現代人にはネアンデルタール人の血が流れている? [サイエンス]
04:38:55
われわれ現代人の祖先はチンパンジーなどと共通のものか?
この問いというか、近代科学が追求している謎はLoby家の家系図を調べることよりも関心があります。 先日も「料理で進化した人類」というタイトルでハーバード大学の人類学者であるリチャード・ランガム(Richard Wrangham)教授の興味深い学説を紹介したばかりですが、今回は英国の日刊紙Sunday Timesに発表された、少々ショッキングな記事について紹介します。
はたして我々にはネアンデルタール人の血が流れているのか?
ホモサピエンスはネアンデルタール人と交配していた?
遺伝子学者は、ホモサピエンスとネアンデルタール人は別種のヒト属でありながらも交配していたと発表
ドイツ、ライプチッヒのマックス・プランク研究所でネアンデルタール人の化石の遺伝子解読の研究を続けている、有名な進化分子遺伝学者であるSvante Paabo教授は、ホモサピエンスとネアンデルタール人は別種のヒト属でありながらも交配して子を産んでいたということを証明できると発表している。
現代人の直接の先祖であるホモサピエンスは約4万年前にアフリカを出てヨーロッパへ渡った。ヨーロッパ大陸にはすでに先住民であるネアンデルタール人が住んでいて、ネアンデルタール人が滅亡するまでの約1万2千年という長い期間、両人種は共存した。
Paabo教授は、米国で開催された遺伝子学会の席上、2種間で交配があったことは確かだが、子孫を残すことができたかどうかはわからないと述べている。
馬とゼブラ
最近、発見された近代人類の化石はホモサピエンスの特徴とネアンデルタール人の特徴をもち合わせており、2種間の交配により子供が生まれたことを裏付けているようである。Paabo教授は、近く、ネアンデルタール人の遺伝子研究結果を発表することを確約している。
Paabo教授は、科学者たちの質問に対して、
「われわれにとって最も関心があるのは、2種の交配により子孫を作り、それは現代人のバリエーションに(遺伝子的)影響をあたえたか、ということです。私は2種間で交配が行われたということを確信しています。しかし、それは現代のわれわれの存在を可能とした子孫を残せたのでしょうか?私たちは、その問いに対して”ネアンデルタール人の遺伝子解読”でもって正確にお答えしたいと思います」Sunday Times紙は伝えている。
一方、ロンドンの自然史博物館の古人類学者のChris Stringer教授は、ロンドンで開催された学会の席上、新しく発見された近代人類の化石に関してもう一つの仮説を発表しており、
「ネアンデルタール人とホモサピエンスは遺伝学的に不適性であり、たとえ子が生まれたとしてもその子は繁殖能力が低く子孫を残せないだろう」と述べ、
「このような2種間の交配は、自然界でもシマウマと馬、または虎とライオンなどの別種の動物たちにおいて実際に起こっていいる」と説明している。
まったく、”うむむむむ~...” とうなってしまうようなニュースですね。
異種間交配は原則的に子孫を残せないのですけど、どうも現代人にはネアンデルタール人の血(遺伝子)が流れているような気がするんですよね...
別に滅亡してしまったネアンデルタール人の肩をもつわけではありませんけど、この2種間において交配があったことは確実だし(1万2千年も共存していますから)、ホモサピエンスとネアンデルタールとの交配で生まれた子たちが子孫を残せたかどうかは、現代科学でも今のところ可否を証明できてなく、あくまでも”推論”、”仮説”の域をでてないわけですからね。
それに、一説によるとネアンデルタール人が絶滅するのを加速させたのはホモサピエンスたちによるネアンデルタール人狩り(殺戮)だといいますからね...
(ホモサピエンスは昔も今も残酷なところがあったのですよね)
BBCブラジルの特集番組です(ポルトガル語です、すいません<(_ _)>)
犬&ネコのミトコンドリア・イブ
バカリャウ逸話
ブラジル人気質
吸血魚カンジール
ブラジル式バーべキュー 『シュラスコ』
われわれ現代人の祖先はチンパンジーなどと共通のものか?
この問いというか、近代科学が追求している謎はLoby家の家系図を調べることよりも関心があります。 先日も「料理で進化した人類」というタイトルでハーバード大学の人類学者であるリチャード・ランガム(Richard Wrangham)教授の興味深い学説を紹介したばかりですが、今回は英国の日刊紙Sunday Timesに発表された、少々ショッキングな記事について紹介します。
はたして我々にはネアンデルタール人の血が流れているのか?
-∞-
ホモサピエンスはネアンデルタール人と交配していた?
遺伝子学者は、ホモサピエンスとネアンデルタール人は別種のヒト属でありながらも交配していたと発表
ドイツ、ライプチッヒのマックス・プランク研究所でネアンデルタール人の化石の遺伝子解読の研究を続けている、有名な進化分子遺伝学者であるSvante Paabo教授は、ホモサピエンスとネアンデルタール人は別種のヒト属でありながらも交配して子を産んでいたということを証明できると発表している。
現代人の直接の先祖であるホモサピエンスは約4万年前にアフリカを出てヨーロッパへ渡った。ヨーロッパ大陸にはすでに先住民であるネアンデルタール人が住んでいて、ネアンデルタール人が滅亡するまでの約1万2千年という長い期間、両人種は共存した。
Paabo教授は、米国で開催された遺伝子学会の席上、2種間で交配があったことは確かだが、子孫を残すことができたかどうかはわからないと述べている。
馬とゼブラ
最近、発見された近代人類の化石はホモサピエンスの特徴とネアンデルタール人の特徴をもち合わせており、2種間の交配により子供が生まれたことを裏付けているようである。Paabo教授は、近く、ネアンデルタール人の遺伝子研究結果を発表することを確約している。
Paabo教授は、科学者たちの質問に対して、
「われわれにとって最も関心があるのは、2種の交配により子孫を作り、それは現代人のバリエーションに(遺伝子的)影響をあたえたか、ということです。私は2種間で交配が行われたということを確信しています。しかし、それは現代のわれわれの存在を可能とした子孫を残せたのでしょうか?私たちは、その問いに対して”ネアンデルタール人の遺伝子解読”でもって正確にお答えしたいと思います」Sunday Times紙は伝えている。
一方、ロンドンの自然史博物館の古人類学者のChris Stringer教授は、ロンドンで開催された学会の席上、新しく発見された近代人類の化石に関してもう一つの仮説を発表しており、
「ネアンデルタール人とホモサピエンスは遺伝学的に不適性であり、たとえ子が生まれたとしてもその子は繁殖能力が低く子孫を残せないだろう」と述べ、
「このような2種間の交配は、自然界でもシマウマと馬、または虎とライオンなどの別種の動物たちにおいて実際に起こっていいる」と説明している。
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まったく、”うむむむむ~...” とうなってしまうようなニュースですね。
異種間交配は原則的に子孫を残せないのですけど、どうも現代人にはネアンデルタール人の血(遺伝子)が流れているような気がするんですよね...
別に滅亡してしまったネアンデルタール人の肩をもつわけではありませんけど、この2種間において交配があったことは確実だし(1万2千年も共存していますから)、ホモサピエンスとネアンデルタールとの交配で生まれた子たちが子孫を残せたかどうかは、現代科学でも今のところ可否を証明できてなく、あくまでも”推論”、”仮説”の域をでてないわけですからね。
それに、一説によるとネアンデルタール人が絶滅するのを加速させたのはホモサピエンスたちによるネアンデルタール人狩り(殺戮)だといいますからね...
(ホモサピエンスは昔も今も残酷なところがあったのですよね)
BBCブラジルの特集番組です(ポルトガル語です、すいません<(_ _)>)
犬&ネコのミトコンドリア・イブ
バカリャウ逸話
ブラジル人気質
吸血魚カンジール
ブラジル式バーべキュー 『シュラスコ』
2009-10-28 05:04
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コメント(7)
トラックバック(0)
okin-02さん、ご訪問&niceありがとうございます。
enosan、ご訪問&niceありがとうございます。
ゆか、ご訪問&niceありがとうございます。
xml_xsl、ご訪問&niceありがとうございます。
y-tanaka、ご訪問&niceありがとうございます。
by Loby (2009-10-28 22:51)
ブラジル語、ちんぷんかんぷんのまま終わってしまいました。
頭蓋骨、小さいですね。猿の惑星みたい。ちょっとかわいい。
冒頭のネアンデルタール人は…かわいくない(>_<) ←そんな問題ではない。。。
ところで、動画のあと、なぜにタピオカ・レシピと続いているのでしょうか?
謎が謎を呼びます。。。
by おりおん星人18号 (2009-10-28 23:32)
ネアンデルタール人は2~3万年前までは存在していたということですが、昔過ぎて想像できません。w (^ω^)b
wikipediaを見てきましたが、復元された顔を見ると、現代人の中に混ざっていても見分けが付きにくい感じですね。もしかしたら、まだ、どこかで生き残っていたりするかもしれませんね。w (´∀`)ノ
(^ー^)ノシ
by モッズパンツ (2009-10-29 00:22)
おりおん星人18号さん
どうもスミマセン m(_ _;)m
英語のがあれば...←同じこと?
あれ、タピオカレシピがくっついていました?
あ、ほんとうだ! テレポートしたのかな(^^;)
by Loby (2009-10-29 08:20)
モッズパンツさん
ネアンデルタール人って体格を除けば、現代人にもよく似た顔の人がいますよね(^^;)
これから見てもわれわれにはネアンデルタール人のDNAが混じっていることは確か?
by Loby (2009-10-29 08:26)
非常に興味深いテーマですね☆
BBCが報じている様に4.4百万年前のヒト属(ホモ属)の頭蓋骨の化石(female)がエチオピアで発見されアルディ(Ardi)と名づけられたということは1974年に発見されたルーシー(Lucy、3.3百年前)よりも古くこれまでに発見されたヒト属の中では最古のヒト属ということになりますね。
ホモ・サピエンスとホモ・ネアンデルターレンシスとの関係など興味津津です☆
by アマデウス (2009-10-31 09:54)
アマデウスさん
ご訪問&niceありがとうございます。
アルディの発見で人類の歴史はますます遡りそうですね。
もしかすると一部の学者が言っている様に、現代人類とチンパンジーは共通の祖先をもっていないかも知れませんね...
by Loby (2009-11-01 04:25)