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ブラジル日本移住100年を迎えて ② [考えること]

 この時期は学校が夏休みで、サマーホリデーに行っている家族も多いのか、いつもは渋滞地獄のサンパウロ市も比較的空いています。 いつもなら、会社から出る前にインターネットでサンパウロ市内の渋滞状況を見るのですが、大体、夕方の6時半から8時頃までは渋滞が130Kmとか160Km恐ろしくなるような数字を見せますσ(^_^;)アセアセ...
これも市内の主要道路、それも一車線の渋滞距離(4車線で延長が30Kmの道路であれば、実際は30Kmx4=120Kmなんですよね)なのですからあとは推して知るべしです(^^;; 

ところがサマーホリデー期間中は、渋滞距離が30Kmとか50Kmとか、まるでウソのように減少するのです。おかげで行きも帰りもラクラクです(^_^)v

さて、ブラジル日本移民の話しにもどって、前日書いたように、最近のブラジルにおける日本文化ブームに刺激され、祖父や曾祖父の祖国の文化をふり返る日系人もかなり出て来ています。 また、漫画王国である日本の漫画を読みたい気持ちから、日本語を学び始めるブラジル人の若者も出始めています(^_^)v
それと冒頭に書いた、約30万人とも言われる日本で就労している日系ブラジル人の子供たちは、日本で教育を受けており、その一部は中学や高校まで学んだ後にブラジルに帰国し日本で学んだ日本語を生かせる職についたり、日本語学校の教師になったりして日本語の普及に貢献しています。まだこのような日系人の数は少ないけど、今後着実に増えると予想されています。

【 数多くの移民が南米へ渡航する前にしばし宿泊した神戸の移住センター 】
      

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ブラジル日本移住100年を迎えて ➀ [考えること]

2008年は「ブラジル日本移民100周年」の年です。
最初の日本人移民791人(一説には799人)が、笠戸丸でブラジルのサントス港に到着したのが1908年(明治41年)6月18日です。
                   
      

ブラジルでは、1888年に奴隷制を廃止したため、コーヒー農園での奴隷に代わる労働力としてヨーロッパからの移民導入が始まりましたが、奴隷とほとんど変わらないという過酷なコーヒー園での労働条件は、ドイツやイタリアといった移民送り出し国の政府をして、「奴隷同然の移民送り出しには協力出来ない」と、移民を中止することもあったようです。
 こうして、労働力不足に悩んでいたコーヒー農園に契約されて入った日本人移民たちは言葉や文字にして表せないほどのたいへんな苦労をして、ブラジルで生き抜いて来ました。
以来百星霜。今日では150万人(推定)とも言われる日系人が、政治、教育、文化、医療、法律、金融などあらゆる分野で活躍をしており、日本人の特質である、誠実さや仕事熱心などを受け継いだ、その子孫である日系人たちは、ブラジル社会の中で大きな信頼を勝ち得ています。
また、その一部は、いわゆる”出稼ぎ”として日本で就労しており、その数も30万人に達すると言われています。

    初期の移民は契約農民としてサンパウロ近郊のコーヒー農園へ引き取られて行きました。
    移民のほとんどは定住ではなく,数年間の出かせぎと考えていました。
    斡旋業者も「コーヒー農園で数年間働けばひともうけできる」と宣伝し,移民を集めました。
    これが当時のブラジル移民宣伝ポスターです。
        

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自由 [考えること]

サンパウロでは、20日近くも雨らしい雨が降らず、LobyのBlack Lady(愛車)なんかは名前の通り色がブラックであるためよけいにホコリが目立ち、洗車しても翌日はうっすらとホコリが車体にかかってざまないので毎日でも洗車したくなるような乾燥した日々が続きましたが、日曜からしぶしぶと降り始めた雨は月曜になるとかなりの雨になり、朝晩の通勤時の運転も雨で視界が悪いためたいへん緊張するはめになりました(^^;;
まあ、朝方はいくら冬と言っても6時半を過ぎる頃には明るくなってくるのでよほどの土砂降りでもない限り運転が困難、なんてことにはなりませんが、夜はたいへんです。Lobyが毎晩通るドウットラ高速は、長距離トラックや高速バスがひっきりなしに通る幹線道路(ブラジルで一番交通量の多い高速道路)であるのに加えて、無謀な割り込み、無謀な追い抜きをするトラックの運ちゃんが多いのでいくら神経があっても足りません。そんな条件の高速を夜、雨の中走るのは想像以上にたいへんです。

さて、話変わって、日本ではあまり話題にもなっていませんけど現在、リオデジャネイロでは、パンアメリカン大会(米大陸の国際総合スポーツ大会)が開催されています。

(日本では中越地震でそんなニュースどころではありませんね… Lobyも中越地震の犠牲者の方々の冥福を祈らせていただきます。)

やはり米大陸と言えば、 なんと言ってもダントツに強いのがスポーツ帝国(?)の米国。今回のパン大会が始まってからわずか3日で早くも金14個、銀11個、銅5個のメダルを獲得しています。記録を見ると、1951年以来、米国はパン大会でなんと合計で金1673個、銀1211個、銅817個を獲得しています♪⌒ヽ(*゜O゜)ノ スゴイッ!!!

米国についで強いのがキューバ。今回も金5個、銀3個、銅5個でがんばっています。今までの合計でも紺723個、銀494個、銅445個で二位となっていますけど、やはりキューバと比べても桁外れに米国のメダル獲得数は多いですね。

そのスポーツ強国、キューバの若干19歳のハンドボール選手がパン大会参加のためにリオデジャネイロに選手団とともにやって来て、自由時間にタクシーに乗って5時間だか6時間だかかけてサンパウロ州のある町まで逃亡するという事件が発生。こちらのマスコミを騒がせています。このハンドボール選手、ただの逃亡ではなく政治亡命を求めているらしく、逃亡した先は、やはり数年前に政治逃亡したキューバのハンドボール選手のもとだそうです。

キューバは、朝鮮と並んで世界で2つしか残ってない共産主義の国です。キューバの教育システムはかなり効果をあげており、医療技術も進んでいて、他の国からキューバに治療のため旅行するツーリスト(?)もあとを絶たないと言われていますが、やはり、欧米や日本のように才能のある人間が自由にチャンスをとらえて(努力して)出世できるという機会をあたえることが出来ない政治システムではないため、今回のハンドボール選手のように才能ある者は政治亡命というか、オポチュニティ(機会)亡命を企てるものがいるようです。共産主義国のスポーツ選手の亡命は別段目新しいものではなく、昔から時々起こっていたようですし、キューバの選手も野球選手とかがすでに何回も米国などに亡命しています。

やはり、なんと言っても自由であるということが大事ですね。
自由世界に生きている私たちには、自由に外国に行けない、自由に仕事を選べない、などといったことは想像も出来ませんが、1週間家の中に閉じ込められネットもTVも自由に使えない、見れない、という状況を想像すれば、自由がない国に暮らす人たちの気持ちが分かろうというものです。


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母の日によせて [考えること]

今日は母の日です。
風習が少々異なるイスラム圏は別にして、ほとんどの国で5月の第2日曜日に母の日を祝うかと思っていたら、そうでもないようです。

『ウィキペディア(Wikipedia)』には、「母の日(ははのひ)は、日頃の母の苦労を労り、母への感謝を表す日。日本やアメリカでは5月第2日曜日に祝われているが、世界中で様々な日で行われる。スペインでは5月1日、北欧では5月の最後の日曜日。」とありますので、ブラジルは母の日を祝うことでは先進国並み?

                

ちなみに、世界の母の日は、

  * 2月第2日曜日 - ノルウェー
  * ユダヤ暦 Shevat 30日(通例2月)- イスラエル(Shevat=ユダヤ暦の第11月)
  * 3月3日 - グルジア
* 3月8日 - ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア・モンテネグロ、スロベニア、マケドニア、
          アルバニア、ブルガリア、ルーマニア
* 四旬節の第4日曜日 Mothering Sunday (2006年3月26日) - イギリス、アイルランド
* 3月21日(春分) - バーレーン、エジプト、レバノン、シリア、パレスチナ、ヨルダン、
    クウェート、アラブ首長国連邦、イエメン
* 4月7日 - アルメニア
* 5月第1日曜日 - ハンガリー、リトアニア、ポルトガル、スペイン
* 5月8日 - アルバニア Parents' Day、大韓民国
* 5月第2日曜日 - 日本、台湾、アメリカ、カナダ、香港、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
    南アフリカ共和国、シンガポール (それにブラジル)
* 5月26日 - ポーランド
* 11月最終日曜日 - ロシア
* 8月12日 - タイ(シリキット王妃陛下誕生日)

       (以上『ウィキペディア』から抜粋)

もう少し『ウィキペディア』の文章を借りると、
「その起源は17世紀イギリスにおける「Mother's day」「Mothering Sunday」(奉公中の子ども達が年に一度、教会で母親と面会出来る、復活祭のちょうど40日前の日曜日)にまで遡るが、そもそもの起こりはアメリカで1870年、女性参政権運動家ジュリア・ウォード・ハウが、夫や子どもを戦場に送るのを拒否しようと立ち上がり「母の日宣言」(Mother's Day Proclamation)を発した事に始まる。南北戦争が終結したばかりの頃のことである。
その後1907年、ウェストバージニア州で、ハウに影響を受けた教師のアンナ・ジャービスが、自分の教会学校の教師であった亡き母親を覚えて、教会で記念会をもち白いカーネーションを贈ったのが一般的になる始まりといわれている。その記念会でジャービスの母への想いに感動した人々は母をおぼえる日の大切さを認識し、その3回忌にあたる5月8日に、ジャービスは友人たちに「母の日」を作って国中で祝うことを提案した。翌1908年の5月10日、彼女が勤めていた学校に470人の生徒と母親達が集まり、最初の「母の日」を祝った。彼女は参加者全員に、彼女の母親が好きだった赤いカーネーションを手渡した。このことから、赤いカーネーションが母の日のシンボルとなった。1914年に、「母の日」はアメリカの祝日になり、5月の第2日曜日と定められた。」とあります。

この母の日の起源を読んで気がつくのは、愛する夫や息子たちを戦場に送るのを拒否する女性(母)たちの運動から始まっていると言うことですね。
石器時代の大昔から(いや、それ以前の類人猿か、それ以前の古い霊長類時代から?)、人間はその役割の分担のためにか、男は外に出て狩をしたり、自分たちのテリトリーを守る戦いなどに専念し、女は家(洞窟?)で家族を守り、子供を育てることに専念。
本能的にアグレッシブな男とはまったく違い、女は愛情、慈しみが考え&行動のベースとなっているようで、それが愛する家族が危機に面する時に本能的行動として現れるのですよね。

           

実際の話し、昔から子供や夫を命がけで守った、救ったという母たちのエピソードは後を絶えません。
母の愛情と慈しみをベースとした振る舞いは、我々男性は逆立ちをしても真似できませんね。
世界のほとんどの宗教が殺人を禁じ、幼い頃から家庭で学校でしてはいけないこととして教えられているのに、男どもは大人になり、政治家になると大義名分を立て戦争をし、大量殺戮を繰り返しています。これほどの矛盾はないわけで、昔、ある日本の偉人が「世界の主導者が全て女性になれば、こんな愚行(戦争)はなくなるだろう」(趣意)と言ったように、戦争はなくなってしまうと思いますね。

女性の素晴らしさ、その愛情の大きさについては、うちの母やLobyの奥さんの日常の振る舞い、また数々の彼女たちの母として、妻としての人生のエピソードを見てきているLobyも常日頃身に感じていることです。 本当に彼女たちがいなければ、Lobyなんて大したことも出来ないし、ここまでやって来れたかどうかも怪しいものですσ(^_^;)アセアセ...
その意味からも、Lobyは可能な限り、母の日だけでなく一年を通して彼女たちを尊敬し、感謝したいと思います。そして、それを振る舞い&行動で示したいと思います (〃∇〃) てれっ☆


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最近の事件で考えること [考えること]

アメリカでは、バージニア工科大乱射事件。日本では長崎市長の射殺事件。イラクでは相変わらずの自爆テロで無実の市民が200人近くが死亡...
なんとも心が暗~くなるような事件ばかりです。

アメリカにおける、ライフルやピストルを使った射殺事件自体は、以前にも数回起こっているので、それほど目新しいものではありませんが、韓国人学生が射殺犯人ということで世界中のマスコミが取り上げています。 犠牲になった方たちは本当に気の毒ですし、犠牲者の家族にとってもそれは取り返すことの出来ない大きな損失というか、悲しみだと思います。
その一方、そんな状態になるまで周りの者が何もしなかった(出来なかった?)、という社会環境にもLobyとしては目を向けたいと思います。

犯行を糾弾して、原因はどうだこうだと議論することは誰でも出来るし、メデイアもさかんに専門家などの意見などを紹介していますけど、将来のある一人の青年を誰も救うことが出来なかった... 
こういう社会に、今、我々は生きているわけです。

話し変わって、Lobyは今、ブラジルの日本移民の歴史をジャーナリストの目で見て綴った、「百年の水流」という本を読んでいます。著者は外山脩さんという、元S新聞の記者だった人だそうですが、800ページという分厚い本ですが、初期のブラジル移民からの歴史(知る人はきわめて少ない)を書いたものでたいへん興味深い内容となっており、ブラジルの日系社会でも好評となっています。
その本の中では、初期の日本人移民は、当然のようにほとんどの人がブラジルの言語であるポルトガル語が分からなかったのと、風俗、労働条件などまったく違うブラジルという国で、数少ない自分たちを守るために、よく団結し、お互い助け合ったというのです。また、そうしなければ生き残れなかったのでしょう。

なぜ、この本の話を持ち出したかというと、バージニア工科大乱射事件の犯人の韓国人学生も、もし、昔のブラジルの日本人移民たちのような、お互いかばい合い、助け合う社会の中で生きていたら、このような惨事を起こさなかっただろうと思うからです。

また、いつも思うことですが、メデイア(マスコミ)は、市民である我々が気をつけないと、我々が持っている考え・意識というものを歪める方向にもって行くということです。
たとえば、古いことわざですが、『兵士が戦争で100人敵を殺したら英雄で、普通の市民が人を一人殺したら殺人犯』という言葉があります。 それは、一人の外国人学生が30数人をピストルで射殺したというのは大事件ですが、米軍がイラクやアフガニスタンで何百人、何千人という、通称、テロリストを殺しても大事件とは言わないし、マスコミも大きく騒がない。 ここで考えなければいけないのは、バージニアの大学で殺された学生や教授たちにはそれぞれ家族がありますが、アメリカがテロリストと名付けて殺している人たちにも、それぞれ家族があるということです。 誰が正しいのか、間違っているのか。 何を基準にして、誰に判断をする権利があるのか... 難しい問題です。
マスコミは、一般的に商業主義をベースとしているから、売り上げが増えるように、視聴率が増えるようにめぼしい事件を鵜の目鷹の目で探しており、格好の事件があると、ワッとまるで禿げたかのように群がり大々的に報道します。
 
そして、それらの報道を見て読む市民は、その殆どが疑問も持たずに受け入れるのです。 
なぜ、Lobyがこんなことを書いているかといえば、最近、日本の外務省かどこかが調査会社に依頼して行った、『日本人の対ブラジル観』というような調査の結果では、日本人の大半がブラジルに対して関心・興味を持ってなく、中にはブラジルに対してネガチブな考えを持っている日本人もいるらしいのです。
そして、そのようなブラジル・ネガチブイメージを持っている人の多くは、今年の初め頃から、日本のマスコミで大々的に取り上げられた、ブラジル日系人の犯罪者関連報道に影響されているようなのです。
これは、Lobyのようにブラジルに住む人間にとって、とても残念なことです。
ブラジルに一度でも来て、こちらの日系人社会の人&ブラジル人と知り合ったことがある人は、日系ブラジル人もブラジル人も、とても人なつこく良い人が多いということを知っているはずです。
それは、ブラジルにも日系社会にも悪い人はいますけど、日本だって、どこだってそんな人間はいます。
だけど、ブラジル日系人の犯罪者の事件が、連日マスコミで過大報道されたおかげで、日本人の対ブラジルイメージが悪くなり、そのとばっちりを食っているのは、ブラジル人であり、ブラジルの日系社会であるということです。

「百聞は一見にしかず」とのことわざがあるように、報道をぐのみしないで、もっと真実、事実を私たちは知らなければなりません...


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アノレキシア(拒食症)問題 [考えること]

  先進国では、かなり前から社会的問題となっていることですが、ブラジルでも最近「アノレキシア・ネルボーザ」、一般的に拒食症と呼ばれている節食傷害問題がクローズアップされはじめました。

ウィキペディア(Wikipdia)によると、「神経性無食欲症(anorexia nervosa:アノレキシア・ネルボーザ, AN)は精神疾患のうち、摂食障害の一種である。一般には拒食症(きょしょくしょう)とも言われる。若年層に好発し、ボディ・イメージの障害(自分は太っている、と考えること)、食物摂取の不良または拒否、体重減少を特徴とする。神経性食欲不振症、神経性食思不振症とも言う。」とあります。

ブラジルで、この拒食症がマスコミで注目される発端となったのは、21歳のモデル嬢A・R(身長172センチ)が拒食症で先週死亡したからです。このモデル嬢は、体重が51キロの時、モデルエージェンシーから「太りすぎている」と言われ、モデルの仕事を失いそうになったので、さらに食を減らし続け体重を4キロ減らしたそうです! A嬢はわずかな年金で生活をしていた両親を、少しでも楽にしてあげたいと(時たましかない)モデルの仕事を続けるかたわら、レセプショニストなどの仕事もして家計を助けていたそうですが、モデルの仕事を失いわないためと極端なダイエットを続けた結果、当然の結果として健康を損ね、背中に痛みを感じるので病院に診察に行ってそのまま入院。結局、かわいそうに臓器死により亡くなったわけですが、体重はわずか40キロしかなかったそうです。 このモデル嬢のエピソードに続いて、今週もサンパウロ州奥地の町で、やはり21歳の女性が拒食症で死亡したと新聞に出ていました。彼女の場合は、痩せるための薬をかなり大量常用して健康を損ね、入院治療中に亡くなったもので、身長174センチに対し体重は55キロだったそうです。

    【 拒食症で亡くなったモデル嬢。右下の写真は19歳で体重42キロの時のもの】

          

拒食症といえば、かなり以前にカーペンターズのカレンが拒食症で亡くなったことを知っている方もいるかも知れませんが、近年の「やせた女性=美女」という歪んだ理想の女性観の蔓延で、ファッション界はもとより、ふつうの若い女性まで、いや、新聞記事によると、最近は9歳、10歳くらいの大事な成長期にある少女たちまでがダイエットなどをして痩せた体形になろうと努力しているというから、これはもう大きな社会的問題といっても過言ではないと思います。

本当に美しい女性とは、健康で溌剌とした女性ではないでしょうか?
社会で生き、つねに他の人たちとなんらかの形でコンタクトする私たちは、(相手に好印象を与えるために)ある程度容姿に気をつけなければいけませんが、容姿を重要視するあまり、整形手術で体のあっちこっちを切り開いてシリコンなどをやたらに埋め込んだり、過度なダイエットをして痩せすぎたり(おまけに健康を害する)、身分相応以上の衣装や装飾品などで着飾ったりしすぎるのは、あまりにも表面的すぎるというものです。本当の人間の美しさというものは、その内面からにじみ出る人格&精神だと思います。


体内汚染について考える [考えること]

                 
 
 今日も朝、30分ほど歩きました。
ちょっと早足で歩くから、散歩とは言えませんね。
やはり早足で歩くと、家に帰り着くころはうっすらと汗をかいています。

帰り道で、いつものように八百屋さんに寄りました。
今日は、パパイヤ2個とりんご10個ほど、それにイチゴを1パック買いました。
パパイヤは熟れたものですぐ食べれます。 これは食べるときにちょっとレモン汁をかけるとうまい(^-^)
りんごは国産のフジという品種で、ちょっと小さいけれどアルゼンチンのデリシャス種のように甘くないのがいいです。 イチゴはちょっと熟れすぎている感じ^_^;
でも、イチゴジュースを作るのには申し分ありません。 それに熟れすぎてるから値段も安い♪

                  

先日の、体内汚染の話の続きですが、体内汚染は私たちの日常の生活の中で起こっており、普段は気がつきませんが、体内に蓄積した汚染物質は必ず何かの形で健康に害をもたらすと言うことですね。もちろん、それが現れるまでにはかなりの年月がかかるでしょうし、本人が気がつかないレベルの汚染である可能性も強いと思います。 ちなみに、ジオグラフィック誌の体内汚染調査に協力したスェーデンのある化学者、Ake Bergman氏(ストックホルム大学の研究員)実験台となった人)は、調査中にヒラメと太刀魚を食べた後の検査では、ビスフェノール(Bisphenol)の体内含有率が倍に跳ね上がったそうです^_^; (ビスフェノールの健康への影響等については、http://www.bisphenol-a.gr.jp/index.htmlを参照してください)

それに、マニキュア、シャンアプ、香水、ローション、石鹸、ビニール製材料、プラスチック製玩具などに多用されているフタレート(phthalate)は、男性の生殖器官の発達に支障をもたらすと指摘されていますが、香水などの含まれている化学物質の中には、オゾンに触れると毒性物質に変化するものもあるとか...

こんな事を書いているLobyも、5、6年前ころから、化粧水とか台所やトイレのクリーニング用に使われる薬品の匂いとか埃に敏感になってしまい、それらを嗅ぐ(意識して嗅がなくても、鼻から息しますからね)と咳が出るようになりました。 こんなアレルギーの療法はかなり困難なのですよね。
香水とかローションなんて今時だれでも使っているし、外出すればお店のトイレなどはふんだんにクリーニング用品や脱臭剤+香料などを使ってますし、埃はどこにでもある^_^;
というわけで、対アレルギー療法とか薬とか何もしてないし飲んでもないのですけど、やはり、このアレルギーは、長年にわたってLobyの体が、これらのアレルゲンにさらされてきた結果だと思うのですね。
              
なお、ジオグラフィック誌には、近年、私たちの健康状態は極めて改善したものの、ある種の病気などは驚異的に増加していることがデータとして出ているそうです。たとえば1980年代から1990年代の終わりまでの期間に自閉症をもつ人の数は倍になり、1970年代から1990年代までにはある種の白血病は62パーセント増加。また先天性奇形で生まれる男の赤ちゃんの数は倍増。また、子供の脳腫瘍は40パーセントも増加しており、専門家の中には、これらの病気増加の原因は、食べ物や飲料水や呼吸をする大気に含まれている化学物質である、と指摘しているものもいるそうですが、それを実証する科学データはまだないそうです。
                
結論して言うと、以前は無害と考えられていた化学物質&材料が、研究調査の結果、健康に害を与えるものが多いということが分かったということで、これらは快適で便利な文化生活を送るために生み出されたものですが、今後は、何が本当に私たちの健康に良いのか悪いのかを調査&研究で厳しく突き止める必要があるとともに、市民一人一人が体内汚染物質についての知識をもち、汚染に対処することが不可欠であるとともに、やはり世論を盛りたて害をする製品や材料の使用&販売を中止する必要があると思いますね。


体内汚染の怖さ [考えること]

 今日も朝40分ほど散歩をしました。
散歩の帰りに八百屋さんに寄ってみると、きれいなカシューナッツがあったので買いました。あとで奥さんにカシューナッツ・ジュースを作ってもらいます(^∇^)

天然ジュースは健康に良いのは誰でも知っていることです。
Loby家では、かなり以前から清涼飲料水(コ○コーラとかペ○シなど)は極力買わないようにしています。最近は、スーパーでパック入りのジュースばかりです。
清涼飲料水って、身体に良くないし、なによりあのペットボトルはゴミ公害の張本人。海や川には空のペットボトルが何十万、何百万(世界中では、この数字より2、3桁多いと思います)と浮かんでいるのを知っていますか?

Lobyは数年前からナショナル・ジオグラフィック誌(ブラジル版)を購読していますが、同誌9月号にかなりショッキングな特集がありましたので、その内容をご紹介します。ちなみに、日本語版では、9月号にも10月号にもこの特集は記載されていません。

ジオグラフィック誌は、日常、私たちが使ったり、消費したりしている家具、台所用品、食料、あげくのはてはローションなどの化粧水(香水)などに、著しい健康被害や生殖能力に悪影響を与える物質があると警告しています。同誌は、それを証明するためにスェーデンのある化学者に実験台、つまりモルモットになってもらって、彼の体内に蓄積されている汚染物質の量を計測し、そのデーターを発表していますが、読んでいるうちに、この文明社会から逃げ出し、どこか人里離れた山奥か無人島に住みついて、まったくの自然の中で生活したいと思いたくなりました。

そもそも、同誌で健康被害物質として取り上げているPBDE(ポリ臭素化ジフェニルエーテル)は、「難燃剤としてプラスチック類や織物製品などの消費財に広く使われているもの」とありますから、つまり、PCやTV、家具、ソファー、絨毯、カーペット、ペット用マット、座布団や布団などにふんだんに使われているもので、これは動物実験で成長を害することが証明されているそうです^_^;

次に塩化ビニール(PCV)は、これも建材や電化製品や食品パッケージ(フィルム)、そして玩具の素材として広範に使われていて、動物実験では、雄の生殖器官の阻害をもたらすことが分かっており、人間にも同様な影響を与えると考えられているそうです。また、フライパンなどの表面コーティングに使用されているテフロン(フッ素樹脂)は発癌物質であり、その他にも農薬やポリ塩化ビフェニル(PCB)、ダイオキシン、重金属(カドミウム、鉛、水銀)などなど怖い物質がたくさんあり、この中にはかなり以前に使用が禁止された汚染物質もあります。(ということは、まだ使用&生産しているメーカーがあるということ?)

ダイオキシンやカドミウム、鉛、水銀の恐ろしさについては、日本のみなさんはよくご存知と思いますが、あまり知られてないのが、多環芳香族炭化水素(PAHs)と呼ばれる物質で、「PAHsは、ものが 燃える(不完全燃焼する)ときに発生する。例えば、タバコの煙、火を使って料理したり、石油・ガスの暖房をつける時に必ずと言ってよいほどPAHsが発生する。ものを燃やすことは、社会のあらゆる場所で毎日行われているので、PAHsは環境中(大気、水、土)に広く存在している。PAHsの中には、強い発がん性を示すものや、発がんを促進させるものなどが数多く存在している」とありmます。

このジオグラフィック誌の特集、日本語版が出たらぜひ読んでくださいね。
なお、この日記を書くにあたって、文献を参考させていただいたサイトを下記します。

【参考サイト】

           《環境総合研究所》
       http://eritokyo.jp/maxxam/pbde-dxn2005.html

       《ソフトビニール玩具と健康被害の情報サイト》
     http://caloricdiet.com/special/articles/softvinyl.html

       《ビスフェノールAのホームページ》
        http://www.bisphenol-a.gr.jp/

      《胎児における環境汚染影響の分子疫学的研究》
   http://www.kcn.ne.jp/~azuma/news/June1999/990603.html


精神科医神谷美恵子について [考えること]

  
  
  私のブログを訪問&コメントしてくださった方のブログを訪問して、精神科医神谷美恵子の名前を知りました。正直言って、神谷美恵子のことは全然知りませんでした。
ネットで“超”便利なのは、ほとんどの情報が居ながらにして入手できるということですね。
早速、“神谷美恵子”について調べましたら、ありました、ありました。

神谷美恵子は、19歳でハンセン病患者と衝撃的な出会いをなし、生涯をハンセン氏病患者のために尽くそうと誓うのですが、外交官であった父の猛反対にあいます。それでも挫けることなく、忍耐強く自分の決めた使命の道を歩み続け、精神科医となり、ようやく42歳にして念願のハンセン氏病患者のケアの仕事に就くことになります。以後、自らの病(子宮ガン)と戦いながら15年間にわたって尽くし、1979年10月22日に65年の生涯を終えました。

日本のハンセン氏病の問題については、少々雑誌等で読んだことがありましたが、昔は酷い差別をされていたのですね。まるで人間扱いされていなかった。昔と言っても徳川時代ではありません、近年までのことです。米国ではよく人種差別問題が話題になりましたが、日本でも差別問題は根が深いのですよね。

     (精神科医神谷美恵子に関する資料ページ。国際留学生協会のサイトにあります)
         http://www.ifsa.jp/kiji-sekai-kamiya.htm


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