パラチ旅行記 エメラルド・グリーンの海 [ブラジル見てある記]
パラチ旅行記 歴史の古い港町 [ブラジル見てある記]
ベレーンを見ずにブラジルを知っていると言うなかれ [ブラジル見てある記]
ちなみに成田空港からロスアンゼルスまでの飛行時間は約10時間程度ですが、これがブラジル行きになるとなんと20数時間と倍近くかかってしまいます。
ブラジルへのフライトは、ヨーロッパ経由を別とすればほとんどがロスアンゼルス経由のようで、東京からロスまで10時間、それからリオデジャネイロまで10数時間で合計20数時間となるわけですが、時間がかかり、距離が増大するにつれて航空運賃も比例的に増加するため、米国あたりへは「ちょっとアメリカまで」と気軽に旅行する日本人は多いけど、「ちょっとブラジルまで」と言ってこちらまで来る日本人は極端に少なく、そんなことを友人や家族に言ったら、
「えっ、あんなところに何をしに行くのォ?」とまず最初に聞かれ、
次に
「ワニやピラニアに気をつけてね...」
とまるで未開地に行くように気の毒がられるかもしれません
参考までに、ワニはパンタナール(ブラジル中央部の大湿地地帯)などでしか見られないし、魚のピラニアはアマゾンあたりの川で水浴しても普通の人間は噛みつかれることはないそうです
それよりも気をつけなければいけないのは、夜の歓楽街でみかけるピラニア(この場合は娼婦のこと)です。男性諸氏は油断や隙からお金をぼられたり財布を取られたりしないように。また、観光地によっては残念なことに未成年の少女がいるところもあるので、こんな未成年とコトをして警察に捕まったらブタ箱(刑務所)に入れられます へんな夜のアドベンチャーはつつしんだ方が身のためです(゜ー゜)(。_。)ウンウン
まあ、これは冗談半分忠告半分として、2016年にはリオデジャネイロでオリンピックがあるので、多くの日本人がオリンピック見物&観光に来ると予想をしています。ひょっとしたら、ブログで知り合ったフレンドの方などとも会える機会があるかも?
ワニ&ピラニアは大げさすぎるとして、ブラジル観光に来られる方は、そのほとんどがリオデジャネイロ市→イグアスーの滝→サンパウロ市の三ヶ所だけを観て帰る人が多いようです。
たしかにリオデジャネイロは世界三大美港の一つであるし、イグアスーの滝はかのルーズベルト大統領夫人が”ナイアガラよりも素晴らしい”と賞賛したように一見に値する素晴らしい世界最大の滝ですし、サンパウロは... (たいして観るところないようですけど、まあいいでしょう)東京並みの大都会だし、それなりにこの観光コースは見所をしっかり見れるのですけど、せっかく地球を半周、20数時間エコノミークラスのせまいシートにおしりを押し込んでブラジルまで来たのなら、あと3時間半ほどまたエコノミークラス・シートで我慢して、北の都「ベレーン」まで行かれることを私は大いにお勧めします。
ベレーン市 ヒルトン・ホテル前の大通りを下ると有名な観光スポットドッカスに
Lobyに言わせると、”ベレーンにを見ないでブラジルを知っていると言うなかれ”です。
エスタソン・ダス・ドッカス(Estação das Docas)
広場の花屋さん [ブラジル見てある記]
リオ市のマッシャード広場の花屋さん。
サンパウロ市ではあまり見ない(というか広場めぐりをしたことがないので)ようですけど、リオではマッシャード広場のように、花屋さんが2、3軒あるところがあります。
この花屋さん、朝から夜遅くまで開いていて、ちょっと花束とか鉢植えの観賞用植物などを買ってプレゼントするのに便利♪
ベレーンの町 その② [ブラジル見てある記]
今日は、ベレーンの町紹介パート②です。(^∇^)
ベレーンの町は、前回も書いたように、その昔、ゴム景気で栄えた町です。
ブラジルがポルトガルの植民地であった時代は、いわゆる北の要所と位置づけられていたようで、オランダとかフランスなどの侵略を阻止する目的で要塞も築かれていました。
(ベレーン要塞。眼下にベルオペーゾ市場が見える。Loby撮影)
ベレーン観光の目玉はベルオペーゾ市場とか要塞とかたくさんありますが、夜になったら是非行ってみたいのがドッカス(Docas)です。ここは、昔はベレーンの港の倉庫だったものを改造してモダンな観光&グルメポイントにしたもので、洒落たレストランやバー、みやげ物店などがあり、夕方ともなると涼を求める市民やツーリストが集まり、川岸にそっておかれたテーブルでおいしい地元ビールや郷土料理を味わい、話の花を咲かせます。ドッカスの内部には日本料理、イタリア料理、郷土料理などのレストランが5、6軒あり、熱帯フルーツを原料にしたアイスクリームを売る店もあり、若い人には大人気♪ また、生ビール店もあり、ガラス越しに生ビール製造工程が見れ、ここは当然ながらビール党のポイントとなっています。
(ベレーンの観光ポイント、ドッカス。夜、川風で涼みながら飲む地元ビールは最高です。Loby撮影)
ドッカスの中は川岸の涼風こそ味わえないもの、クーラーはよく効いていますし、それになによりもグーなのは、夜になると移動式プラットフォーム(小舞台?)上でミュージシャンが軽快なBGMを奏でるのを聞けることです。このプラットフォームは、昔、ドッカスの中にあった移動式クレーンをベースに作られたもので、プラットフォームは高さ10メートル程度に位置し、前長300メートルくらいのドッカス中を往復するので、ドッカスの中にいればどこにいても見れます♪
そして、ベレーンに行ったら絶対に忘れてはならないのは、水上バスにゆられて島々を訪問し、大自然にかこまれた美しい砂浜で海水浴ならぬ川水浴を楽しむもよし、川魚を肴に地元ビールを飲むもよし、または冷たいアサイー・ジュース(アサイーはブラジル原産ヤシ科の実)を飲むもよしです(^∇^)
(アサイー・ジュース)
(パラー川を行く水上バス。Loby撮影)
(サマウマ・ビーチ。Loby撮影)
(サマウマ・ビーチ。Loby撮影)
ヤミツキになるアヒル料理-パット・ノ・ツクピー [ブラジル見てある記]
ベレーンは街並みも素敵ですが、やはりなんといっても抜群にいいのが食べ物です。
ベレーンの郷土料理はたくさんありますが、私の大好物は、ツクピーというスープで煮たパッ
ト・ノ・ツクピー(PATO NO TUCUPÍ)というアヒル料理で、以前にもHPなどでご紹介したこ
とがあると思いますが、めちゃうまいです(^∇^) これはもうヤミツキになりますね(^^ゞ
なんでも、ツクピー(TUCUPÍ)はブラジルの先住民、インディオが生み出したものだそうで、
当然のことながらパット・ノ・ツクピーもインディオ料理ということになります(^∇^)
ツクピー・ソースはマンジオッカ芋からでんぷんを精製する過程で生じる黄色い汁ですが、こ
のマンジオッカ芋は、普通、ブラジル南部あたりで食するマンジオッカと違ってマンジオッカ
・ブラーボといわれる青酸系の猛毒をもっていますσ(^_^;)アセアセ...
これをインディオは、摩りおろして煮ることで毒を完全に抜くことができることを発見。その
とき出来る煮汁(ツクピー)は料理に使うと特有の味になることを見つけました。
やはり、先人の知恵ってすごいですね(゜ー゜)(。_。)ウンウン
パット・ノ・ツクピー(PATO NO TUCUPÍ)は、オリジナル(インディオ)は野生の鴨を焼いた
ものをツクピーで煮てこの料理を作ったらしいですが、現在はアヒルを使っています。
アヒルを一晩かけて油、塩、玉ねぎ、にんにくなどで下味をつけ、オーブンでたれをかけなが
らこんがり焼き上げ、適当な大きさに切り分けてジャンブーという、これもブラジル北部に自
生するキク科の植物と一緒にたっぷりのツクピー・スープでくつくつ煮込めば完成ですが、こ
のパット・ノ・ツクピーをたっぷりお皿にとり、これにライス(米)とファロッファ(マンジ
オッカ芋を摩りおろした粉をバター、にんにくなどと一緒に炒めたもの)と一緒に食べます。
そして、このパット・ノ・ツクピーに欠かせないのが、ピメンタ・デ・シェイロという、アマ
ゾン特有の唐辛子で、この唐辛子は淡い黄色をした小粒(丸い形)なのですが、その辛さとい
ったら赤唐辛子の数倍ではないかと思います(ああ、書いているだけで顔に汗が出てきました
^_^;)。これを好みの量入れて、汗をかきながら食べるのです。
アヒルと一緒に煮たジャンブーという野菜は、どういうわけか口に入れて噛むと口中が痺れて
くるのですねσ(^_^;)アセアセ... これにピメンタ・デ・シェイロの辛さとパット・ノ・ツ
クピー料理の美味さがミックスして、もう、極楽の境地を味わえます(^∇^)
ベレーンの町 [ブラジル見てある記]
(ベル・オ・ペーゾ市場の風景)
外は冷たい雨が降っています。
憂鬱ですね、こんな日は...
でも、こんな日は熱いコーヒーやお茶がおいしいものです(^∇^)
私は、旅行というか、まだ知らないところや町に行くのが好きなのですが、その割りにあまり旅行はしていません...(^^ゞ
今年のはじめに、日本政府の出先機関の仕事でサンパウロ州の奥地の町や、南マットグローソ州の町を視察旅行したのはたいへん良い刺激になりました(^∇^)
この時期は、3ヶ月でかれこれ40数ヵ所の町を巡って回りました。
以前は、仕事の関係で年に5、6回、パラー州(ブラジル北部。アマゾン地域)に出張しました。
パラー州の玄関はベレーン市であり、ここには数年前に近代的な国際空港が完成したばかりです。
ベレーンの町の歴史もかなり古く、この町その昔、ゴム景気で栄えた町で立派なシアター(劇場)やコロニアル風のきれいな町並みをいまだに残しています。
ベレーンは、私のお気に入りの町のひとつで、私の好みの順位から言えば、リオ・デ・ジャネイロやサンパウロよりの上位を占めます^_^;
リオには約6年住みましたけど、観光用絵葉書で見るリオはきれいだけど、実際に自分の足で歩いてみると、あまりきれいでもないσ(^_^;)アセアセ...
イパネマやコパカバーナなどの海岸ゾーンは、それはきれいですけど、ダウンタウン(中心街)などはかなり汚れているし、ちょっと都心から離れると今にも崩れ落ちそうな家がかなりある...
なんでも、古い家は○X○X保存建築物とかなにかに指定されtれいるため、改修するだけのお金をもてない持ち主は、壊すに壊されず、保存状態が悪いため貸借もできない、といった状態で、なすがままに任せている、といった感じです(^^ゞ
それにリオはスラム(ファベーラ)がどんどん拡大してきており、美観もどんどん損なわれつつある。
リオの良さを挙げるとすれば、ビーチの美しさと青空の美しさ。
それと気候ですね。年中を通じて気温は高いし、快晴の日が多い。
街の清潔さ、という点ではサンパウロ市の方が上ですね。
ただし、サンパウロにはリオのような美しいビーチはないし、澄み切った青空もない(スモッグあり)、というデメリットがあります。
その点、ベレーンはリオのように汚れてないし、海はないものそれに代わる河がある。
街並みもきれいだし、ベレーンっ子はシンパチコ(人なつこい) (^∇^)
気候も熱帯でありながら、川風があるからでしょうか、意外と涼しい(^-^)
それに地元料理が、またおししいものがそろっているヾ(@^(∞)^@)ノ
ベレーンで有名なのが、ベル・オ・ペーゾという、パラー河のそばにある市場です。
ベル・オ・ペーゾとは、“量を計る”という意味で、昔から色々な物々交換がされてきたところから付けられた名前のようです。おそらく、昔は生ゴムなどが出荷されたのではないでしょうか。
先日、ここで紹介したカニ料理もベレーンのものです。
(地元料理。「あごが落ちるほどおいしい!」Loby撮影)
(ベレーン市街。Loby撮影)
カテテ宮 [ブラジル見てある記]
その昔、リオ・デ・ジャネイロ市がブラジルの首都(1950年頃?)であったころ、当然のことながら、大統領官邸もリオ市にありました。
その元大統領官邸は、現在、リパブリック(共和国)博物館として一般公開されていますが、その広い庭園はよく手入れされていて美しく、その昔、官邸で晩餐会や舞踏会などが開催された時、着飾った紳士淑女たちが暫しの息抜き(?)に散歩したことであろうと想像します。
写真は夕闇せまるカテテ宮の庭園(Loby撮影)