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悲惨な結末― 脳死者の臓器提供の問題 [考えること]

 今日も朝から雨空です…
風邪気味なので、特に必要な用事で外出する他は家で読書したりネットしたりしています(^^;

人質事件が悲惨な結果に終わったことはブログに書きましたが、昨日、頭に銃弾を受け重篤状態の女性が入院している病院で記者会見があり、女性は脳死状態にあることが発表されました。
彼女は現在、植物人間の状態にあり人工呼吸器などの器具によって生きていますが、脳の損傷状態がひどく、このままでは3日後から臓器死が始まると病院側は予想しています。
ほんとうに残念で可哀想な結果となりましたが、女性の家族は彼女の臓器を提供するかどうかについてまだ何の決定もしていません。

家族の身にもなってみれば、のべ100時間以上も娘が人質となり、ストレスで神経がもたないようなつらい状態をすごした後に、今度は脳死と告げられれば混乱は究極に達し、娘の臓器を提供するかどうかなんて問題をまともに考えることは出来ないかも知れません…

たしかに、臓器を提供することで目が見えるようになったり(結膜移植)、血液透析をしなくてすむ(腎臓移植)、心臓病の解決(心臓移植)といった、多くの人に恩恵を与えることができるのは確かですが、肉親の臓器を提供するかどうかは、生前の本人の希望がない場合は、あくまでも家族の意思が尊重されるべきで、今回の事件のように大々的にマスコミで取り上げられると家族はまるで臓器を提供しなければならないというようなプレッシャーを感じるのではないかと思います。
TVや新聞などのマスコミは商業である以上、少しでも視聴率や販売部数を上げるため、事件をセンセーショナル的に取り上げるきらいがありますが、このような悲しい結末となった事件に関しては、被害者家族の立場を尊重してすこしそってしてあげるべきだと思います。

   【悲惨な結末で脳死状態となった被害者の女性(15際) ネット記事から抜粋】
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