女性の社会進出 [考えること]
“女性の社会進出”
という言葉が日本で使われ始めたのは、たぶん戦後のことでしょう。
それまで、日本は典型的な男尊女卑の国。
「幼にしては父兄に従い,嫁しては夫に従い,夫死しては (老いては) 子に従う」なんていう
古代から中国で女性に押し付けられていた定めのようなものに日本の女性は縛られていました。
男女平等は1947年(昭和22年)に制定された日本国憲法で初めて宣言されました(第24条)。つまり、男女同権がもたらされたのは、マッカーサーさん(米国)のおかげと言えます。
もし、あの戦争に勝っていたらいまだに男尊女卑が続いていたかも知れないので、その意味からは”負けてよかった“とも言えます。 (もともと、勝算のない戦争だったわけですが…)
さて、なぜ冒頭からこんな話をし始めたたかというと…
そう、この人↓の言動に最近注目しているからです。
まあ、正直な話、ブラジルに住んでいるLobyにはぜんぜん関係のない東京のことなんですけど
この方が立候補したときに、直感的に「あ、この人いいんじゃない」
と思いました。
(別にLobyの好みのタイプの女性ではないのですけど…)
立候補発表のあと、自民党の都議会は彼女を除籍するとか何とかゴネていましたが、なんとか両者も折り合いをつけたようです。
都知事として就任してから、自分の報酬を半分に削減する考えを発表、東京オリンピックの経費削減方針、豊洲新市場の問題(移転延期、盛り土問題など)に対する厳しい姿勢(徹底調査)など、都民も”納得のいける行政を始めたと言えるのではないでしょうか?
まあ、東京の場合、今までロクな(男性の)都知事がいませんでしたしね…
前任の舛添要一氏とか、猪瀬直樹氏とか、公私混合、政治資金問題など、まったく不甲斐ない、だらしない、無責任な都知事ばかりでしたからね。
民進党も女性の蓮舫氏が新代表に選出されました。
党首というか、女性の党代表は、古くは土井たか子氏(社会党)とか、中山 恭子氏(日本のこころ党)、福島 瑞穂氏(前・社会民主党副党首)などがいますが、いずれの方も総理大臣にはなっていません。
(政権の座にある自民党では女性の党首=首相が生まれるのは難しいだろうし…)
このあたりが外国とはかなり違うところですね。日本と似た議会制をもつ英国などは過去にサッチャー、現在はテリーザ・メイが首相を務めているし、カナダ、ドイツもそうですし、罷免されましたけどブラジルの大統領も女性でした。
政治には、もっともっと女性が進出しなければなりませんね。
女性の立場から、常に女性を差別しようとする社会や体制を変革する必要があります。
そうすれば、もっと社会もより良くなることでしょう。
日本で男女平等、男女同権などと声高らかに叫び始められて何十年(半世紀以上?)たったことか。
その割には、女性の社会進出も、企業などでの女性の地位向上などは目立ってよくなっていません。
女性の新入社員の最初の仕事は“お茶出し”が普通みたいになっちゃっているし…
たとえば、日本企業における女性の取締役比率は、わずか1.4パーセント。
トップランクのノルウェーが40パーセントなのは例外的に多いとしても、
米国 15.2パーセント
英国 11.5パーセント
ドイツ 7.8パーセント
スペイン6.6パーセント
ギリシア 6パーセント
などと比較しても低すぎます。(参考サイト)
たとえばブラジルの場合、20年ほど前にLobyが仕事でちょくちょく訪問していた、世界でもトップクラスと言われるある大企業の場合、その子会社の幹部クラスはほとんどが30代の女性でした。その子会社の社長自身も40代くらいで若かったんですけど、その社長が現在は親会社の取締役社長になっていますから、あの当時の幹部クラスの女性たちもそれぞれ重要な職(取締役)とかに就いていると思います。
あの当時、その社長の右腕の一人だった女性(課長級?)は、結婚していて二人の子持ちだったんですけど、三人目を妊娠・出産。半年の産休をとったあと、またもとの職に復帰し、部門の指揮をとっていました。
これが、”元・国営”という、少々古い歴史(伝統?)を重んじる企業のことなのですから、あとは推してや知るべしです。
とは言っても、”すべてが花”というわけでもなく、その会社では徹底的な白人優先主義が暗黙のうちにとられているらしく、その子会社では黒人社員は一人だけ、日系ブラジル人社員も一人しか見ませんでした。
あとはすべてポルトガル系かドイツ系みたいな白人ばかり…
最近、問題となっている”少子化”の問題にしても、日本の社会・企業は女性が結婚して、子どもを育てながら働ける状況にはありません。人手不足、人手不足と言われていますが、女性の多くは結婚後も仕事を続けたいと願っているにも関わらず。
そもそも、日本はGNP世界3位の“金持ち国”と言われているにも関わらず、待機児童がこれほど多いのは解せません。
保育園などを建設しようにも、建設予定地の地域の住民が、”子どもの声がうるさい”などと反対するなど、外国から見れば、”あなたたち何を言っているの?”“子どもが大声をあげて遊ぶのは元気な証拠、ふつうでしょ?”と眉をひそめかねません。まったく、最近の日本人って本当にエゴイストですね。自分のこと、今のことしか考えない日本人が多すぎる。
ちなみに、あるサイトが行った調査では、“結婚・出産後も仕事を続けたい女性は84.6%、仕事を続けて欲しい男性は82.4%”という結果がでています。(「女性が輝く日本」に関する意識調査結果!)
また、「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート」の調査では、女性の社会進出度の評価における2015年度の日本の総合ランキングは、145カ国中なんと101位。先進国の中で非常に低い水準であり、昔と比べてもあまり改善されていません。
この調査では、4つの分野の男女格差を測定しています。それぞれの内訳をご紹介します。
1.経済活動の参加と機会:給与、参加レベル、および専門職での雇用/106位
2.教育:初等教育や高等・専門教育への就学/84位
3.健康と生存:寿命と男女比/ 42位
4.政治への関与:意思決定機関への参画/ 104位
政治家、企業、それに社会。
この三つが協力に連携して女性の地位向上、差別廃止、子育ての環境整備に取り組まないと、日本の前途は真っ暗です。
という言葉が日本で使われ始めたのは、たぶん戦後のことでしょう。
それまで、日本は典型的な男尊女卑の国。
「幼にしては父兄に従い,嫁しては夫に従い,夫死しては (老いては) 子に従う」なんていう
古代から中国で女性に押し付けられていた定めのようなものに日本の女性は縛られていました。
男女平等は1947年(昭和22年)に制定された日本国憲法で初めて宣言されました(第24条)。つまり、男女同権がもたらされたのは、マッカーサーさん(米国)のおかげと言えます。
もし、あの戦争に勝っていたらいまだに男尊女卑が続いていたかも知れないので、その意味からは”負けてよかった“とも言えます。 (もともと、勝算のない戦争だったわけですが…)
さて、なぜ冒頭からこんな話をし始めたたかというと…
そう、この人↓の言動に最近注目しているからです。
まあ、正直な話、ブラジルに住んでいるLobyにはぜんぜん関係のない東京のことなんですけど
この方が立候補したときに、直感的に「あ、この人いいんじゃない」
と思いました。
(別にLobyの好みのタイプの女性ではないのですけど…)
立候補発表のあと、自民党の都議会は彼女を除籍するとか何とかゴネていましたが、なんとか両者も折り合いをつけたようです。
都知事として就任してから、自分の報酬を半分に削減する考えを発表、東京オリンピックの経費削減方針、豊洲新市場の問題(移転延期、盛り土問題など)に対する厳しい姿勢(徹底調査)など、都民も”納得のいける行政を始めたと言えるのではないでしょうか?
まあ、東京の場合、今までロクな(男性の)都知事がいませんでしたしね…
前任の舛添要一氏とか、猪瀬直樹氏とか、公私混合、政治資金問題など、まったく不甲斐ない、だらしない、無責任な都知事ばかりでしたからね。
民進党も女性の蓮舫氏が新代表に選出されました。
党首というか、女性の党代表は、古くは土井たか子氏(社会党)とか、中山 恭子氏(日本のこころ党)、福島 瑞穂氏(前・社会民主党副党首)などがいますが、いずれの方も総理大臣にはなっていません。
(政権の座にある自民党では女性の党首=首相が生まれるのは難しいだろうし…)
このあたりが外国とはかなり違うところですね。日本と似た議会制をもつ英国などは過去にサッチャー、現在はテリーザ・メイが首相を務めているし、カナダ、ドイツもそうですし、罷免されましたけどブラジルの大統領も女性でした。
政治には、もっともっと女性が進出しなければなりませんね。
女性の立場から、常に女性を差別しようとする社会や体制を変革する必要があります。
そうすれば、もっと社会もより良くなることでしょう。
日本で男女平等、男女同権などと声高らかに叫び始められて何十年(半世紀以上?)たったことか。
その割には、女性の社会進出も、企業などでの女性の地位向上などは目立ってよくなっていません。
女性の新入社員の最初の仕事は“お茶出し”が普通みたいになっちゃっているし…
たとえば、日本企業における女性の取締役比率は、わずか1.4パーセント。
トップランクのノルウェーが40パーセントなのは例外的に多いとしても、
米国 15.2パーセント
英国 11.5パーセント
ドイツ 7.8パーセント
スペイン6.6パーセント
ギリシア 6パーセント
などと比較しても低すぎます。(参考サイト)
たとえばブラジルの場合、20年ほど前にLobyが仕事でちょくちょく訪問していた、世界でもトップクラスと言われるある大企業の場合、その子会社の幹部クラスはほとんどが30代の女性でした。その子会社の社長自身も40代くらいで若かったんですけど、その社長が現在は親会社の取締役社長になっていますから、あの当時の幹部クラスの女性たちもそれぞれ重要な職(取締役)とかに就いていると思います。
あの当時、その社長の右腕の一人だった女性(課長級?)は、結婚していて二人の子持ちだったんですけど、三人目を妊娠・出産。半年の産休をとったあと、またもとの職に復帰し、部門の指揮をとっていました。
これが、”元・国営”という、少々古い歴史(伝統?)を重んじる企業のことなのですから、あとは推してや知るべしです。
とは言っても、”すべてが花”というわけでもなく、その会社では徹底的な白人優先主義が暗黙のうちにとられているらしく、その子会社では黒人社員は一人だけ、日系ブラジル人社員も一人しか見ませんでした。
あとはすべてポルトガル系かドイツ系みたいな白人ばかり…
最近、問題となっている”少子化”の問題にしても、日本の社会・企業は女性が結婚して、子どもを育てながら働ける状況にはありません。人手不足、人手不足と言われていますが、女性の多くは結婚後も仕事を続けたいと願っているにも関わらず。
そもそも、日本はGNP世界3位の“金持ち国”と言われているにも関わらず、待機児童がこれほど多いのは解せません。
保育園などを建設しようにも、建設予定地の地域の住民が、”子どもの声がうるさい”などと反対するなど、外国から見れば、”あなたたち何を言っているの?”“子どもが大声をあげて遊ぶのは元気な証拠、ふつうでしょ?”と眉をひそめかねません。まったく、最近の日本人って本当にエゴイストですね。自分のこと、今のことしか考えない日本人が多すぎる。
ちなみに、あるサイトが行った調査では、“結婚・出産後も仕事を続けたい女性は84.6%、仕事を続けて欲しい男性は82.4%”という結果がでています。(「女性が輝く日本」に関する意識調査結果!)
また、「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート」の調査では、女性の社会進出度の評価における2015年度の日本の総合ランキングは、145カ国中なんと101位。先進国の中で非常に低い水準であり、昔と比べてもあまり改善されていません。
この調査では、4つの分野の男女格差を測定しています。それぞれの内訳をご紹介します。
1.経済活動の参加と機会:給与、参加レベル、および専門職での雇用/106位
2.教育:初等教育や高等・専門教育への就学/84位
3.健康と生存:寿命と男女比/ 42位
4.政治への関与:意思決定機関への参画/ 104位
政治家、企業、それに社会。
この三つが協力に連携して女性の地位向上、差別廃止、子育ての環境整備に取り組まないと、日本の前途は真っ暗です。
私は九州出身、まだまだ男尊女卑でしたよ。 (^_-) -----⭐︎
by himanaoyaji (2016-09-26 05:02)
この際、小池さんには徹底的にやって頂きたいと思います。
豊洲の件だけでなく、東京オリンピックも調べたら、
あちこちボロがでそうな気配ですよね。
by kuwachan (2016-09-26 12:20)
NHKの朝の連ドラ「とと姉ちゃん」の中では、女性の社会進出は戦前の「平塚 らいてう」かな?と思いました。
by ヨッシーパパ (2016-09-26 19:18)
女性の社会進出は、日本では時間がかかりますね。
少しずつ女性が出てきて成果を出していけば、変わってくるでしょう。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2016-09-26 21:39)
連日 小池都知事のニュースを報道していますね。都政が一枚岩に
なるように期待していますけどね。僕も日本人のエゴイストに憤慨
しております。大和魂はいずこ・・・(´へ`;)ハァ
by SIBA-dog (2016-10-01 12:13)
小池百合子さんは、経歴的には感心しない部分もアルのですが、一連の騒ぎを見る限り、東京都にとってはいい選択だったのだと真剣に思うようになりました。今後を見守りたいと思います。それにしても日本の「議員と名のつく人達」の情けなさといったら!!
by トモミ (2016-10-01 15:03)
>himanaoyajiさん、そうでしょうね。
男女平等って、憲法では謳われていても、実際には差別が根強く残っていますからね。
>kuwachanさん、私も同感です。
大薙刀を奮って都政の改革をやってほしいです。
東京オリンピックも、大事な都民の税金を使うのだから、
みんなが納得できる使い方をしてほしいものですね。
>ヨッシーパパさん、朝ドラなどで取り上げられる女性の社会進出は、
特例的なものという感じがしますね。
時代を先取りした女性もいたでしょうけど、社会全般的に認められる
には程遠かったと思います。
>なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん、職種によっては男女とも同じように
出来る仕事もあります。
また、男性に向いている、女性に向いている、という仕事もありますし。
どちらにせよ、女性の進出が増えれば増えるほど社会にとって、
国にとってプラスになることは間違いありません。
>SIBA-dogさん、東京都(だけではありませんが…)の場合、
今までの習慣的な役所仕事とも言えるものを変える、というのは
並大抵ではないでしょうけど、小池都知事にはがんばってもらいたいですね。
>トモミさん、彼女の経歴については詳しくは知らないのですが、
”女性の目、女性の感性”等を駆使して都政改革を進めて欲しいですね。
議員が情けないのは日本だけではありませんよ。
こちらも”金儲け”しか考えてない議員がワンサといます。
まあ、中にはマジメな議員もいますけど…
by Loby (2016-10-02 23:32)