日本語は奥深い… [Lobyのセンセイ日記]
昨日の続きですが、
先週の授業日の最終時限、つまり午後9時近くになって
ホワイトボードに
「いま は もう あき」
と書いて、生徒たちに読ませました。
先週の授業日の最終時限、つまり午後9時近くになって
ホワイトボードに
「いま は もう あき」
と書いて、生徒たちに読ませました。
ブラジルの季節は秋なので、
秋にちなんで『誰もいない海』を教えてあげようと思ったのです。
あまりにも有名なトワ・エ・モワの代表曲ですが、
(今では知らない人が多い?)
文法の「てにをは」を教えてなかったので
みんな
文法の「てにをは」を教えてなかったので
みんな
IMA HA MOU AKI
と読みました
と読みました
Loby先生: この「は」は「WA」と発音するんだよ。
生徒A: なぜ「HA」と読まないんですか?
Loby先生: それは前の単語「いま」と後の単語「もう あき」を接続する
目的で使われているからです。
生徒A: FUU~NNN…
(当然ですが、よく理解できてないようです)
家に帰ってから、次回にもっとよく説明できるように、
助詞について勉強
ところが…
たかが助詞、されども助詞で
Wikipediaで「助詞」を見ると、
Wikipediaで「助詞」を見ると、
日本語の助詞
1 格助詞
2 並立助詞
3 終助詞
4 間投助詞
5 副助詞
6 係助詞
7 接続助詞
8 準体助詞
2 並立助詞
3 終助詞
4 間投助詞
5 副助詞
6 係助詞
7 接続助詞
8 準体助詞
と 8種類もあるではありませんか!
こんなことはきっちり文法を勉強された方や現場の教師の方々に
とっては当然の常識でしょうけどね…
まあ、助詞はポルトガル語でparticulaと訳すのですが、
それにしても、これだけの助詞の種類&使い分けを教えるのは
たいへんなので、触らぬ助詞に祟りなし
とうことで、今のところは最小限の説明にとどめようと思っています
ー∞ー
それにしても、日本語って
調べれば調べるほど不思議な言語ですねェ…
ちなみに、日本語の文法っていまだにこれが正統と認識されて
いるものはないようなのです えっ
たとえば、Wikipediaで「現代日本語文法」の説明を見ると、
文語文法に対してと同様、いわゆる四大文法と呼ばれる、山田文法、松下文法、橋本文法、時枝文法の4つが、現代日本語文法において重要な位置を占めてきた。四大文法のうち、時枝文法は渡辺実、北原保雄、鈴木重幸によって根本的な批判・修正を受けつつも継承されている。四大文法のうち松下文法を除くものは、国学の流れの中での日本語研究を受け継いでいるが、統語論と意味論の区別は明確でなく、助詞や助動詞 (国文法) の用法についての研究が大部分を占める。これに対し松下文法は独自の視点から言語一般の理論を志向している。
とあり、「学校文法」については、
現在、多くの学校で採用されている学校文法の基となったのは、国語学者橋本進吉による橋本文法である。現行の学校文法はこの橋本文法を基盤にして作った中学校の教科書『中等文法・口語』や『中等文法・文語』(1947年)に徐々に改善を加えて出来上がったものである。こうして学校文法は日本語文法論の中で最も一般的なもののひとつとなった。しかし、このような過程の中でも、その体系は明文化されることはなく、暫定的な側面が生まれてしまったのである。
戦後、鈴木重幸の「学校文法批判 動詞論を中心として」、その他、主として言語学研究会に所属する奥田靖雄をはじめとする多くの言語学者・日本語学者らから根本的批判を受けつつも、今なお多くの学校現場では教えられ続けている。ただ、言語学研究会の指導を受けた教育科学研究会・国語部会の『にっぽんご』シリーズのように、科学的・体系的な言語の教育を志向する教師などによって、学校文法は、国際的に通用するものへと修正しなければならない、という認識が少しずつではあるが高まってきている。また、日本語を母語としない人に対する日本語教育においては、もはや橋本文法で指導を行っている教師は皆無といっていい状況である。
と述べています(下線はLobyが入れました)。
日本語をブラジル人に教え始めたLobyにとっては
ウムムムム~…
とうなるべきなのでしょうが、
まあ、大学で日本語文法を教えているわけではないので
難しいところは省略して、
実用的な日本語を教える方針で行くことにします
ー∞ー
ところで、話し変わって、
Lobyが日本語コースで”日本の文化を紹介したい”と書きましたよね。
いまのところは、日本語の歴史とか神話とか文学などを
あまり深入りしないで紹介しようと考えていますが…
因幡の白兎なども…
この件に関して、一つみなさんのお知恵をお借りしたいと思っています。
なにか、”こういうことを紹介してあげれば…”というような
アイデアなどありましたら、Lobyに教えていただけませんか?
コメント欄に書いていただいても結構ですし、
左カルムのメールフォームからでも結構です。
それでは、ぼちぼち準備をして
日本語の授業に行ってきます
2011-04-15 05:31
あしあと(14)
コメント(8)
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ん~~~ん 日本語も、も、 ・・・ 難しい
日本語も教えてもらわないといけませんね (笑)
by himanaoyaji (2011-04-15 05:44)
おはようございます。
たしかに、助詞の難しさって・・・私もしっかりと分かっていないですから(笑)
母国語にしている者にとっては、『あたりまえ』で済んでしまいそうですからね。
文化のアイデアですか!?う~~ん、難しいですね^^;
食文化などはいかがでしょうか?ありきたりの寿司などではなく、
お祝い事の時に食べる赤飯や粽、甘酒・・・などなど。
でも、ブラジルではもう周知の事実かも??
by perseus (2011-04-15 09:59)
≫himanaoyajiさん、日本語はかなり奥が深いです(深すぎる?)。日本語再発見です(^^;
≫perseusさん、おっしゃる通り、日本人ならほとんど問題なく日常使っている日本語ですけど、いざ、こういう角度で見ると驚くほど複雑です(^^;;
あ、食文化はいいですね!
寿司の歴史とか、天麩羅の歴史とか。。。
ありがとうございます<(_ _)>
by Loby (2011-04-15 10:22)
助詞の使い方は日本人でも怪しいことがあるので、
外国人の方に理解して頂くのは至難の業かもしれません。
by Live (2011-04-15 12:04)
日本文化の紹介に適する教材。。。
難しいですね~
1個思いついたのは、お抹茶、「茶の湯」でしょうか?
私はお作法できないんですが(笑)
by millet (2011-04-15 12:14)
≫Liveさん、あはは。日本語を流暢に(?)使う日本人がそんなことを言ってたら外国人が知ったら驚きますよ^^;
でも難しいのは事実ですね…
≫milletさん、”茶の湯”!
それもいいテーマですね^^b
出来れば本物のお点前を体験させることが出来ればいいのですが、これはちょっと難しそうです^^;
≫私が三人目さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫青い鳥さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫つなしさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫あいか5drrさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫*ピカチュウ*さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫カオリンさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by Loby (2011-04-15 21:48)
私は…中国語の副詞…で???
何?何???と困惑中。。
日本人も日本語が分かっていないかも。。。
と思いながら、学習中。
by etu (2011-04-17 17:22)
≫etuさん、中国語の副詞も難しそうですね^^;
日本人でもきちんと日本語をよく分かっている人は
かなり少ないと思います。
≫わたさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
≫okin-02さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by Loby (2011-04-18 07:52)