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地球からもっとも近い惑星 ― エリダヌス座ε星の惑星 [好奇心&ニュース]

 

 天文学に関心のあるLoby、今日の新聞で地球からもっとも近い惑星の記事が出ていたのを見つけましたので、早速、その紹介です(^∇^)
 
地球からもっとも近い惑星は、太陽系から10.5光年離れたエリダヌス座ε星(エリダヌス座 は,晩秋から初冬にかけての宵,南の空に大きく広がっている河を象った星座)の惑星は、エリダヌス座ε星の周囲にある原始惑星系円盤(主にガスから構成されていて、恒星の回りに円盤状に広がってある)の中にある、生まれて間もない惑星であることが、ハッブル望遠鏡の観測結果により判ったと天文学者のグループによって昨日発表されました。

このエリダヌス座ε星が巨大なガス惑星(木星型惑星)を持っているということは、すでに2000年に判明していましたが、今回の観測データにより、極めて若い惑星であることが判りました。この結論に達するためには、この国際天文学者グループは、エリダヌス座ε星の惑星の軌道の精密な観測を行い、このガス惑星が原始惑星系円盤と同じ円盤上にあることを突き止めました。

現在のところ、この惑星の写真はまだ撮影されていませんが、ハッブル望遠鏡はこのエリダヌス座ε星が惑星引力の影響で軌道に「ゆれ」があるのをキャッチし、そのゆれの計算から惑星の質量と軌道が算出されました。 テキサス大学の天文学者であるG. Fritz Benedict 研究員によれば、3年間にわたる「ゆれ」の観測により、その見えないガス惑星の正体が徐々に判明しつつあると述べています。
このエリダヌス座ε星の原始惑星系円盤とガス惑星の発見は、エリダヌス座ε星が誕生後8億年という比較的若い恒星であることから可能となったもので、たとえば、太陽系の場合は誕生してからすでに45億年以上たっているため、地球やその他の惑星の原料となった原始惑星系円盤は、惑星の原料にならなかったガスやチリの残りは、すでにその形骸すらもなく宇宙空間に散らばってしまいました。

エリダヌス座ε星のガス惑星は地球時間にして6.9年で恒星を一周しており、木製型惑星であることから生命の発生はないものと考えられていますが、もし、岩石でできた月(衛星)をもっていれば、その太陽(エリダヌス座ε星)との距離から見て、水が存在する可能性があり、そうなれば生命発生の可能性も出てきます。

エリダヌス座ε星のこの惑星は、軌道計算から予測して2007年末には、太陽系惑星として始めてその写真撮影が可能となるそうです。10光年という距離は、距離にして約100兆キロというとてつもない遠距離にありますが、天文的距離では極めて近いところにありますので、もし、その衛星に生命が発生しているとすれば、天文生物学者でなくとも大いに関心をもつことですが、私たちにとっても重要な発見となりますね。


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