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アノレキシア(拒食症)問題 [考えること]

  先進国では、かなり前から社会的問題となっていることですが、ブラジルでも最近「アノレキシア・ネルボーザ」、一般的に拒食症と呼ばれている節食傷害問題がクローズアップされはじめました。

ウィキペディア(Wikipdia)によると、「神経性無食欲症(anorexia nervosa:アノレキシア・ネルボーザ, AN)は精神疾患のうち、摂食障害の一種である。一般には拒食症(きょしょくしょう)とも言われる。若年層に好発し、ボディ・イメージの障害(自分は太っている、と考えること)、食物摂取の不良または拒否、体重減少を特徴とする。神経性食欲不振症、神経性食思不振症とも言う。」とあります。

ブラジルで、この拒食症がマスコミで注目される発端となったのは、21歳のモデル嬢A・R(身長172センチ)が拒食症で先週死亡したからです。このモデル嬢は、体重が51キロの時、モデルエージェンシーから「太りすぎている」と言われ、モデルの仕事を失いそうになったので、さらに食を減らし続け体重を4キロ減らしたそうです! A嬢はわずかな年金で生活をしていた両親を、少しでも楽にしてあげたいと(時たましかない)モデルの仕事を続けるかたわら、レセプショニストなどの仕事もして家計を助けていたそうですが、モデルの仕事を失いわないためと極端なダイエットを続けた結果、当然の結果として健康を損ね、背中に痛みを感じるので病院に診察に行ってそのまま入院。結局、かわいそうに臓器死により亡くなったわけですが、体重はわずか40キロしかなかったそうです。 このモデル嬢のエピソードに続いて、今週もサンパウロ州奥地の町で、やはり21歳の女性が拒食症で死亡したと新聞に出ていました。彼女の場合は、痩せるための薬をかなり大量常用して健康を損ね、入院治療中に亡くなったもので、身長174センチに対し体重は55キロだったそうです。

    【 拒食症で亡くなったモデル嬢。右下の写真は19歳で体重42キロの時のもの】

          

拒食症といえば、かなり以前にカーペンターズのカレンが拒食症で亡くなったことを知っている方もいるかも知れませんが、近年の「やせた女性=美女」という歪んだ理想の女性観の蔓延で、ファッション界はもとより、ふつうの若い女性まで、いや、新聞記事によると、最近は9歳、10歳くらいの大事な成長期にある少女たちまでがダイエットなどをして痩せた体形になろうと努力しているというから、これはもう大きな社会的問題といっても過言ではないと思います。

本当に美しい女性とは、健康で溌剌とした女性ではないでしょうか?
社会で生き、つねに他の人たちとなんらかの形でコンタクトする私たちは、(相手に好印象を与えるために)ある程度容姿に気をつけなければいけませんが、容姿を重要視するあまり、整形手術で体のあっちこっちを切り開いてシリコンなどをやたらに埋め込んだり、過度なダイエットをして痩せすぎたり(おまけに健康を害する)、身分相応以上の衣装や装飾品などで着飾ったりしすぎるのは、あまりにも表面的すぎるというものです。本当の人間の美しさというものは、その内面からにじみ出る人格&精神だと思います。


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yoocomint

拒食症か~私はあり得ない話だわ~
このまえ、ニュースでミス〇〇〇とかの審査の基準にBIMの数値を基準に取り入れるようになったと、放送していました
そういう女の子が多いからでしょうね
痩せているのが、美しいのではないと子供たちや女性に思わせないためだとか
でも、Lodyさんのように内面を見てくれる男性はそんなに多くないようですよ
by yoocomint (2006-11-20 21:48) 

Loby

肥満も大きな社会問題になっていますけど、過剰ダイエットなどもとくに女性の間では深刻な問題となっているようですね。
そんなにやせた体形のどこがいいのでしょうか?
やはり、この問題はやせた女性イコール美しいというゆがんだ理想体形をベストとして宣伝するマスコミやファッション界にあるのでは?
太りすぎらず、やせすぎらず、普通の体形がいちばんですね。
また、少し太っているからって、健康に問題がないレベルでしたら、あまり気にしないことですよね。(゜ー゜)(。_。)ウンウン
by Loby (2006-11-21 22:13) 

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