ああ、Chocolate!の続きー黒いダイヤモンド♪ [日記]
黒いダイヤモンド
といえば、昔は石炭のことだったそうです。
古くは18世紀に始まった産業革命、近代においては先進諸国の
経済発展の主原力となった石炭は、現在は燃焼の際に大量のCO2を
発生することから、地球温暖化&公害の最大の敵のように見られていますが、
ブラジルではチョコレートの代名詞のように呼ばれている
Diamante Negroのことです。
Diamante Negroは、正統派チョコレートとでも呼ばれる、カカオマス40パーセント以上のビターチョコレートで、手でパリンと割ってカリ、カリとその硬さと少し苦味のある味を楽しめる本格派のチョコレートなのですが、「黒いダイヤモンド」が発売されたのは少々古く、なんと1938年なのですが、発売当初はこんなシャレた商品名はついてなかったのです。
黒いダイヤモンドという名前は、レオニダス・ダ・シルバ(Leonidas da Silva)と呼ばれるサッカー選手がいて、20世紀前半で”世界でもっともすぐれた選手の一人”と評価された選手なのですが、そのレオニダスのニックネームが「黒いダイヤモンド」(あるいは「ゴム人間」)だったわけです。
黒いダイヤモンドの異名のLeonidas da Silva
バイシクルシュートを発明したのもレオニダスと言われている
その彼の人気に目をつけたラクタ社(Lacta)が、発売したばかりのチョコレートに
「黒いダイヤモンド」という商品名をつけたわけですが、レオニダス選手との違いを明確にするためにチョコレートの包装紙にダイヤモンドをあしらったとか。
ちなみに、ラクタ社はレオニダス選手にDiamante Negroの商標権の使用料として当時の価格で3千レイスを支払っています。
発売当時のDiamante Negro
イースターエッグもあります
チョコレートボンボン
チョコレートの種類(参照:日本チョコレート・ココア協会)
チョコレートの歴史
カカオの木と実
最後にちょっとチョコレートの歴史を見てみましょう。
チョコレートの原料であるカカオはすでに紀元前2000年ごろから、中央アメリカ及びメキシコ南部で栽培されていた。
15世紀までには、カカオは貨幣として流通するほど珍重されていた。アステカ民族の間では税あるいは貢ぎ物としても納められていた。
カカオの実 熟れた実からカカオをとる
当時の中央アメリカでは、カカオを粉にしてコーンミールや唐辛子などを入れ、水や湯に溶かしたものを主に嗜好品として、また薬用や強壮用として飲用していた。
チョコレート(カカオ)がヨーロッパにもたらされたのは、1502年の最後の航海でコロンブスが中央アメリカ島部に到達した後で、最初はスペインに持ち込まれた。
というものですが、最初の頃は現代人がたいへん好むチョコレートも、16世紀のイエズス会神父ホセ・デ・アコスタは次のように書き残しています。
「非常に不快な味のするかすや泡があり、体験したことがないほど気分が悪くなる。だが現地の者たちには大変尊ばれており、高貴な来訪者をもてなすのに用いられる。この国に慣れ親しんだスペイン人ならば男女を問わずこの飲み物に貪欲となる。彼らはそれを飲むことで暑さや寒さその他さまざまなものが和らぐと言い、唐辛子を大量に入れる。さらに胃腸に良くカタル予防になると肌にも貼り付ける。」
チョコレートを飲むミシュテカの王たち
ふ~む...
スペイン人はあの時代からチョコレートマニアの気があったわけですね...
2011-05-11 11:50
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そういえば、最近お菓子的なチョコが多くて、昔ながらの正統派板チョコを
見かけることは余り無いですね~。特にブランドと呼ばれているメーカーの
物はあるのか無いのか判らないです。
ゴディバの板チョコってあれば、食べてみたいかもです。
by Live (2011-05-11 16:54)
「黒いダイアモンド」という名前のチョコレートがあるのですね。
ダイアの絵が付いているパッケージがステッキです。
こちらでは「ブラックチョコレート」という黒い包装のものがあります。
チョコレートの歴史、勉強になりました。
by 青い鳥 (2011-05-11 17:21)
チョコレートには凄い歴史があるんですね
大変勉強になりました
by 駅員3 (2011-05-11 21:39)
≫Liveさん、最近の子供は顎の筋肉が弱いらしいので、よけいに硬い正統派板チョコが少なくなったのかも知れませんね。
Diamante Negroはそんな風潮の中で健闘している正統派チョコのようです♪
≫青い鳥さん、日本にもおいしそうな板チョコがあるのですね^^b Diamante Negroのパッケージはたしかにステキですね♪
≫駅員3さん、食べ物にはそれぞれ奥深い歴史がありますね♪
≫月夜さん、ご訪問&nice!ありがとうございました。
≫kawasemiさん、ご訪問&nice!ありがとうございました。
≫milletさん、ご訪問&nice!ありがとうございました。
≫krauseさん、ご訪問&nice!ありがとうございました。
≫okin-02さん、ご訪問&nice!ありがとうございました。
≫kakoさん、ご訪問&nice!ありがとうございました。
≫ひろきんさん、ご訪問&nice!ありがとうございました。
by Loby (2011-05-11 22:24)
効能が沢山あるんですね
大人になって食べられるようになりましたが
子供のころは苦手だったな~
by (。・_・。)2k (2011-05-11 22:39)
こんばんは。
黒いダイヤモンドの歴史、非常に興味深く読ませて頂きました^^
私は、毎夜食べているチョコはカカオが70%以上ですので
まさに黒いダイヤモンドなんですね。
相変わらずチョコからは離れることができない日々です(汗)
by perseus (2011-05-12 00:27)
日本だと 「チョコレートは***」 が出てきます、
チョコレート = バレンタイン ですかね。
by himanaoyaji (2011-05-12 05:48)
≫2Kさん、昔のチョコはもっと苦かったのでしょうね。大人になっていくにしたがって味の好みも変化していきますね^^
≫perseusさん、カカオ70%以上というと、効能的にはベターですね。かなり苦いはずですからお好きなウイスキーとも合うでしょうね♪
≫himanaoyajiさん、チョコレートはバレンタインだけでなく、毎日食べれますね^^b
≫me-coさん、ご訪問&nice!ありがとうございました。
≫こうちゃんさん、ご訪問&nice!ありがとうございました。
≫あいか5drrさん、ご訪問&nice!ありがとうございました。
≫yayu-changさん、ご訪問&nice!ありがとうございました。
≫ヤッさんパパさん、ご訪問&nice!ありがとうございました。
by Loby (2011-05-12 09:39)
こちらのチョコは…甘すぎる…とかではなく、
粉っぽいのです。
何か?どこかで精製を誤ったか?
と言うような粉っぽい味がして…(>_<)
チョコ・パン・この2点は4年前は酷かった。。。
by etu (2011-05-12 18:04)
≫etuさん、えっ、粉っぽいチョコ???
さては原料(カカオ)節約のためにほかの粉を混ぜているのでしょうね(^^;
by Loby (2011-05-12 23:05)