宇宙の謎 [宇宙のロマン]
宇宙に関するニュースに関心があるLobyですが、昨年5月14日にESA(欧州宇宙機関)が「ハーシェル宇宙望遠鏡」と共に打ち上げ宇宙望遠鏡「プランク」が、このたび天の川銀河の全天画像を撮影し、それが公開されました。
ドイツの物理学者、マックス・プランクにちなんで名づけられた人工衛星
プランクが撮影した天の川銀河の全天体像
写真の上下に点在する斑点は、宇宙マイクロ波背景放射(Cosmic Microwave Background Radiation、CMBR)で、137億年前に宇宙が誕生した時に発生した宇宙最古の光だそうです。
プランク (Planck) は宇宙背景放射を観測するための高感度、高分解能の観測装置を備えた人工衛星で、NASA(アメリカ航空宇宙局)のWMAP探査機(ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機)が広視野、低感度であるのに対して対照的です。ちなみに、NASAのWMAP探査機は宇宙の年齢を137億年と推定する根拠となる観測精密データーを提供しています。
インフレーション期を経た宇宙膨張の概念図(Wikipediaより)
その他に、現在までにWMAP探査機の観測結果により判明していることは:
● 宇宙年齢は137億年[1]。正確には (13.7 ± 0.2) ×109 年である。
● 宇宙の大きさは少なくとも780億光年以上。
● 宇宙の組成は4%が通常の物質、23%が正体不明のダークマター、73%がダークエネルギーである。
余談ですが、ちなみに、WMAP のデータに現在の宇宙モデルの理論を適用すると、我々の宇宙は永遠に膨張を続けるという結果になるそうです…
うーむ。。。
ダークが幅をきかせているのは『スターウォーズ』の世界(ダークサイド)だけではなかったのですね…
それにしても、ダークマター(23%)+ダークエネルギー(73%)=96%って、宇宙のほとんどはダークサイドならぬ、見えない物質と見えないエネルギーなんてスゴイですね。
宇宙科学に大きな貢献をしたWMAP探査機
プランクは、ニュースなんかでは観測衛星と書かれていますが、正確には人工衛星ではなく、人工惑星です。
それは、プランクは、WMAP同様に地球から 150万km離れた太陽‐ 地球系のラグランジュ点 L2付近の軌道から観測を行うのです。なので、宇宙機の軌道としては正確には人工惑星なのです。
ちなみに、L2 は太陽から地球へ伸ばした直線上の地球よりも遠い地点にあり、この点では、地球と同じ周期で太陽を公転するために必要な向心力が、太陽の重力と地球の重力の和と等しくなるため、ラグランジュ点 L2 にある物体は太陽や地球との相対位置を保ち続けることができます。
この地点は常に太陽・地球・月から離れて何にも遮られることなく深宇宙を見ることができ、観測にとっては例外的に安定な環境であるため、WMAPやプランクのような観測惑星はラグランジュ点 L2地点に送り込まれるのです。
なお、今回、公開されたプランク観測衛星は天の川銀河の全天画像を撮るためには6ヶ月かかったそうですが、プランクはWMAPに比べて15倍も感度が優れた観測装置(低周波装置および高周波数装置)を積載しているため、今後の観測結果が待たれています。
宇宙起源の謎を解く道は、宇宙観測のほかにも素粒子の衝突実験によっても試されており、CERN(欧州原子核研究機構)はLHC(大型ハドロン衝突型加速器)でその答えを得ようとしている。
ボクは、ウチュウのナゾより、どうしてこれはこんなにオイシイのかのナゾを解きたいな。。。
(カロリーメイト風のお菓子をあげたところ、科学者が宇宙の謎解きに一心不乱になるように、ユウちゃんも一心不乱になってかじりついていました。もちろん、まだ歯は生えてないので歯茎だけでかじりついたのですが。。。)
ドイツの物理学者、マックス・プランクにちなんで名づけられた人工衛星
プランクが撮影した天の川銀河の全天体像
写真の上下に点在する斑点は、宇宙マイクロ波背景放射(Cosmic Microwave Background Radiation、CMBR)で、137億年前に宇宙が誕生した時に発生した宇宙最古の光だそうです。
プランク (Planck) は宇宙背景放射を観測するための高感度、高分解能の観測装置を備えた人工衛星で、NASA(アメリカ航空宇宙局)のWMAP探査機(ウィルキンソン・マイクロ波異方性探査機)が広視野、低感度であるのに対して対照的です。ちなみに、NASAのWMAP探査機は宇宙の年齢を137億年と推定する根拠となる観測精密データーを提供しています。
インフレーション期を経た宇宙膨張の概念図(Wikipediaより)
その他に、現在までにWMAP探査機の観測結果により判明していることは:
● 宇宙年齢は137億年[1]。正確には (13.7 ± 0.2) ×109 年である。
● 宇宙の大きさは少なくとも780億光年以上。
● 宇宙の組成は4%が通常の物質、23%が正体不明のダークマター、73%がダークエネルギーである。
余談ですが、ちなみに、WMAP のデータに現在の宇宙モデルの理論を適用すると、我々の宇宙は永遠に膨張を続けるという結果になるそうです…
うーむ。。。
ダークが幅をきかせているのは『スターウォーズ』の世界(ダークサイド)だけではなかったのですね…
それにしても、ダークマター(23%)+ダークエネルギー(73%)=96%って、宇宙のほとんどはダークサイドならぬ、見えない物質と見えないエネルギーなんてスゴイですね。
ウフフフフ... お前たちが思っている以上にダークサイドは大きいのだ。
宇宙科学に大きな貢献をしたWMAP探査機
プランクは、ニュースなんかでは観測衛星と書かれていますが、正確には人工衛星ではなく、人工惑星です。
それは、プランクは、WMAP同様に地球から 150万km離れた太陽‐ 地球系のラグランジュ点 L2付近の軌道から観測を行うのです。なので、宇宙機の軌道としては正確には人工惑星なのです。
ちなみに、L2 は太陽から地球へ伸ばした直線上の地球よりも遠い地点にあり、この点では、地球と同じ周期で太陽を公転するために必要な向心力が、太陽の重力と地球の重力の和と等しくなるため、ラグランジュ点 L2 にある物体は太陽や地球との相対位置を保ち続けることができます。
この地点は常に太陽・地球・月から離れて何にも遮られることなく深宇宙を見ることができ、観測にとっては例外的に安定な環境であるため、WMAPやプランクのような観測惑星はラグランジュ点 L2地点に送り込まれるのです。
なお、今回、公開されたプランク観測衛星は天の川銀河の全天画像を撮るためには6ヶ月かかったそうですが、プランクはWMAPに比べて15倍も感度が優れた観測装置(低周波装置および高周波数装置)を積載しているため、今後の観測結果が待たれています。
宇宙起源の謎を解く道は、宇宙観測のほかにも素粒子の衝突実験によっても試されており、CERN(欧州原子核研究機構)はLHC(大型ハドロン衝突型加速器)でその答えを得ようとしている。
ボクは、ウチュウのナゾより、どうしてこれはこんなにオイシイのかのナゾを解きたいな。。。
(カロリーメイト風のお菓子をあげたところ、科学者が宇宙の謎解きに一心不乱になるように、ユウちゃんも一心不乱になってかじりついていました。もちろん、まだ歯は生えてないので歯茎だけでかじりついたのですが。。。)
2010-07-12 03:38
あしあと(10)
コメント(6)
宇宙、神秘ですよね、人工衛星、探査機を作れる人達の頭の中も
神秘的です。
by y-tanaka (2010-07-12 05:28)
W杯終わりましたね。
見てました?決勝戦??
by momotty (2010-07-12 06:39)
≫y-tanakaさん、まったく神秘ですね。あまり神秘しすぎて、人間の知恵では究極の謎は解けないようです(^^;;
≫momottyさん、見ていましたよ。あまり面白くない試合でしたけど。
どちらが勝ってもおかしくない試合でしたね。
正直言うと、FIFAはもう少しルールを見直して、もっとボカスカ点が取れるようにした方が見ごたえあると思いました...
by Loby (2010-07-12 08:07)
宇宙はダークな世界ですもんね。でも、ダークだからこそ星の光が輝くんでしょうね。^_^
by あんず-M (2010-07-12 22:47)
こんばんは。
人間ってちっぽけなものですね。
宇宙の壮大さには感動すら覚えます。
by perseus (2010-07-13 01:55)
≫あんずーMさん、宇宙が真っ暗なのはどんどん拡張しているからだそうです。これがもし、縮小を始めると夜でも白昼の明るさになるとか... (^^;
≫perseusさん、こんばんは。人間はたしかにちっぽけですけど、そんなちっぽけな存在が宇宙の果てや起源について考えることができるというのもまた不思議なものですね...
by Loby (2010-07-13 04:43)