時の移り変わり

一週間ほど前は、まるで初夏のような暑さが続き、“冬も終わったな～”と思っていたくらいですが、先週半ばから急に冷え込み、夜は布団と毛布を使わなければならないほどの寒さになりました。
当然、外出時も十分に着込まないと寒い{{(>∇<)}} ｻｯﾑ
いつものことながら、気候の変動の激しさに驚きます。
もう寒いのは結構です。早く暖かくなってほしいですね。
気候といえば、米国南部は大型ハリケーン「グスタフ」の接近で戦々恐々の状態となっており、3年前におなじく大型ハリケーン「カテリーナ」で壊滅的な被害を受けたニューオリンズでは2万人以上の住民が市外に避難したとニュースでは報じています。今回はニューオリンズの被害が少ないことを切に祈ります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　 【ニューオリンズの風景】

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　 【ニューオリンズの風景。おまけ♪】




　　　　　　　　

　　　　　　　　


昨夜、友人が来て、色々話しをしていたのですが、最近十数年の移り変わりが話題になりました。
たとえばLoby一家は、現在の住所に移ってきて14年くらいになるのですが、そのころはわが家の付近は草ぼうぼうの原っぱばかりで、家なんて数えるほどしかなかったのですが、次第に家が増え始め、今では見事な市外住宅地に変貌しています。
また、2回のベランダから周りを見渡せば、家の多さに驚きます。
それも小さな庶民住宅だけでなく、瀟洒な二階家がダントツに多いし、それらの家のガレージにはほとんど新車が納まっています！
そういうわが家も、当初は庶民住宅的な建て面積（60平米）だったのが、この十数年のうちに建て面積170平米、屋根付きガレージの面積を入れると200平米を有に越す面積の立派な（？）二階家と発展しており、現在は車が2台もガレージに入っています(^^;;

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【いまはなつかしいフィアット147】
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【新型のフィアット・パリオ】
　　　　　　　　　　　

これだけ家が増えているということは、市外から安い土地や建て売り住宅を求めて多くの人たちが移り住みつつある（Ｍ市はサンパウロ市から車で1時間ちょっと、電車で1時間半という比較的に近い距離にあるためベッドタウンと化しつつある）のと、やはり人口が増えつつあるからでしょうね。ブラジル人の平均的家族はたしか子供が3、4人だと思いますから、新しい家族ができて20年ほどしたら少なくとも3家族以上に増える計算となりますからね。

まあ、こうして庶民の経済状態がよくなり、どんどん家が建ち、新車の販売数が毎年記録更新するというのは、それはそれで結構なことですが、その一方、弊害もどんどん増えています。
家が増えるにしたがって土地の価格が上がり、自然がどんどん減っていきつつあるし、住民が増える分だけ電気や上下水などのインフラストラクチャーも充実させなければならないし、自家用車もどんどん増えるので渋滞もしょっちゅうだし、公的交通機関もいつもスシヅメ満員...
資本社会、消費社会というものは、結局こういうところにしかたどり着けないのだと思います。

　　　　　　　　　　【経済成長に支えられて増加し続ける自動車】


　　　　　　　　　　【あらゆる土地を埋め尽くしつつある庶民の住宅】


メーカーは毎月のように新型家電とかモデルチェンジを行って庶民の購買意欲をくすぐり、もっている家電や自動車を早く売って買い替えしないと取り残されるような気分にさせる。
公害は減らないし、資源の消費は際限なく増加。化石燃料の弊害については早くから（30年ほど前から）指摘されているのもかかわらず、政治家もメーカーも真剣に対策に取り組もうとしてないし、庶民も目先のことしか見えないし考えてない...
やはりここらでコンセプトというかフィロソフィーの大変換をしなければ、ここ20年くらいはまだ惰力でなんとか比較的に快適な生活を維持できても、それ以降は破滅的な状況になると思います。そうなってからでは遅すぎるのですよね...

　　　【高価な商品がどんどん売れるおかしな社会...】