訪日旅行⑮ 京都観光・仁和寺編 [旅行]
前回の『京都観光・龍安寺編』でもふれた「きぬかけの路」。
下のマップを見れば一目瞭然ですが、金閣寺、龍安寺、仁和寺と京都北部で有名な古刹が3つ続いています。
金閣寺、龍安寺を見れば、仁和寺に行くのは当然の見学順序でしょう。
というわけで、今回は仁和寺です。
仁和寺の入り口 仁王門(二王門) Fujifilm X-A5
きぬかけの路マップ (サイトきぬかけの路よりお借りしました)
こんな地図見たら、「きぬかけの路ってずいぶん昔からあるんだな~ぁっ」て思いませんか仁王門(二王門)の両脇には金剛力士像があります。二体あることからこの名があり、寛永~正保年間に建造されたというから、かなり古いものです。まあ、仁和寺自体、とても歴史のある古刹なのですが。
両脇に金剛力士像が二体あることから「二王門」と呼ばれる
仁和寺境内図
しばらく歩くと見えてきたのは…
御殿の大玄関と呼ばれる建物のようです
仁和寺の歴史
仁和寺は真言宗御室派総本山であり、皇室とゆかりの深い寺だそうです(門跡寺院)。
出家後の宇多法皇(867年~931年)が住したことから、「御室御所」(おむろごしょ)と称された。
仁和寺は平安時代初期、光孝天皇の勅願で仁和2年(886年)に建設が始まった。光孝天皇崩御後、宇多天皇によって仁和4年(888年)に完成。年号をとって仁和寺と号された。宇多天皇は出家後、仁和寺に「御室」(おむろ)と呼ばれる僧坊を建てて住んだ。その後も代々、天皇の子孫が別当を務めてきた
仁和寺は常に皇族や貴族の保護を受け続け、明治時代に至るまで、覚法法親王など皇子や皇族が歴代の門跡(住職)を務めて来た。明治維新以降は、仁和寺の門跡に皇族が就かなくなったこともあり、「旧御室御所」と称されるようになった。 (Wikipediaより)
仁和寺の御殿とは、「旧御室御所御殿」の略称です。
上述のように、代々皇族出身の方が住職を務めてきたためそう呼ばれているようです。
旧御室御所御殿のマップ
仁和寺と皇室の関係の深さに関する興味深いエピソードもあります。
第二次世界大戦終盤、日本の敗戦が濃厚となったため、昭和20年(1945年)1月20日以降、数度にわたり、近衛文麿が仁和寺を訪れ、昭和天皇が仁和寺で出家する計画について仁和寺側と話し合い、天皇の出家後の居所などまで検討されたそうです。幸いと言うか、連合軍(特に米国)が天皇制の廃止という極端な要求を突きつけなかったため、昭和天皇は出家するまでに至らなかったようですが。 このエピソードを見るだけでも結びつきの深さが理解できますね。
御殿入口を入ってすぐのところにある間。金屏風の前にあるのは御室流華道」の生花
仁和寺の魅力の一つは、やはり「旧御室御所」と呼ばれる建物群でしょう。
二条城などもそうなのですが、建物をつなぐ廊下を渡って歩くのはとても気持ちがいいものがあります。
これが西洋の寺院などであれば当然石造りの冷たく味気ない(?)廊下なのでしょうけど、木造の廊下や建物はやはり人間にやさしい感じでいいものです。
すっと廊下を渡っていきます
白書院あたりから南庭が見えます
奥に見えるのは勅使門です
勅使門
渡り廊下が此処彼処に続いていて趣があります
宸殿
庭
黒書院あたりの廊下から北庭を見ます
霊明殿かと思いますが、階段を数段上がります
高い廊下から見える庭
この庭も(たぶん)歩いて見て回ることはできないみたいです
ちょっと離れたところに五重塔が見えます
仁和寺は、今回紹介した「旧御室御所御殿の」他にも、「中門」「金堂」「経蔵」「霊宝館」「五重塔」「観音堂」「遼廓亭」、それに桜の時期に必見の「名勝御室桜」の庭などがあるのですが、残念ながら、前もっての勉強不足でこれらの場所は見逃してしまいました。ちなみに、同寺には国宝級や重要文化財の建物、彫刻や絵画がたくさんあります。(参考サイト)
今回の京都観光では、観光スケジュールを立てるにあたって、見学を希望していた有名古刹の「所要見学時間」を京都観光紹介サイトなどで見て見学時間を前もって決めたのですけど、正直な話、これらのサイトでいう「見学所要時間」って"混雑がなく”、”足早にざっと見る”のにかかる時間だと痛感しました。
鹿苑寺(金閣寺)こそ、実際の見学の目玉は「金閣」だけしかなく、混雑さえなければ、1時間弱で見ることはできるものの、前回の龍安寺とか今回の仁和寺などは、これらのサイトで言っている「1時間弱」では、よく見て回ることができません。
駆け足観光ならいざしらず、少しでもその古刹のことをよく知ろう(見学)と思うなら、宿泊費の安い京都市以外の近郊の町などのホテルや民泊に泊まって、欲張らずに一日に2つか3つずつだけ見て回った方がベストかも知れません。
それと、マイカーで行く方は別ですが、公共交通機関で行くことを考えている方には、観光バスの方が時間的に効率がいいのではないかと思います。京都市内には地下鉄・市バスなどがありますが、東京都などと違って頻繁に観光名所の前を通りません。待ち時間だけでもかなりの時間を使いますから。これはLobyの経験です。
今日もご訪問有難うございます♪
じっくり時間を掛けたいところですが、個人旅行で限られた時間の中では仕方ないですね。
by こんちゃん (2019-02-20 04:17)
京都は、最近では修学旅行でも使っていますが、
3〜4人でしたら観光タクシーが効率的かもしれないです。
行きたいところへ行ってくれますし、ガイドもしてくれます。
by kuwachan (2019-02-20 08:46)
時代劇で見たことあるような渡り廊下、実際使われているかもしれませんね。
by tsun (2019-02-20 11:52)
ユックリ回ろうとすると、2~3時間は欲しいですね。
でも観光となると、沢山見たいですから、やむ得ないかも。
by 横 濱男 (2019-02-20 19:32)
>こんちゃんさん、そうですね。
でも、まあこちらの念入りな前調査が杜撰だったという理由も
あるのですが、やはり、観光紹介サイトで「見学所要時間」を
入れるなら、キチンとした時間を入れてほしいですね。
>kuwachanさん、たしかに京都は修学旅行も多いですね。
それに加えて外国人観光客の数…
金閣寺などはごった返していましたもの^^;
おっしゃる通り、観光タクシーがベストだと思います♪
>tsunさん、使われている可能性ありますね。
とにかく、とても趣がある元御所でした^^b
>横 濱男さん、おっしゃる通りです。
まあ、二泊三日の駆け足観光だったので、おざなりな見学にしか
ならなかったのは当然かも…^^;
by Loby (2019-02-20 20:19)
拙ブログへのコメントありがとうございます。
昨年8月に「きぬかけの路」を散策しましたが、
参拝したのは「竜安寺」だけでした。
「金閣寺」には4回も参拝しましたが「仁和寺」には
行った事が無いので次に京都に行ったら参拝したいです。
by johncomeback (2019-02-20 20:55)
ご訪問、ありがとうございました。
京都も外国の観光客が増えましたね。
by Baldhead1010 (2019-02-21 05:18)
確かに、アクセスの悪い寺社が多い様に感じます。
以前、6人で観光ジャンボタクシーでいろいろ回ったことがありますが、公共機関で行くとなると、その半分ほどしか行く事が出来なかったと思います。
by ヨッシーパパ (2019-02-21 19:08)
>johncomebackさんは「きぬかけの路」を何回も歩かれたのですね。
仁和寺は見応えがあるお寺です。お勧めします^^
ゆっくり時間をかけて見られたらいいですよ。
>Baldhea1010さん、こちらこそご訪問ありがとうござます。
本当に増えました。東京とか大阪もそうですけど。
>ヨッシーパパさんも同じような経験があるのですね。
観光バスとか2~4ヶ所しか回らないので少ないと思いますけど、
自分で行っても最高4ヶ所(駆け足で)くらいしか見れません。
by Loby (2019-02-21 23:34)
仁和寺、一発変換出ません、おバカなワープロソフト(笑)!
本当にいいところですね、行ったことないです、いつか、行きます!!
by トモミ (2019-02-22 14:04)
>トモミさん、えっ?「にんなじ」(正しい呼び方)、「にわじ」(間違い)の
両方でも出ますよ?いつの時代のワープロですかぁ???(冗談です)
とてもいいところですよ。龍安寺も良かったけど、仁和寺はイチオシの
プライスです♪
by Loby (2019-02-22 20:41)