週末はフェイジョアーダを♪ [美味しいブラジル料理]
日曜の家族そろって、いや、長男は出かけていなかったから80パーセントの家族での昼食メニューは、ビーフステーキ、パスタ、それにクレソンとトマトのサラダと味噌汁でした。
天気は快晴、食欲は旺盛でみんなおいしく昼食を食べていました。
するとクレソンのサラダを皿にとって食べていた娘が突然、
(娘)「あ、ごみが角を出した!」
(ママ)「えっ?」
(娘)「やだ~、これナメちゃんよ」
(全員サラダを見て)「....................................」
(娘)「私、初めは葉っぱについているごみかと思ってフォークで皿の端によせたの、そうしたら、角が出たり引っ込こんだりしたからごみじゃない、ナメちゃんだってわかったの」
見ると2ミリか3ミリほどの小さな木くずかわらくずみたいなナメちゃんでした。
(Loby)「有害な農薬を使ってないっていう証拠だよ」←ちょっと強がりを言っている感じ?
結局、ナメちゃん発見後もサラダを食べ続けたのはLobyだけでした。
それでもさすがに量が多すぎてみんな食べることは出来ませんでした
(Loby)「残ったサラダはもう誰も食べないからクロにあげようね...」
(ママ)「そうしてちょうだい」
ナメクジの写真をと思ってサーチしていたら、こんなのがありました。(女の子はかわいいけどナメクジは全然かわいくないよ~!><)
戯言はこれくらいにして、週末の昼食と言えば、ブラジルでは土曜日のフェイジョアーダが有名です。ということで今日はフェイジョアーダのお話しです^^
ブラジルの代表料理、フェイジョアーダ
フェイジョアーダとは、ブラジルでフェイジョンと呼ばれる豆(菜豆)の料理で、このフェイジョンは数十種類ありますけど、フェイジョアーダに使われるのは黒いフェイジョンで、これををラード(豚の脂肪分)と豚の塩漬け肉、馬の塩漬け肉、腸詰、などとごった煮したものですけど、豚の塩漬け肉の内容は耳、尻尾、鼻(これは今ではちょっと入手難しいようです)、骨付きのあばら肉やベーコンなど(すべて豚のもの)で、馬の塩漬け肉(実際はロバなども多いそうです^_^;)の方は普通の安い肉の塩漬けしたものを使います。
これらをグッタラ、グッタラ数時間かけて鍋で煮こんで味付けしたものを、カレーのようにご飯の上にたっぷりかけ(人によってはフェイジョアーダを先に皿にとり、その上のご飯を乗せる人もいます)ファリンニャ(マンジオッカやトウモロコシの粉)やコウヴェ・マンテイガ(キャベツの一種を細く刻んだものをニンニクとともに油でさっと炒めたもの)などと一緒にご飯と食べるのですが、見ただけでも分かるようにたいへんなスタミナ食であり、かなり“重~い食事”です^_^;
フェイジョアーダにかかせないコウヴェ・マンテイガ
フェイジョアーダは、一説によれば、その昔、農場の黒人奴隷たちが主人たちが食べないで捨てていた、豚の肉以外のパーツ、つまり、耳や鼻や尻尾などを利用して、過酷な労働に耐え、腹持ちのするスタミナ食を考案したのが始まり、と言われていますが、ブラジルの歴史研究者たちは、フェイジョアーダは決して黒人奴隷だけの食事でなく、農場主たちも食べていた料理だと主張しています。
その理由の一つは、農場主の食事は女性の黒人奴隷たちが作っていたからだそうです。 私も、フェイジョアーダは農場主も食べていたと思いますね。だってとてもおいしい料理ですからね ただし、農場主のフェイジョアーダは具も調味料もはるかに黒人のものより良いものを使っていたことでしょう。
ちなみに、フェイジョアーダは、現在でもブラジル全国で食べられていますが、奥地の低収入の、いわゆる、貧乏なブラジル人などが食べるフェイジョアーダは、フェイジョンに少々塩肉が入ったのをファリンニャ(タピオカ粉やトウモロコシ粉)と混ぜて食べるだけです。つまり、ご飯なしで豆が主食というわけです。 サンパウロあたりでは、毎週、水曜と土曜が“フェイジョアーダの日”となっていて、ブラジル料理レストランでは、土器にたっぷり入ったフェイジョアーダとご飯とファリンニャを出します。いわゆるフェイジョアーダ定食です。
これをお皿にとり、ヴィナグレッチという、玉ねぎとサルサ(ブラジル・パセリ)を刻んだものを酢で調味したドレッシングと赤唐辛子ソースをたっぷりかけて食べるのです。
水曜日と土曜日のフェイジョアーダ定食
フェイジョアーダには欠かせないカイピリンニャ(ブラジル風 焼酎カクテル
ただでさえ胃に重いフェイジョアーダを食べ、こんなものを飲んだら後は昼寝するだけですね
おまけ:カイピリンニャの作り方♪
フェイジョアーダ定食は手ごろな値段ですが、もうちょっとデラックスなフェイジョアーダ・コースとでも呼ばれるものもあり、これは値段も張る代わりに食べ放題です。 と言っても、先にも述べたようにそんなに食べれるものではないので、これはエゼキュテイブの人たちとかツーリスト、もしくはデラックスな食事が好きな人たち向けのフェイジョアーダと言えるでしょう。
これはLobyが日本から観光に来た方といっしょに行った有名な高級ブラジル料理レストラン『Rubayat』のフェイジョアーダ・フルコースの写真です。
すらっと並んだフィイジョアーダ・フルコースの大なべ
フェイジョンを先に皿にとる人もいます その上にご飯を
見るからにおいしそうなフェイジョアーダの具(腸詰、塩漬け肉など)
手前の大なべはほぐした干し肉(カルネ・セッカ)です
子豚の丸焼きもあります...
(誰ですか、かわいそうで食べれないなんて考えている人は?)
楽しくお話しをしておいしく食べている人たち
フェイジョアーダに欠かせない香辛料
デザートもよりどりみどり^^b
レストランの入り口
フェイジョアーダはたいへん美味しいので、ブラジルに来た外国人もよく食べるようですが、注意しなければいけないのは、これは“腹持ちのするスタミナ食”だということです。 なにせ、酷熱の下で過酷な肉体労働をしていた黒人奴隷や一日中広大な農園を走りまわって農作業を指揮していた農園主などが食べていた料理なのだから、肉体労働をしない私たちがこれをお腹いっぱい食べたら胃もたれを起こすこは確実です。
胃もたれを起こさないまでも、フェイジョアーダを食べた後は6~7時間は空腹を感じません。
だから、ブラジル人もフェイジョアーダは滅多に夕食には食べずに、ほとんど昼食に食べます。 胃の弱い方は少量でガマンした方が無難ということですね。
TVなどでよく胃もたれや胃炎用のクスリのCMがありますが、これらのCMでも「フェイジョアーダを食べた後の胃もたれにはXXXをどうぞ」と宣伝しているくらいですから、フェイジョアーダを食べて胃もたれや胃炎を起こすのは、不慣れな外国人や我々のような日本人だけではないということがよく分かるというものです。
また、フェイジョアーダと似たもので、サンパウロあたりの一般家庭で食べる、通常、豆の名前そのものをとってフェイジョン呼ばれるサンパウロ風フェイジョアーダがあります。
これは、大豆みたいな色のフェイジョン(一般に好まれて使われているのはカリオッカ種)を圧力鍋で煮て、それを少量の油(この場合はふつうの植物油を使う)を入れたフライパンでにんにくや玉ねぎを刻んだものと炒め、その後、圧力鍋に戻し、水を加え、塩漬け肉や腸詰やベーコンを適量入れ煮た後、調味料や塩で味付けをして仕上げるのですけど、オリジナル・フェイジョアーダよりずっと軽く、カロリーも少ないので、サンパウロの一般ブラジル人家庭では、毎日欠かさずに食べます。
もちろん、彼等はこのサンパウロ風フェイジョアーダとともに、サラダやビーフなどを食べるので、かなり栄養学的にもバランスのとれた食事になります。
ちなみに、我が家でも、週に2、3回はこのフェイジョン料理が食卓に出ます(^∇^)
フェイジョアーダ用の黒豆とサンパウロ風フェイジョアーダ用のカリオッカ豆
フェイジョアーダは手間もかかり、材料もブラジルからの輸入品にたよらないといけないので、日本では誰でも作れるというものではありませんが、10人分(多すぎる?)のフェイジョアーダのレシピ(ポルトガル語版)がこのサイトにありますので関心ある方は見てくださいね。レシピの日本語訳はここです。
10人分のフェイジョアーダ材料
天気は快晴、食欲は旺盛でみんなおいしく昼食を食べていました。
するとクレソンのサラダを皿にとって食べていた娘が突然、
(娘)「あ、ごみが角を出した!」
(ママ)「えっ?」
(娘)「やだ~、これナメちゃんよ」
(全員サラダを見て)「....................................」
(娘)「私、初めは葉っぱについているごみかと思ってフォークで皿の端によせたの、そうしたら、角が出たり引っ込こんだりしたからごみじゃない、ナメちゃんだってわかったの」
見ると2ミリか3ミリほどの小さな木くずかわらくずみたいなナメちゃんでした。
(Loby)「有害な農薬を使ってないっていう証拠だよ」←ちょっと強がりを言っている感じ?
結局、ナメちゃん発見後もサラダを食べ続けたのはLobyだけでした。
それでもさすがに量が多すぎてみんな食べることは出来ませんでした
(Loby)「残ったサラダはもう誰も食べないからクロにあげようね...」
(ママ)「そうしてちょうだい」
ナメクジの写真をと思ってサーチしていたら、こんなのがありました。(女の子はかわいいけどナメクジは全然かわいくないよ~!><)
戯言はこれくらいにして、週末の昼食と言えば、ブラジルでは土曜日のフェイジョアーダが有名です。ということで今日はフェイジョアーダのお話しです^^
ブラジルの代表料理、フェイジョアーダ
フェイジョアーダとは、ブラジルでフェイジョンと呼ばれる豆(菜豆)の料理で、このフェイジョンは数十種類ありますけど、フェイジョアーダに使われるのは黒いフェイジョンで、これををラード(豚の脂肪分)と豚の塩漬け肉、馬の塩漬け肉、腸詰、などとごった煮したものですけど、豚の塩漬け肉の内容は耳、尻尾、鼻(これは今ではちょっと入手難しいようです)、骨付きのあばら肉やベーコンなど(すべて豚のもの)で、馬の塩漬け肉(実際はロバなども多いそうです^_^;)の方は普通の安い肉の塩漬けしたものを使います。
これらをグッタラ、グッタラ数時間かけて鍋で煮こんで味付けしたものを、カレーのようにご飯の上にたっぷりかけ(人によってはフェイジョアーダを先に皿にとり、その上のご飯を乗せる人もいます)ファリンニャ(マンジオッカやトウモロコシの粉)やコウヴェ・マンテイガ(キャベツの一種を細く刻んだものをニンニクとともに油でさっと炒めたもの)などと一緒にご飯と食べるのですが、見ただけでも分かるようにたいへんなスタミナ食であり、かなり“重~い食事”です^_^;
フェイジョアーダにかかせないコウヴェ・マンテイガ
フェイジョアーダは、一説によれば、その昔、農場の黒人奴隷たちが主人たちが食べないで捨てていた、豚の肉以外のパーツ、つまり、耳や鼻や尻尾などを利用して、過酷な労働に耐え、腹持ちのするスタミナ食を考案したのが始まり、と言われていますが、ブラジルの歴史研究者たちは、フェイジョアーダは決して黒人奴隷だけの食事でなく、農場主たちも食べていた料理だと主張しています。
その理由の一つは、農場主の食事は女性の黒人奴隷たちが作っていたからだそうです。 私も、フェイジョアーダは農場主も食べていたと思いますね。だってとてもおいしい料理ですからね ただし、農場主のフェイジョアーダは具も調味料もはるかに黒人のものより良いものを使っていたことでしょう。
ちなみに、フェイジョアーダは、現在でもブラジル全国で食べられていますが、奥地の低収入の、いわゆる、貧乏なブラジル人などが食べるフェイジョアーダは、フェイジョンに少々塩肉が入ったのをファリンニャ(タピオカ粉やトウモロコシ粉)と混ぜて食べるだけです。つまり、ご飯なしで豆が主食というわけです。 サンパウロあたりでは、毎週、水曜と土曜が“フェイジョアーダの日”となっていて、ブラジル料理レストランでは、土器にたっぷり入ったフェイジョアーダとご飯とファリンニャを出します。いわゆるフェイジョアーダ定食です。
これをお皿にとり、ヴィナグレッチという、玉ねぎとサルサ(ブラジル・パセリ)を刻んだものを酢で調味したドレッシングと赤唐辛子ソースをたっぷりかけて食べるのです。
水曜日と土曜日のフェイジョアーダ定食
フェイジョアーダには欠かせないカイピリンニャ(ブラジル風 焼酎カクテル
ただでさえ胃に重いフェイジョアーダを食べ、こんなものを飲んだら後は昼寝するだけですね
おまけ:カイピリンニャの作り方♪
フェイジョアーダ定食は手ごろな値段ですが、もうちょっとデラックスなフェイジョアーダ・コースとでも呼ばれるものもあり、これは値段も張る代わりに食べ放題です。 と言っても、先にも述べたようにそんなに食べれるものではないので、これはエゼキュテイブの人たちとかツーリスト、もしくはデラックスな食事が好きな人たち向けのフェイジョアーダと言えるでしょう。
これはLobyが日本から観光に来た方といっしょに行った有名な高級ブラジル料理レストラン『Rubayat』のフェイジョアーダ・フルコースの写真です。
すらっと並んだフィイジョアーダ・フルコースの大なべ
フェイジョンを先に皿にとる人もいます その上にご飯を
見るからにおいしそうなフェイジョアーダの具(腸詰、塩漬け肉など)
手前の大なべはほぐした干し肉(カルネ・セッカ)です
子豚の丸焼きもあります...
(誰ですか、かわいそうで食べれないなんて考えている人は?)
楽しくお話しをしておいしく食べている人たち
フェイジョアーダに欠かせない香辛料
デザートもよりどりみどり^^b
レストランの入り口
フェイジョアーダはたいへん美味しいので、ブラジルに来た外国人もよく食べるようですが、注意しなければいけないのは、これは“腹持ちのするスタミナ食”だということです。 なにせ、酷熱の下で過酷な肉体労働をしていた黒人奴隷や一日中広大な農園を走りまわって農作業を指揮していた農園主などが食べていた料理なのだから、肉体労働をしない私たちがこれをお腹いっぱい食べたら胃もたれを起こすこは確実です。
胃もたれを起こさないまでも、フェイジョアーダを食べた後は6~7時間は空腹を感じません。
だから、ブラジル人もフェイジョアーダは滅多に夕食には食べずに、ほとんど昼食に食べます。 胃の弱い方は少量でガマンした方が無難ということですね。
TVなどでよく胃もたれや胃炎用のクスリのCMがありますが、これらのCMでも「フェイジョアーダを食べた後の胃もたれにはXXXをどうぞ」と宣伝しているくらいですから、フェイジョアーダを食べて胃もたれや胃炎を起こすのは、不慣れな外国人や我々のような日本人だけではないということがよく分かるというものです。
また、フェイジョアーダと似たもので、サンパウロあたりの一般家庭で食べる、通常、豆の名前そのものをとってフェイジョン呼ばれるサンパウロ風フェイジョアーダがあります。
これは、大豆みたいな色のフェイジョン(一般に好まれて使われているのはカリオッカ種)を圧力鍋で煮て、それを少量の油(この場合はふつうの植物油を使う)を入れたフライパンでにんにくや玉ねぎを刻んだものと炒め、その後、圧力鍋に戻し、水を加え、塩漬け肉や腸詰やベーコンを適量入れ煮た後、調味料や塩で味付けをして仕上げるのですけど、オリジナル・フェイジョアーダよりずっと軽く、カロリーも少ないので、サンパウロの一般ブラジル人家庭では、毎日欠かさずに食べます。
もちろん、彼等はこのサンパウロ風フェイジョアーダとともに、サラダやビーフなどを食べるので、かなり栄養学的にもバランスのとれた食事になります。
ちなみに、我が家でも、週に2、3回はこのフェイジョン料理が食卓に出ます(^∇^)
フェイジョアーダ用の黒豆とサンパウロ風フェイジョアーダ用のカリオッカ豆
フェイジョアーダは手間もかかり、材料もブラジルからの輸入品にたよらないといけないので、日本では誰でも作れるというものではありませんが、10人分(多すぎる?)のフェイジョアーダのレシピ(ポルトガル語版)がこのサイトにありますので関心ある方は見てくださいね。レシピの日本語訳はここです。
10人分のフェイジョアーダ材料
2009-10-06 11:54
あしあと(7)
コメント(6)
トラックバック(0)
おはようございます。
日本は台風が近づいてきています、
食事、美味しそうですね。
by y-tanaka (2009-10-07 05:22)
こんにちは。
作り方が書いてあるというので、リンク先に飛んだんですが
なんて書いてあるか分かりません><;
せめて英語で><;;
by ゆか (2009-10-07 11:41)
モッズパンツさん、kakasisanrさん、ゆかさん、enosan、c_yuhkiさん、y-tanakaさん、ご訪問&niceありがとうございました!
by Loby (2009-10-07 22:32)
y-tanakaさん
非常に強い台風18号が近づいているそうですね...
被害が少ないことを祈っています。
ゆかさん
フェイジョアーダのレシピを和訳しました。
これだけで作れるかどうか分かりませんが(^^;
http://brasilfan.web.fc2.com/feijoada.html
by Loby (2009-10-07 22:35)
パクられてますよぉ~
こちらも迷惑してる奴です。
by 報告者 (2011-01-25 09:38)
度々、申し訳ありません。
URLエラ~でしたね・・・・ 慌てて削除した様です。
いつも人の画像であたかも自分が映した様に日記にしてる奴なので、どなたの画像かを皆で調べ、こちらの画像と判断した為、お知らせに参った次第です。
ご迷惑おかけ致しました。
by 報告者 (2011-01-26 09:02)