SSブログ

今年の祭りは… [イベント]

 4月になると日本ではお花見の時期ですが、こちらで(地元)は恒例の秋祭りの時期です。

さまざまなイベントがある秋祭り(写真はミス秋祭りーサイトより)

aki-misu.jpg

akimat0.jpg


秋祭りと言えば、毎年、両親たちを連れて行って、会場をざっと見て回ったあとでおいしい昼食 を食べて帰るのが常でしたが、今年は少々違ったものとなりそうです。(去年の秋祭りの日記はこちら


というのは…
ひょんなことから、今年はこの秋祭り会場の一部に設置される展示コーナーのお手伝いをすることになったからです。


去年の秋祭りの会場(サイトより)

aki-0.jpg


展示会場は室内競技場の中です(後方に見える)

aki-01.jpg


競技場の内部 (サイトより)

akimat2.jpg



ひょんな事情については後ほど述べるとして、先週も展示コーナーの設置作業の進捗状態を見に行ってきました。

akimat02.jpg



去年の展示コーナーの様子です。右端に七夕の飾りが見えます。 (サイトより)

aki-02.jpg



Lobyがお手伝いすることになった展示コーナーでは、『おりがみ』、『書道』、『七夕』(時期はずれだけど)、などなどがところ狭しと展示される予定ですが、日本の文化紹介ということで今年は『布の文化』というテーマ―で「ふろしき」や「のれん」などを紹介することが決定。


それで、Lobyの特技(?)は翻訳なので、

もし翻訳が必要でしたら言ってください」

と言っていたのですが、展示コーナー担当の方から、

「それでは展示モノの説明文をお願いします」

との依頼がありました。

はじめてのことなので、どのような説明文にしたらいいか分からないので(説明文を作ったあとで、"これはちょっとね…”などと言われるのはイヤなので)、その方に日本語の説明文を作っていただくことにしました。

それが先々週のことです。

毎週一回、打ち合わせ会があるので、先週もその説明文を督促したのです(期日間近になってドカ~ンと翻訳を依頼されても困りますから)が、お忙しいらしく、なかなか持ってきてくれません。

それが先週の木曜の夜遅くにその方から[電話]電話があり、

「Lobyさん、展示コーナーの説明文出来ましたので、それを翻訳してから大きな紙に書いて下さい。翻訳文の下には本文(日本語)で書いてください。」

(レレレ。翻訳だけじゃなかったのか。まあ仕方ない…)

「わかりました。それでは本文をメールで送っていただけますか?」

「あ、私のパソコンはWordがないのですよ。」

「じゃあ、メール文の中に入れて送ってください。」

「私、この前の集まりの時にLobyさんが教えてくれたメルアドを書いたノートを置き忘れてしまって…」


… ちょっと年配の方なので口でメルアド(少々長い)を言っても間違って書き取るかもしれないし…)

「先月、Mさんがメンバーの方全員に送信された連絡メールに私のメルアドがありますので、お手数をかけますけどそれで送ってください」

「はぁ… じゃあそうします」

 

翌日の夜にメールが届きました。


翻訳は…


10分もしないうちに出来ましたが…


書くのは…


翌朝、近くの文房具屋さんに行ってカルトリーナ紙という50センチx68センチほどの厚手の紙とマジックペンを買ってきました。

紙は2枚。

もし、書き損じてもだいじょうぶなように。


こんなことをやったことのある方はご存知と思いますけど、

大きな紙に(人様に見せれるような)文章などを書くのって簡単じゃないのですよね…

A4の紙をチャカチャカとプリントアウトするようには行きません。

  まず、字行が曲がらないように線を引かなければならない。

  文字の高さもなるべく揃うように、これも上限の線を引かなければならない。

  その上で鉛筆などで下書きをして、それでOKなら筆とかマジックペンとかで書く。

う~ん…

これでもブログに書くといとも簡単そうですね。

それでは、どのような結果になったかを写真とともに説明しますね。


いざ実行!


まずは、本文と翻訳文をプリントアウトして…

akusenkutou.jpg


プリントした説明文を元に、紙に線を引きます。

きちんと間隔を計りながら上下の間隔、文字の高さを決める線などを入れるので60本以上線を引く必要があります。

akusenkutou-01.jpg

ペンシルでざっと下書きをします。

これは意外と簡単です。

って、下書きだけでも20分くらいかかりましたけど。

akusenkutou-02.jpg



下書きが終わるとマジックペンで本書き。







出来具合は…





キタナイ


akusenkutou-03.jpg



比較的簡単なはずのポルトガル語でこんな調子では…


日本語では目も当てられないコトになります。

一番簡単で手っ取り早いのは、ビニーバナーなどを作る会社に発注することですが、

予算の都合か、そんなことは言ってませんでしたし…

 

それに

Loby悪筆なんですよね~… [ふらふら][バッド(下向き矢印)]

子どもの時に書道教室を三日坊主で止めたせいです。 

(あの時、将来のために続けていたら…)

達筆な人がうらやましい…


しかし、後悔先に立たず。

いまさら悔やんでいても誰も書いてくれません。

そこで特攻大作戦!

中抜きの大きな文字で説明文をプリントして、それを紙に貼りつけ、その上からマジックペンで塗りつぶすことにしました。

(まあ、そんなこと誰でも思いつくことですけどね…)


中抜きの字をプリントして、それを行ごとにカッターで切って紙に貼りつけます。

本当は、中抜きじゃなくベッタリ黒色の文字をプリントした方が手早いのですけど、インクがいくらあっても足らないようなので止めました。

akusenkutou-04.jpg



紙に貼りつけた文字の上をマジックペンで塗りつぶします。

これがエライ労作業となりました…


akusenkutou-05.jpg


結局、日曜の午後いっぱいと月曜の朝までかかってようやく完成。

akusenkutou-06.jpg


まだポルトガル語の説明文が残っていますけど、

 

これは新しいインクを買って直接プリントアウトすることにします… [たらーっ(汗)]


ところで…

この七面倒な(?)ことを頼まれた方は、「紙一枚に両方書いてください」っておっしゃったのですけど…

とてもじゃないけど、ポルトガル語日本語の両方を一枚の紙に書くことはできません。

なぜって、日本語では比較的短い文章もポルトガル語にするとかなり長くなるからです。

日本語を英文に訳する場合と同様だと思いますけど、日本語の文章って割合少ないスペースで書けるというメリットがあるのですが、外国語はそうはいかないのです。


たとえば今回の説明文、両方を見ていただくと、

nunoitimai.jpg



nunoitimaiport.jpg



一目瞭然でしょう?

来場者たちに読んでいただく説明文なので、あまり小さな字はダメだと思うし、ヘタな手書きもダメ。

論より証拠に、紙に直接手書きしたポルトガル語の説明文の字のサイズは2センチ。

 

これでもかなり小さいのですが、それでも50センチx68センチの紙いっぱいになりました。

ということで、その方にクレームをつけられても構わないので2枚に分けて書くことにしました。

展示コーナーは広いので、2枚でもだいじょうぶと思います。

今日もご訪問有難うございます♪

 

lobo.gif

 



    

          

     

     



 


あしあと(95)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

あしあと 95

コメント 14

himanaoyaji

いやいや、大変なお仕事になりましたね、 (^-^)。
私も書くのは苦手です、 もし、もし、頼まれたら(翻訳は無理)
「標準語を名古屋弁にだったら出来るかも、 (笑)」
大きな字でプリントして切りとって貼り付けくらいしか出来ませんね。
by himanaoyaji (2013-04-09 08:08) 

もーもー

お疲れ様です
心がこもってます  大丈夫です

素晴らしいです
by もーもー (2013-04-09 09:59) 

チングルマ

手書きの説明文、温かみがにじみ出て
すごくいいと思います!

これでいきましょう♪
by チングルマ (2013-04-09 10:53) 

すーさん

依頼人さんもさぞ喜ばれたでしょう♪。
それにしても本編の翻訳は短時間で済んだのに
Lobyさんの優しさでいっぱい手をかけた大仕事に
なりましたね(=´∀`)人(´∀`=)。
by すーさん (2013-04-09 13:31) 

sadafusa

大変でしたね!
お疲れ様です。

それにしてもふと思い出したのは、
ロシア語日本語同時通訳で
著作家の米原万理さんのことば。
「日本語の本のほうが速読できる。」
「漢字などでほかの言語の数倍のスピードで
情報量が取得できる」
やはり、Lobyさんところのポルトガル語もそうなのですね。


by sadafusa (2013-04-09 16:31) 

moumou

ポルトガル語の翻訳ですか、すごいですねえ。
英語もままならない私としては羨ましい限りですが。
こういう資料作りは面倒ですが遣り甲斐はありますよねえ。
by moumou (2013-04-09 19:57) 

なんだかなぁ〜。横 濱男です。

いやいや、これは大変な作業になりましたね。
字を書くのは、大変ですね。
自分も、くせ字だから人前には。。。。
お疲れ様でした。




by なんだかなぁ〜。横 濱男です。 (2013-04-09 20:55) 

さる1号

これは大変
肩がこったでしょうねぇ^^
by さる1号 (2013-04-09 21:08) 

kuwachan

こんばんは。
日本語が短くなるのは漢字があるおかげですね。
漢字はそれ自体で意味があるので、しっかりと読まなくても
なんとなくわかってしまう~ってところが便利です^^

by kuwachan (2013-04-09 21:28) 

lequiche

大変な作業になってしまいましたね。
でも、手書きの文字はキタナイなどと書かれていますが、
全然OKだと思います。(^^)/
by lequiche (2013-04-10 02:12) 

Loby

>himanaoyajiさん、人には得手不得手があるので、頼み事をする時は、まず出来るかどうかを聞くのが筋道だと思いますけど、それをしない人もいるので困ります^^;
 プリントして切り取って貼り付けるのが一番簡単ですね。

>もーもーさん、ありがとうございます。
 悪筆なんでこういう時に困ります ><

>チングルマさん、あはは。
 もう、プリントして切り取って貼り付けたのを作ってしまいましたよ^^;

>すーさん、さあ、どうでしょう。プリントして切り取って貼り付けたのを作っちゃいましたから…^^;
 でも、かなりの労作になりました。 

>sadafusaさん、まったくたいへんな労作業になりました。
 米原万里さんの言われるように、日本語は速読が簡単ですし、情報量もずっと詰まっています。
 日本語の優秀性を感じますね。

>moumouさん、これくらいしか能がないのですよ^^;
 次回からはビニールバナーにして欲しいです。
 間尺に合いません^^;

>なんだかなぁ〜。横 濱男ですさん、そうなんですよ。
 達筆の方はいざ知らず、悪筆の私にはたいへんな労作業となりました。

>さる1号さん、まる二日かかりましたよ。
 明日、みなさんに見せようと思っています。

>kuwachanさん、こんばんは。
 そうですね、漢字の情報表現性は素晴らしいと思います。
 それと、sadufusaさんもコメントされているように、日本語はひらがな、カタカナ、漢字を駆使して短い文章で素早く情報伝達出来るところがスゴイと思います♪

>lequecheさん、まったくたいへんな労作業になってしまいました。
 多くの人が見る展示の説明ですので、やはりきれいな字でお見せしたいです^^;


by Loby (2013-04-10 02:51) 

駅員3

「折り紙」だったらお手伝いできそう(^^)
お祭り楽しみですね。
by 駅員3 (2013-04-10 07:43) 

ちゃーちゃん

こんにちは‼
お疲れさまでした・・・
楽しみなお祭りが出来そうですね(^・^)♪
Lobyさんはポルトガル語が読み書き出来るんですね。
何年そちらに在住ですか??
奥様は日本の方でしたよね?? 外国語が話せるって凄いですね。
by ちゃーちゃん (2013-04-11 17:16) 

Loby

>駅員3さん、近くにお住まいだったら是非、お願いしたいところです^^;
 いよいよ今週末から始まります!

>ちゃーちゃんさん、こんにちは!
 まだまだこれからです。
 どんなイベントでも準備はたいへんですね。
 職業は翻訳家&日本語教師です^^;
 もう長年住んでいます…


by Loby (2013-04-11 23:20) 

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。