛乳などを飲んでも栄養分の吸収ができない、つまり健康のためにはならない(下痢の原因にはなっても^_^;)ということです。

Micrilifeという会社のサイトに次の説明がありました。
「 牛乳には乳糖=ラクトースが含まれており、これを分解しなければ、蛋白質やカルシウムなどの栄養分の吸収は出来ません。では、ラクトースの分解は何か行っているのかというと、ラクターゼという酵素です。ラクターゼは授乳期までは持っている酵素で、離乳期を過ぎると分泌が止まり、ラクトースの分解が出来ない状態となります。この状態のことを乳糖不耐性=ラクトース・イントレランスと呼ぶのです。」 もっと知りたい方はサイトを見てくださいね⇒http://www.macrolife-jp.com/health/add_milk.html

で、この乳糖不耐性問題について何が発見されたかというと、人類が牧畜を5千年から6千年前に始めたころから、肉食とともに家畜の乳も飲むようになり、その結果、牛乳に含まれている乳糖を分解するために必要なラクターゼ酵素の生産が、大人になっても継続するように(DNAの)突然変異という形で環境適応したのが命令する北欧の人々なのですが、今回、米国メリーランド大学では、では、北欧の人種と同じような生活環境、つまり放牧種族でも同じような進化、つまりDNAの突然変異が起きているかどうかを調査したもので、同大学の遺伝子学者であるSarah Tishkoff氏をリーダーとすチームは、タンザニア、ケニア、スーダンの遊牧民族43種族をる調査した結果、これらの種族のうち、乳糖不耐性問題を遺伝子レベルの適応で克服した種族は、北欧人種とはちがい、3回のDNAの突然変異で適応しているということで、まさしくダーウィン先生(チャールズ・ダーウィン。進化論。1809年 - 1882)が指摘したごとく、種は生存のため必要な適応を突然変異という形で行い、種の保存を有利にするというものですが、適応すべき環境が類似している場合は、違ったプロセスで適応を行いますが結果は同じということで、それが再度確認されたということですね。

で、調査の結果、これらのアフリカの放牧種族は、その他の乳糖不耐性問題に適応できてない種族にくらべ子孫の生存率が10倍以上も高いそうです。
まさしく、ダーウィン先生が17世紀に提唱した自然淘汰という厳しい自然のルールが、見事に実証されているというわけです。

ということで、ミルクの味は好きだけど、栄養学的には何の足しにもならないということを知っていたLobyは、さらにアンチ牛乳者(?)になりそうです。
えっ、それじゃ子孫が増えないよですって?
宇宙船地球号はもう満員なのです。あまりじゃんじゃん子孫を増やしても仕方ないんですよね。。。


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コメント 2

yoocomint

お久しぶりです
乳酸ってお肌にもいいんですよね~
お勉強になります
健康に関することにも少しずつ勉強しなければならないのでありがたい記事です
by yoocomint (2006-12-18 14:41) 

Loby

ご無沙汰しています。
インターネット・トラブルで一週間ネットできませんでした^_^;
ようやくネット回復です。
乳酸は健康にいいけど、ミルクは日本人にとってほとんど
利用できないみたいですね(^^;;
by Loby (2006-12-29 19:58) 

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