次のステップは月基地の建設 [宇宙のロマン]
NASA(米航空宇宙局)は13日に、10月9日に行った月探査機エルクロスを使って行われた月の南極付近への衝突実験の結果、月に水があることを確認したと発表しました。
エルクロス探査機は太陽光が当たらない、永久に影となっている月の南極付近のクレーター「カベウス」に時速9000キロで激突し、舞い上がった噴出物を分析した結果、水の存在を確認したもので調査では少なくとも約90リットル相当の水分が飛散したと判定しているそうです。
NASAでは引き続き詳しいデータ解析を続けるとしていますが、水の埋蔵量は相当量に上ると予想されています。
NASAは2020年に、再び月へ有人宇宙船「オリオン」を送るべく計画を進めていますが、予算面などから米国内でも批判が絶えないため、月を置いて火星へ有人宇宙船を探査に送るべきだとの意見も出始めていましたので、月探査機エルクロスによる月の水の確認はNASAにとっても会心の結果だったと言えるでしょう。
月の地中に大量の水があるということは、水を飲料水として使えるとともに、電気分解して酸素を月面で活動する宇宙飛行士に供給できるほかに、水素を宇宙船の燃料にして利用出来るという極めて有望なオプションを得ることになります。
地球型高等生物(人間のことです)の生命維持には酸素と水が不可欠で、これがすべて月で入手できるのであれば、次のステップは当然、月面基地の建設となりますね。
NASAなどによって計画されている月面基地の想像図
月の調査には月面活動車が大いに使われる
上記の画像のように、NASAなどによって計画されている月面基地にはさまざまなモデルがありますが、もっとも実現性が高いのは下図モデルのようです。
この月面基地計画は2006年4月にNASAから発表されたもので、2019年から2024年にかけて建設予定であり、費用は1050億ドルと予定されていますが、宇宙開発予算削減の続いている米国一国だけではたして建設できるか甚だ疑問です。 ロシアやヨーロッパ諸国、それにインド、中国、日本などにも参加させて大規模な月基地を建設し、太陽系惑星探査宇宙船の中継基地とすることができたら理想的だと思いますね。
NASAの月面基地
NASAが開発した月面活動車
今年は人類が初めて月に到着してから40周年になります(その割には宇宙開発はあまり進歩してないようです)。 ということで、アポロ11号の画像&動画をつけました。
ニール・アルデン・アームストロング船長が最初に月面を踏んだ時、
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である(That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind.)」
と語った言葉はあまりにも有名です。
司令船コロンビアから撮影された月着陸船イーグル号
左からアームストロング、コリンズ、オルドリンのアポロ11号搭乗員
アポロ11号のロゴマーク
アポロ11号40周年記念ビデオ(NASA制作)
エルクロス探査機は太陽光が当たらない、永久に影となっている月の南極付近のクレーター「カベウス」に時速9000キロで激突し、舞い上がった噴出物を分析した結果、水の存在を確認したもので調査では少なくとも約90リットル相当の水分が飛散したと判定しているそうです。
NASAでは引き続き詳しいデータ解析を続けるとしていますが、水の埋蔵量は相当量に上ると予想されています。
NASAは2020年に、再び月へ有人宇宙船「オリオン」を送るべく計画を進めていますが、予算面などから米国内でも批判が絶えないため、月を置いて火星へ有人宇宙船を探査に送るべきだとの意見も出始めていましたので、月探査機エルクロスによる月の水の確認はNASAにとっても会心の結果だったと言えるでしょう。
月の地中に大量の水があるということは、水を飲料水として使えるとともに、電気分解して酸素を月面で活動する宇宙飛行士に供給できるほかに、水素を宇宙船の燃料にして利用出来るという極めて有望なオプションを得ることになります。
地球型高等生物(人間のことです)の生命維持には酸素と水が不可欠で、これがすべて月で入手できるのであれば、次のステップは当然、月面基地の建設となりますね。
NASAなどによって計画されている月面基地の想像図
月の調査には月面活動車が大いに使われる
上記の画像のように、NASAなどによって計画されている月面基地にはさまざまなモデルがありますが、もっとも実現性が高いのは下図モデルのようです。
この月面基地計画は2006年4月にNASAから発表されたもので、2019年から2024年にかけて建設予定であり、費用は1050億ドルと予定されていますが、宇宙開発予算削減の続いている米国一国だけではたして建設できるか甚だ疑問です。 ロシアやヨーロッパ諸国、それにインド、中国、日本などにも参加させて大規模な月基地を建設し、太陽系惑星探査宇宙船の中継基地とすることができたら理想的だと思いますね。
NASAの月面基地
NASAが開発した月面活動車
今年は人類が初めて月に到着してから40周年になります(その割には宇宙開発はあまり進歩してないようです)。 ということで、アポロ11号の画像&動画をつけました。
ニール・アルデン・アームストロング船長が最初に月面を踏んだ時、
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である(That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind.)」
と語った言葉はあまりにも有名です。
司令船コロンビアから撮影された月着陸船イーグル号
左からアームストロング、コリンズ、オルドリンのアポロ11号搭乗員
アポロ11号のロゴマーク
アポロ11号40周年記念ビデオ(NASA制作)
2009-11-15 10:28
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コメント(9)
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月に水があるとのニュースには驚かされました。
夢がどんどん膨らんでいきますね。
by 青い鳥 (2009-11-15 11:49)
okin-02さん、ご訪問&niceありがとうございます。
ともゆき、ご訪問&niceありがとうございます。
xml_xsl、ご訪問&niceありがとうございます。
by Loby (2009-11-15 20:00)
青い鳥さん
月は地球の弟みたいなものですから、当然、地球にあるものは(空気と生物をのぞいて)ほとんどあると思っていました (゜ー゜)(。_。)ウンウン
今回、それが証明されたわけですが、果たして20数年後には再び月へ人間を送り込めるか(資金問題)、そして月面基地建設にまでにいたるかは疑問です。
by Loby (2009-11-15 20:24)
月の水の事はニュースになっておりましたね。w (^ω^)b
月の事がどんどん解明されて行きますね。面白いですね。w (´∀`)ノ
(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2009-11-16 07:18)
モッズパンツさん、この調子で行けば、あと20年もしたらお金持ちはお金を払って月旅行をするようになるかも知れませんね^^
by Loby (2009-11-16 08:43)
へぇ…。月に水が…。すごいですね。
すごい…。
だけど…、調べるのはいいけれど、これ以上いじくりまわすのはいやかも…
とも思ってしまうのでした(>_<)
by おりおん星人18号 (2009-11-17 13:12)
月はオリオン星の親戚でしたか(^^;
NASAにもうこれ以上、月の顔(表面)に傷をつけないで、
と抗議しなければ。。。 嫁入り前の娘(ルナ)ですもんね^^
by Loby (2009-11-17 21:16)
国際宇宙ステーションの次は、月面基地なんでしょうね。
技術的には軽量で強靭は材料と構造体、そしてそれを折りたたみ展開する展開する方法などか必要なのかな?
by optimist (2009-11-17 22:38)
optimistさん、こんばんは。
技術の進歩は常に新しいモノを作り出していますので、
月に基地が建設される頃には今では想像もできない
ものが作られる可能性もありますね^^
by Loby (2009-11-18 07:37)