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千の風になって [日記]

さて、金曜夜の橘麗子(オペラ歌手)のサンパウロ公演の話しの続きです。
友人のプロデユーサーに、「時間通り(8時)に始めるんですか?」
と聞いたとき、
「時間通りに始まりますよ」
と返事したとおり、8時に始まりました(^_^)v

             
               【 橘麗子さんのアルバム 】

オペラ歌手の橘麗子さんは当然のようにマイクなしで歌(叙情歌)を歌いながら舞台へ上って来ました。
ところがよく聞いているとなんだか少し声がおかしい感じがσ(^_^;)アセアセ...
ちょっとガラガラ声みたいな感じなのです。

最初の歌を歌い終わって、橘麗子さんが挨拶をし、その時に声帯を腫らしていると述べ謝まりました。
公演でこんなことが起きるのは初めてだとも...
彼女はサンパウロ市に来る前にエスピリト・サント(州)で歌って来たと言ってましたけど、おそらく気温の急変化で喉か声帯を痛めたのではないかと思います。
エスピリト・サントはリオデジャネイロより北方にあるので、サンパウロ市に比べかなり気温が高いのです。
その暖かいエスピリト・サントから、140日ほど前から急に気温が下がり、夜なんかは布団を使うほど冷え込んだサンパウロに来て喉を痛めたのではないかなと想像しました。

挨拶の後、橘麗子さんはなつかしい日本の叙情歌を次々に歌い始めましたが、歌の一節ごとの余韻を歌う時に本当にガラガラ声になってしまい、聞いている方が橘麗子さんを可哀想に感じるほどでした。
彼女はいくども声のことで謝っていましたが、そのうち、司会が差し出したマイクを使って歌い始めました。
マイクを使った方が聴衆には聞きやすくなりましたけど、ガラガラ声は相変わらず...(ーー;)

最悪なコンデイションの橘麗子さんに比べ、ピアニストの山形リサさんはベストコンデイションのようで、次から次に伴奏をこなし、プログラムの中ほどではピアノ独奏も(^O^)

           
                 【 ピアニストの山形リサさん 】    

そのあと、橘麗子さんは叙情歌を歌い続け、「赤とんぼ」を歌う時には聴衆の皆さんに「いっしょに歌ってください♪」とリクエスト(?)。
もちろん、「赤とんぼ」なんて知らない人(ブラジル生まれの人たち)も多いので大合唱というわけにはいきませんが、それでもLobyも含め、かなりの人が歌っていました。
その頃には彼女の声はもうガラガラ声を通り抜けてひどい声になっていました。
でも聴衆は彼女がいっしょうけんめいに歌っているのを見て一曲が終わるごとに手が痛くなるくらい拍手。
橘麗子さんも当然その激励をハートで感じていたようです。
日本のなつかしい叙情歌を数曲観衆といっしょに歌い、「それでは最後に『千の風になって』を歌います」と言って、歌う前に彼女のご主人が長らく病気の後、去年亡くなったと話しました。

そのご主人のことを思い出したのか、喉を痛めて思うように歌えない悔しさか、はたまた聴衆の激励に感激したのか、それともそれらが全て混じって大きな感激になったのか知りませんが、彼女は歌いながら涙をポロポロながしていました。
私たちも橘麗子さんといっしょに「千の風になって」を歌いながら同じような感動の渦に巻き込まれていました。

プロのオペラ歌手である橘麗子さんにとって、今回のサンパウロ市公演は不本意なステージだったかも知れないけど、聴衆の心と彼女の心がこれほどいっしょになった感動のステージは今までなかったのではないかとつくづく思ったLobyでした。


あしあと(1)  コメント(2) 
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あしあと 1

コメント 2

cafetres

ステージって一回性のものだから
ほんとうに聴衆と舞台の上のひとが
一体化しますよねぇ~
アレって一緒に作っているのですよね。
良いステージっ
良いエンターテインメントってだけじゃないって
そんなことを思いました。
taffy
by cafetres (2007-12-04 19:30) 

Loby

ショーなんてあまり見ないのですけど、今回のは大きな感動でした♪
by Loby (2007-12-05 07:25) 

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