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アマゾンの河口は沈みつつある? [環境問題]

正月だというのに、朝からざんざん雨が降っています。
“今年の正月は雨正月か…”などと考えながら、雑煮をいただいたあと、新聞をもって二階のテラスに行って記事に目を通し始めました。
しばらく読んでいると、なぜか肌寒い。朝、起きてすぐシャワーを浴びたので、まだ体が熱いのは当然ですが、それにしてもちょっと涼しすぎます。気温計を見ると室内温度は20度。外気温は20度を切っています。肌寒く感じるはずです。さっそく靴下を履き、セーターを着ました。

普通であれば、1月は真夏なので午前8時ころといえば少なくとも気温は24、5度あるはずなのですが、昨日、一昨日ころまで感じられた蒸し暑さが感じられないので、おそらくまたアルゼンチンあたりから冷たい気流でも北上してきているのでしょう。
気象庁の予想では、今年のブラジルの夏は平均気温が1度以上高い暑い夏になる予定で、気温上昇にともなって雨の多い夏となると予測しています。これもやはり地球温暖化の影響なのでしょう。1度と言えばなんでもないようですが、最近、心配され始めた南極と北極の氷の氷解は、確実にこの気温上昇と関係があることが研究者たちから指摘されており、先週の新聞にはアジアの国だったか、海面上昇で以前数千人住んでいた島が水没し、他にも一万人ほど住んでいる島も大部分が水没し、島民に非難命令が発せられたと報道されていました。ちなみに、マーシャル群島だかは、海面があと数十センチあがると水没してしまう国であることは周知のことです。

今日付けの新聞には、直接地球温暖化と関係があることは関連付けられていませんが、アマゾン川の河口が沈下していることが最近の調査で分かったそうです。
アマゾン川の河口は幅が330キロという気の遠くなるような広さで、その河口の真ん中に面積4万平方キロという、これもめちゃ大きいマラジョー島が横たわっています。アマゾンの河口沈下を調査しているパラー州連邦大学の地理学者、Pedro Walfir Filho氏によれば、近年、アマゾン川河口地帯の海面はいままでになく上昇しているとか...

その原因の一つとして推定されているのが、アマゾン川は毎年6兆3000億トンの水を大西洋に注ぐ(注=世界の河川が海に注ぐ水量の実に16パーセント!)のと同時に12億トンの泥土も大西洋に運んでいるけど、大西洋の海流が原因でこれらの泥土は、アマゾン川の河口近くに堆積されており、数万年という期間中に堆積されたこれらの泥土堆積量の重さ(単純計算で12億トン x 数万年=数十兆トンという膨大な量の泥土になります)でその付近のプレートが沈下しつつあるため、その上にあるアマゾン川河口も沈下現象を起こしているというものです。ちなみに、最近1万8千年の間にアマゾン河口地域の海面の高さが平均海面よりも2メートル高くなっていることが、いくつかの地理調査グループの調査で判明しているそうです。もう一つの説は、大西洋のアマゾン河口近くの水流が原因、つまりアマゾンからそそがれる膨大な水量と大西洋の水流の葛藤とも言えるべきものの影響で海面が上昇しているというものです。

しかし、Lobyの推察(?)では、確かに毎年12億トンの泥が数万年というタイムスケールで堆積すれば膨大な量というか、重さになるわけですけど、このプレート沈下プラス温暖化による海面上昇で河口の沈下スピードが増しているのだと思いますね。

            【アマゾン川を遡る水流現象“ポロロッカ”】
            


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みほ

テレビでしか見られない光景ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
by みほ (2007-01-02 08:51) 

Loby

みほさん、Lobyのブログ訪問&コメントありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いします(^_^)v
by Loby (2007-01-03 20:29) 

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