ミルトン・ナシメントにとっての『友情』 [音楽]
日曜にブラジルはC・ジボアールに勝ったし、余裕しゃくしゃく(?)なのでワールドカップからちょっと外れた話題を書くことにしたわけです。
土曜日に機会があってあるイベントに行ってみました。
イベントそのものはとりたてて書くほどのことはないのですが、そのイベントに特別参加したコーラスの歌にすごく感動しました。
そのコーラスはアマチュア・コーラスなのですが、あるオーケストラ付属のコーラスというだけあって、その歌唱は圧倒的でした。
圧倒的といっても決して合唱のボリュームが大きいという意味でなく、聴く者の心の琴線に触れ揺さぶるような圧倒的なレベルのという意味です。
コーラスそのものは80名ほど構成されているそうですが、それぞれ全員会社勤めや主婦業などの仕事をもっていて週に数回集まってコーラスの練習をし、イベントなどでオーケストラといっしょに歌ったり、コーラスだけで歌ったりしているので、アマチュアコーラスといってもコーラスを職業としてないというだけで、その技量はプロ並みといっていいでしょう。
土曜日に行われたイベントには、そのコーラスの一部、指揮者を入れてわずか14名ほどが参加し感動的な歌を披露してくれたわけですが、300人ほど収容できるイベント会場でマイクも使わずに聴くものを陶酔させるような境地にしてくれました。
レパートリーはMPB(ブラジルポピュラーミュージック)で、シコ・ブアルケ、トン・ジョビン、それにミルトン・ナシメントなどの歌を数曲歌いました。
いずれの曲も昔大ヒットした歌ばかりですが、曲によってはオリジナルよりコーラスの方が深みがあるような気さえしました。たとえばシコ・ブアルケの『ローダヴィーヴァ(Roda Viva)』などがそうです。
録画しなかったので、ここでその素晴らしいコーラスをご紹介できないのは残念ですが、Lobyもたいへん好きなミルトン・ナシメントの歌をいつもの通りヘタな翻訳でご紹介したいと思います。ミルトン・ナシメント公式サイト
アメリカの歌
フェルナンド・ブラント作詞 ミルトン・ナシメント作曲
友というものは
七つの鍵をかけて
心の中にしまうもの
ボクはそう歌う歌を
アメリカで聴いた
だけど
その歌を歌っていたものは
友が旅立ったとき泣いていた
しかし残されたものは
行ったものが想いうかべた歌の
想像の世界で飛んだ
そして飛んだものは
行ったものが想いうかべた歌の
想い出の世界の中にとどまった
友というものは
左の胸に大事にしまうもの
たとえ時間と距離が
忘れてしまえと言っても
たとえあの歌を忘れたとしても
大事なのは
心の中から聞こえてくる声を聴くことだ
たとえ何が起ころうとも
たとえ何が来ようと
友よ
いつの日かお前に会うために
オレは帰ってくる
友よ
いつの日か
オレたちは会うんだ
Canção da América
Composição: Fernando Branto e Milton Nascimento
Amigo é coisa pra se guardar
Debaixo de sete chaves
Dentro do coração
Assim falava a canção
Que na América ouvi
Mas quem cantava chorou
Ao ver seu amigo partir
Mas quem ficou
No pensamento voou
Com seu canto que o outro lembrou
E quem voou
No pensamento ficou
Com a lembrança que o outro cantou
Amigo é coisa pra se guardar
No lado esquerdo do peito
Mesmo que o tempo e a
Distância digam não
Mesmo esquecendo a canção
O que importa é ouvir
A voz que vem do coração
Pois seja o que vier
Venha o que vier
Qualquer dia amigo eu volto
Pra te encontrar
Qualquer dia amigo
A gente vai se encontrar
『アメリカの歌』は友情を歌った美しい歌で、ミルトン・ナシメントの素晴らしい歌唱力とあいまって大ヒットしました。ちなみに、ミルトンの歌はボサノーヴァ、ジャズ、ジャズロックなどのリズムを取り入れた独特といえる歌を創り上げ歌って来ており、ビートルズやボブディランなどに強い影響をうけたそうですが、彼の歌の詩も
ミルトン・ナシメント作曲 ミルトン・ナシメント作曲 『カンソン・ダ・アメリカ(Canção da America)』
歌 ミルトン・ナシメント
シコ・ブアルケ作詞作曲『ローダヴィーヴァ(Roda Viva)』
歌 シコ・ブアルケとフェルナンダ・ポルト
近頃、『感動』するような場面に出会ってないですね、
音楽もレコードで聞く事が多いです、たまには生演奏聞きたいです。
by y-tanaka (2010-06-22 05:27)
≫y-tanakaさん、『感動』は本当に大事だと思います。
ちなみに私はy-tanakaさんの作品を見ていつも”感動”しています^^b
≫ひろきんさん、ご訪問&ナイス!ありがとうございます。
≫me-coさん、ご訪問&ナイス!ありがとうございます。
≫cerulean_blueさん、ご訪問&ナイス!ありがとうございます。
≫k-yanさん、ご訪問&ナイス!ありがとうございます。
≫okin-02さん、ご訪問&ナイス!ありがとうございます。
≫momottyさん、ご訪問&ナイス!ありがとうございます。
≫enosanさん、ご訪問&ナイス!ありがとうございます。
≫モッズパンツさん、ご訪問&ナイス!ありがとうございます。
≫Liveさん、ご訪問&ナイス!ありがとうございます。
by Loby (2010-06-23 22:49)