初恋のきた道 [映画&DVD]
今日は最近見た中国映画の紹介です。
いや、ただしくは中国女優章子怡(チャンツーイー)出演映画の紹介です
初恋のきた道 (2000年)
原作は鮑十(パオ・シー)の同名小説を『紅いコーリャン』『菊豆(チャイトウ)』などの中国の農村部を主に舞台にした映画で知られるチャン・イーモウ(張芸謀)監督が映画化したもので、章子怡(チャン・ツィイー)の映画デビュー作です。
チャンツーイーの映画デビューが20歳とは、少々遅い感じがしないでもありませんが、この作品のヒットで彼女は一躍世界の映画ファン(および映画製作者)の注目を浴びることになったのですから、幸運の持ち主としかいいようがありませんね。早くデビューしても人気が出るのが遅かったり、一生陽の目を見ないまま終わる役者さんも多くいるのですから。
とにかく、観ていて心がじ~んとする純愛映画です。
チャン・ツィイーが見事に、いじらしい恋心、ひたむきな愛情を表現しきっています。
第50回ベルリン国際映画祭において、銀熊賞審査員グランプリ部門受賞を受賞したのも当然と言えます。
ざっとあらすじ
都会でビジネスマンとして働いているルオ・ユーシェン(スン・ホンレイ)が、父の急死の知らせを受けて数年ぶりに故郷の村へ帰ってくる。母(チャオ・ユエリン)は、古いしきたり通りに葬式をあげたいと願っていた。
父の遺体は町の病院にあり、村長とユーシェンは葬式の打ち合わせをするが、母は旧い慣わしにより、仏となった亡骸を家路まで棺を担いで運ぶことを強く願っている。しかし、村には棺を担ぐ人手もお金もなかった。そこで村長はユーシェンにトラクターで棺を半日かけて運ぶように母を説得して欲しいと説く。
だが母は強い意志で頑なに、夫の遺体を担いで運ぶため、壊れた機織り機を修理して棺にかける布を夜を徹して織り始める。ユーシェンが布は買うから休むように、と説得しても言うことを聞こうとしない母だった。
ユーシェンは部屋に飾られた父母の新婚当時の写真を見ながら、昔聞いた彼らのなれそめを思い出していた。時代は文化大革命前夜の1958年、町から教師として赴任してきた20歳の青年ルオ・チャンユー(チョン・ハオ)と、彼に恋い焦がれる18歳の娘チャオ・ディ(チャン・ツィイー)。
ディはなんとか自分の想いを彼に伝えようとし、やがて二人の間には恋心が通じ合う。そんなある日、チャンユーは町へ呼び戻されることになり、村の学校から姿を消してしまう。文化革命の嵐は、若い二人の人生にも大きな暗雲をもたらしつつあったのだ。ディに出来ることは、年末には村に帰ってくるというチャンユーの言葉を信じて、彼が帰ってくるのをひたすらに待つことだけだった。やがて年末になり、チャンユーが帰ってくると約束した日になった。雪の降りしきる冬の道でチャンユーが気に入っていた赤い服を着てひたすら待つディ。村と町をつなぐこの一本道は、二人にとって大切な愛の道だったのだ。はたして、チャンユーはこの道をたどってディの元へもどって来るのか…
『初恋のきた道』は、さりげなく文化革命という背景を見せながら、自由恋愛という、今ではごく普通の交際さえ奇異の目で見られた時代に、身分差という障害さえものともせず、勇気をもって純粋な愛をつらぬいた一人の乙女の物語である。
ラバーズ
チャン・ツィイーといえば、『LOVERS』(原題:十面埋伏、2004年)での彼女の舞がたいへん美しく印象的でしたね。
もっとも、この華麗なエコーダンス、肝心の部分はプロのダンサーが舞ったそうですけど…
でも、この作品、なぜ日本語名はLOVERSなんだろう? 英語名は House of Flying Daggers なのに?
LOVERSの名前でいくらサーチしても見つからないはずです。
おどろいたことに、この作品はYoutubeで全編見れます(こちら)。
ざっとあらすじ
唐王朝衰退期の中国。捕吏の金(金城武)と劉(アンディ・ラウ)は“飛刀門”という反乱軍を一網打尽にするため、その初代指導者の実の娘らしき盲目の芸妓、小妹(チャン・ツィイー)をだまし、軍のアジトに案内させようとする。
http://www.youtube.com/watch?v=f-YWJz4K5o0
とにかく、視覚的にたいへん楽しめる作品です。
ご覧になってない方は、ぜひレンタルででも見られることをお勧めします。
グランド・マスター
グランド・マスターは2003年作の中国映画。
チャンツーイーの共演者は『レッドクリフ』、『HERO』、『ラスト、コーション』などなどで、有名なトニー・レオン。
いつもしぶい役をやって見事にこなす中国の俳優です。
トニー・レオンが演ずるのは、武術家の葉問((1893~1972)で、詠春拳の達人として知られるこの武術家を描いた伝記&アクション映画です。
『ブエノスアイレス』『マイ・ブルーベリー・ナイツ』などの鬼才ウォン・カーウァイが、おそよ6年ぶりの監督作として放つ美しくも切ないアクション・ドラマ。中国拳法の中でも有名な詠春拳の達人にして、ブルース・リーの師匠としても知られる実在の武術家イップ・マンが織り成す激闘の数々を活写する。(シネマトゥデイより引用)
ざっとあらすじ
20世紀初めの中国。北の八掛拳の宗師・宝森は、流派統一を任せられる継承者として、弟子の馬三と南の詠春拳の宗師・葉問(トニー・レオン)のどちらから選ぼうとする。六十四手の達人にしての宝森の娘でもある宮若梅(チャン・ツィイー)も候補者として手を挙げる中、馬三が宝森の命を奪うという謀反を企てる。それを機に、宝森の敵(かたき)を討つ復讐(ふくしゅう)と後継者の座を奪い合うすさまじい戦いの火ぶたが切って落とされる。グランド・マスター公式サイト
女性拳法家役のチャンツーイーは凄みのある演技を見せてくれます
武術指導はユエン・ウーピン。
といってもピンと来ませんが、『マトリクス』、『SPIRIT』、『ドラゴン・キングダム』や『キル・ビル』のアクションを指導した武術のプロだと言えば、これらの作品を見たことのある人ならそのアクションシーンの素晴らしさをご存知だと思います。
ちなみに、映画.comには、美貌の男女が繰り出す美技と痛いほどのロマンティシズムと題して、
“100年経ってもわたしは美しい――「グランド・マスター」に出てくるチャン・ツィイーの顔は、無言のうちにそう語っていたような気がする。チャンはひるまない。チャンは無疵の磁器だ。身も心も難攻不落だ。こんな表情のできる俳優は、日本にはいない。欧米にもまずいない。美貌や性的魅力に自信があるだけではこんな表情はできない…”と評していますが、この言葉がすべてを表していると思います。それにしても、チャンツーイーって、幅の広い女優さんですね。
最近、なにかと噂の絶えないチャンツーイーですが、セレブにゴシップは付きもの(有名税?)。
でも、セレブだって人間ですから、喜怒哀楽の感情ももっていれば、恋もするし、失恋もする。
中国などでは、チャンツーイーのゴシップ記事を見た人が、「中国人の恥さらし」と怒ったそうですけど、俳優も女優も聖人君子ではないのですよね。
この点は日本でもあまり変わらないようで、“売らんかな”の低級週刊誌やゴシップサイトなどに掻き立てられたセレブは“迷惑”極まりないと思います。もっとそっとしてあげ、その人の芸や仕事で評価すべきだと思うのですが。
こんばんは。
この映画は見たことがないです。
あっ、金城武も出演しているのですね^ ^
by kuwachan (2014-01-17 17:52)
グランド・マスター は、見たい映画です。
大体、格闘技を見ますね。。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2014-01-17 21:26)
Robyさん、ご無沙汰しています(^^;)
映画お好きなんですね。
そういえば綾瀬はるかさんか、大竹しのぶさんにも似てるような(^^)
by momiji (2014-01-17 23:04)
おはようございます。
日本の反対側のLodyさんの記事はいつも楽しく読ませてもらってます^^。
最近映画館にはご無沙汰なのでそろそろ行きたくなってきました^^。
by 海を渡る (2014-01-19 09:49)
チャン・ツィイー いいですよね大好きです。
by ja1nuh (2014-01-19 10:17)
チャンツーイーさんのデビュー作なんですね。
見てみたいです。20歳でデビューなんですね。 ^^
by moz (2014-01-19 17:47)
こんばんは♪ いつもありがとうございます。
初恋のきた道とラバーズはNYCの友人の所で見ました。
最後どうなったか全く覚えていません。
ラバーズは金城武さんがめちゃかっこいいって思いながら見ましたが、
初恋がきた道はこの男優さんはどうなの?って感じで
見ていましたよ。
by youzi (2014-01-19 21:34)
>kuwachanさん、私も知りませんでした。
素晴らしいロマンス作品ですよ^^b
>なんだかなぁ〜!! 横 濱男さん、『グランド・マスター』はお勧めです。
チャンツーイーが一回り大きく成長したことを感じられる作品です。
>momijiさん、こちらこそご無沙汰していました。
映画好きは父親譲りなんですよ^^;
よい作品に出会うと嬉しいです。
そういえば、大竹しのぶさんの若いころにちょっと似ていますね^^b
>海を渡るさん、おはようございます。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
映画ですか?
本当言うと、私も数年行っていません。
もっぱらインターネット配給とレンタルです^^;
>ja1nuhさん、チャンツーイーはすごい美人ですから、
彼女の顔を見るだけでも、映画を見る価値がありますね(?)
(演技もとても上手いですけど…)
>mozさん、素晴らしいロマンス作品ですよ。
お勧めです。
>youziさん、こんばんは。
こちらこそ、いつもご訪問いただき、ありがとうございます。
おお、『初恋…』と『ラバーズ』観られたのですね!
では、かなりのチャンツーイーファン、またはカンフーファン?
あはは。あの『初恋…』の男優さんはまったくパッとしませんね。
by Loby (2014-01-20 06:44)
ほんと美しかひとですね~ゼヒゼヒ次のおふに観ようと思います。
カンフー好きなので「グランドマスター」から♪
by 173 (2014-01-20 12:43)
中国映画は、ほとんど見ないので、知らない映画ばかりでした。
まずはyoutubeで鑑賞かな(^^)
by 駅員3 (2014-01-20 12:43)
グランド・マスターをDVDで見ましたが
彼女は素敵ですね・・
それにしても・・日本の女優さんは芸がありませんね・・(¨;)
by たもぎ (2014-01-20 18:22)
>173さん、ゼヒゼヒ、次のおふにご覧ください。
グランド・マスターはカンフーファンにとっては見逃せない作品です^^b
>駅員3さん、Youtubeで全編見れる作品もあります。
とくに『ラバーズ』はお勧めです^^b
>たもぎさん、チャンツーイーは女優として大きく成長しているのが
見て取れますね。とにかく素晴らしい作品です。
by Loby (2014-01-22 21:22)