地球温暖化の影響 [環境問題]
世界中が注目し、期待したコペンハーゲン環境会議(COP15)は失敗し、温室効果ガスはほとんどコントロールなしに排出されつづけ地球温暖化に歯止めはかかりそうもありません。190カ国の元首が集まって雁首をよせての協議はただのポーズだけだったようです。 温室効果ガス問題では二酸化ガス(CO2)だけが注目されていますが、二酸化ガスよりメタンガスの方が地球温暖化に対する危険度は大きいということはあまり注目されてないようです。
ちなみに、メタンは、赤外線のエネルギーを吸収能力が二酸化炭素の20倍から25倍あるといわれており(James P. Collman著:Naturally Dangerousより)、地球温暖化が続けば海底内に大量に存在することが発見されたメタンハイドレート(メタンを中心にして周囲を水分子が囲んだ形になっている固体結晶)が海部の平均水温が2~3℃上昇すると、海水に接しているメタンハイドレートが一気にメタンガスに変わりほか、海底部の水温が上昇する環境下では、海水全体の温度が上昇し、二酸化炭素同様、メタンが水中に溶けきれず、空中に放出されるという問題も出てきます(温室効果ガス:メタン)。
すでに...シベリアの永久凍土下に閉じ込められているメタンガスが気温上昇による凍土の融解で年間に10万トンも排出されており、凍土の融解が進めばその排出量がさらに増加するのは確実です(参照:「凍土融解 メタンの脅威」)、また日本人には身近な水田からのメタン放出も温暖化を促進しているとの研究結果も出ています。(常陽新聞連載「ふしぎを追って」)
世界の先進国および発展途上国の為政者たちが、大国のエゴから手をこまねいて温室効果ガスの排出を野放しにしている間にも温暖化はどんどん進み、世界各地で気象異常などの変化が起きており、ヨーロッパあたりでは30年ぶりの寒さ、中国の北京でも40年ぶりの寒さなどとニュースで報道されていますが、ブラジルでも昨年の12月末から今年の初めにかけてかなりの地域で大雨が続き、痛ましいことに多くの犠牲者がでています。
リオデジャネイロ州の有名なリゾート地、アングラ・ドス・レイスおよびイーリャ・グランデでは30日に突然土砂崩れが発生、リゾートホテルなど数軒が土砂の下に埋まったり倒壊したりして犠牲者が約60人でました。(関連新聞記事)
Visualizar イーリャ・グランデ・リゾートホテルの土砂崩れ (RJ) 大きな地図で見る
同じリオ・デ・ジャネイロ州のベルフォルド・ロッショ市は全市街が泥水の中
一方、南部のリオ・グランデ・ド・スール州では1月5日に自動車や人が通行中のジャクイー川に架かる橋が奔流に耐え切れずに流され十数名が行方不明となっています。
倒壊の危険性がある家屋は国民保護局(Defesa Civil)により取り壊される(可哀相)
歴史がある山間の観光地、サンルイス・ド・パライチンガ町(サンパウロ市から180キロ)も川の氾濫で陸上の孤島となってしまい、町の中心にあった教会も残念なことに倒壊してしまいました。
サンパウロ市近郊でも昨年12月末ころから降り続く大雨で被害が増えており、浸水、川の氾濫等が絶えなく、クリスマスもお正月もロクに祝えず困惑している市民たちが多くいます。
これだけ大雨が続くと、いくら行政が洪水対策や浸水対策などをとっても間に合わないようです。
人力は大自然の反逆の前では微々たるものでしかありません。
家の前に川があるのではありません。 ほとんど毎日降る雨が引かず川のようになっているのです。
ちなみに、メタンは、赤外線のエネルギーを吸収能力が二酸化炭素の20倍から25倍あるといわれており(James P. Collman著:Naturally Dangerousより)、地球温暖化が続けば海底内に大量に存在することが発見されたメタンハイドレート(メタンを中心にして周囲を水分子が囲んだ形になっている固体結晶)が海部の平均水温が2~3℃上昇すると、海水に接しているメタンハイドレートが一気にメタンガスに変わりほか、海底部の水温が上昇する環境下では、海水全体の温度が上昇し、二酸化炭素同様、メタンが水中に溶けきれず、空中に放出されるという問題も出てきます(温室効果ガス:メタン)。
シベリアの永久凍土の下には時限爆弾のような膨大な量のメタンガスがある
すでに...シベリアの永久凍土下に閉じ込められているメタンガスが気温上昇による凍土の融解で年間に10万トンも排出されており、凍土の融解が進めばその排出量がさらに増加するのは確実です(参照:「凍土融解 メタンの脅威」)、また日本人には身近な水田からのメタン放出も温暖化を促進しているとの研究結果も出ています。(常陽新聞連載「ふしぎを追って」)
世界の先進国および発展途上国の為政者たちが、大国のエゴから手をこまねいて温室効果ガスの排出を野放しにしている間にも温暖化はどんどん進み、世界各地で気象異常などの変化が起きており、ヨーロッパあたりでは30年ぶりの寒さ、中国の北京でも40年ぶりの寒さなどとニュースで報道されていますが、ブラジルでも昨年の12月末から今年の初めにかけてかなりの地域で大雨が続き、痛ましいことに多くの犠牲者がでています。
リオデジャネイロ州の有名なリゾート地、アングラ・ドス・レイスおよびイーリャ・グランデでは30日に突然土砂崩れが発生、リゾートホテルなど数軒が土砂の下に埋まったり倒壊したりして犠牲者が約60人でました。(関連新聞記事)
アングラ・ドス・レイスの動画。土砂崩れ前と後で景色が一変してしまいました
土砂崩れが起きたアングラ・ドス・レイスとイーリャ・グランデ
Visualizar イーリャ・グランデ・リゾートホテルの土砂崩れ (RJ) 大きな地図で見る
同じリオ・デ・ジャネイロ州のベルフォルド・ロッショ市は全市街が泥水の中
一方、南部のリオ・グランデ・ド・スール州では1月5日に自動車や人が通行中のジャクイー川に架かる橋が奔流に耐え切れずに流され十数名が行方不明となっています。
流された橋のニュース動画
緑の矢印がその場所です
倒壊の危険性がある家屋は国民保護局(Defesa Civil)により取り壊される(可哀相)
歴史がある山間の観光地、サンルイス・ド・パライチンガ町(サンパウロ市から180キロ)も川の氾濫で陸上の孤島となってしまい、町の中心にあった教会も残念なことに倒壊してしまいました。
このように美しいサンルイス・ド・パライチンガの町並みも...
泥水の中に漬かってしまった
由緒あるサン・ルイス・ド・パライチンガの教会も倒壊してしまった。
パライチンガの教会が倒壊した瞬間の動画
サンパウロ市近郊でも昨年12月末ころから降り続く大雨で被害が増えており、浸水、川の氾濫等が絶えなく、クリスマスもお正月もロクに祝えず困惑している市民たちが多くいます。
これだけ大雨が続くと、いくら行政が洪水対策や浸水対策などをとっても間に合わないようです。
人力は大自然の反逆の前では微々たるものでしかありません。
サンパウロ市近郊のグアルリョス市の状態。 年末からの大雨続きで水がひかず...
救援隊はボートを使って市民を避難させている
家の前に川があるのではありません。 ほとんど毎日降る雨が引かず川のようになっているのです。
2010-01-06 11:47
あしあと(11)
コメント(9)
Loby様のこのブログ記事と画像を、コペンハーゲン環境会議に出席した
各国の首脳達全員に見てもらいたいものです。
メタンガスの危険性、声を大にして叫ばなければ。
by 青い鳥 (2010-01-06 23:23)
おはようございます。
自然には勝てませんが人間がコントロール出来る部分も
あるのでしようが、自己中心な考えは無くなりませんね、
水入りはカンベンです。
by y-tanaka (2010-01-07 05:24)
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( `Д´) < 地球温暖化、ヤダヤダ!
`ヽ_つ ⊂ノ
ジタバタ
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( `Д´) < 温室効果ガス、ヤダヤダ!
`ヽ_つ__つ
ジタバタ
_, ,_
(`Д´ ∩ < 異常気象、ヤダヤダ
⊂ (
ヽ∩ つ ジタバタ
〃〃
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( つД´) < 氷河が溶ける、世界中水浸し、ヤダヤダ
`ヽ_ ノ ⊂ノ
ジタバタ
∩
⊂⌒( _, ,_) < 世界中のエゴのぶつかり合い、カナシス
`ヽ_つ ⊂ノ 市場では環境銘柄、爆アゲげらげら
ヒック...ヒック...
∩ エゴから始まるエコでもイイじゃないか・・・ぶつぶつ
⊂⌒( _, ,_) もっと、世界的にカーボンオフセット、
`ヽ_つ ⊂ノ zzz… むにゃむにゃ・・・
by モッズパンツ (2010-01-07 22:40)
青い鳥さん、世界の政治家たちは選挙のときにだけきれいなことを言わないで、国民から選ばれたあとも自らの公約に責任をもって取り組み実現してほしいものです。
by Loby (2010-01-08 09:29)
y-tanakaさん、人間はいつのなったら自然を超絶(管理)する存在であるという自惚れから目が覚めるのでしょうか。
by Loby (2010-01-08 09:31)
モッズパンツさんは顔文字、いや人文字(?)の天才ですね^^
by Loby (2010-01-08 09:33)
sorasoraさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
kakasisannpoさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
okin-02さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
enosanさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。
by Loby (2010-01-08 09:35)
リオは、1996年に一度だけ行っていて、
今回のニュースは心配していました。あ、
突然におじゃましました。
by kjisland (2010-01-18 16:08)
kijislandさん、ご訪問&コメントありがとうございます。
地球温暖化のせいでしょう、ブラジルはいたるところで大雨による
被害が続出しています...
by Loby (2010-01-18 22:11)